今回、約1カ月間片道30kmの通勤で使用した相棒は、ホンダ・リード125。高水準の環境性能と、高品質かつスタイリッシュさを両立させた1台を、じっくり堪能してみた。総走行距離は690km。普段使いをしてみて分かったあれこれをお伝えしたい。
文:山口銀次郎/写真:西野鉄兵

ホンダ「リード125」装備・足つき性

画像1: ホンダ「リード125」装備・足つき性

フロントマスク

フロントカバーには、クリアウインカー&LEDポジションランプ、そしてフロントメッキカバーが連なり大きなV字を描くデザインに。意匠に凝ったLEDヘッドライトにもメッキカバーが組み合わさり、要所要所で高級感を漂わす演出となっている。


画像2: ホンダ「リード125」装備・足つき性

シート表面

シートは前後で表皮が異なり、切返しには赤いステッチでアクセントを加える。前部シート表皮は粗めのシボが特徴的で高いグリップ力を発揮するとともに、後端にかけ緩やかな立ち上がりのある形状でホールド感も十分。


画像3: ホンダ「リード125」装備・足つき性

リアキャリア

ボディに沿う意匠の凝った造りのキャリアは、タンデムシートとフラットな高さを確保する。タンデムバーも兼ねており、握りやすい形状と太さとなる。


燃料タンクリッド・燃費

フロントカバー内のセンター、フットボードの前部の低い位置に燃料タンクリッドを設ける。燃料タンクリッドは、キーボックス脇の集中ボタン(シートオープンと併用)を押すと、左にスライドしながらオープンするギミックとなる。

使用期間中の平均燃費は約38km/l。走り方次第で40km/l台をキープできることも分かった。


画像4: ホンダ「リード125」装備・足つき性

フロントインナーボックス

フロントカバー内の左側には、500mlペットボトルも収納可能なフタ付きの小物入れを設ける。また、様々な用途に使える12Vのアクセサリーソケットを配置。


画像5: ホンダ「リード125」装備・足つき性

キーボックス・コンビニフック

フロントカバー内の燃料タンクリッドの上には、ホールド機能付きフックを備える。右側上面には、シャッター付きキーボックスと、その脇にはシート&燃料タンクリッドをオープンさせる集中ボタンを装備。


画像6: ホンダ「リード125」装備・足つき性
画像7: ホンダ「リード125」装備・足つき性

メーター

大きくセンターに陣取るアナログ発光指針スピードメーター。メーターケース下部の液晶ディスプレイには、燃料系や時計、トリップ&オドメーター、さらに任意で設定でエンジンオイル交換時期を案内する機能を装備。


シート下のラゲッジボックス

シート下のラゲッジボックスには、形状にもよるがフルフェイスヘルメット2個を収納可能にする。その驚きの容量は37L! 灯油を入れる18Lポリタンク2個以上の大容量! B4サイズのバッグもスッポリ収まる。ヘルメット2個収納可能だが、ラゲッジボックス前部のシートヒンジ近く左右2カ所にヘルメットホルダーを備える。


画像8: ホンダ「リード125」装備・足つき性

ハンドル左側

左側ハンドルスイッチパネルには、上段からヘッドライトHI&LOW切り替えスイッチ、ラッパのマークのホーンスイッチ。プッシュキャンセル機構付きウインカースイッチ。


画像9: ホンダ「リード125」装備・足つき性

ハンドル右側

右側ハンドルスイッチパネルには、アイドリングストップシステムの切り替えボタンと、下部にはスタータースイッチを設ける。


画像10: ホンダ「リード125」装備・足つき性

フロントタイヤ・ブレーキ

スタイリッシュなアルミホイールのフロントタイヤは、リアタイヤより大径の12インチサイズ。フロントブレーキはディスクブレーキで、リアブレーキと連動するコンビブレーキシステムを採用する。


画像11: ホンダ「リード125」装備・足つき性

エンジン・リアタイヤ

走行状況に応じて最適な燃料供給を行うPGM-Fi(インジェクション)や、各部低フリクション化を図った構成、さらに排出ガスの浄化性能を発揮する触媒装置を採用した水冷4ストロークSOHC単気筒エンジン。任意で ON&OFF切り替え可能なアイドリングストップシステムを採用。リアタイヤは10インチサイズを採用。


フットボード

フラット面以外に足を置くことが窮屈なフットボード。フットボード内に28cmの靴を収めるとなると、ほぼ固定状態に。若干後方にスペースはあるもの、靴はハミ出てしまうし内股ハの字となり、個人的にはとても落ち着かない感じに。


足つき性

身長177cm(太もも肉厚)で、シート後端に座ったまま足を下ろすと膝は曲がっているが両足共に踵が地面に着かない感じ。これはシート後端の幅広さがゆえに足を下ろし辛いといった感じ。シート先端で足を下ろすと、スリムなシート幅とスリム化されたフットボードのお陰で、踵べったりで膝が曲がるほど。

ホンダ「リード125」主なスペックと価格

全長×全幅×全高1840×680×1130mm
ホイールベース1275mm
最低地上高140mm
シート高760mm
車両重量114kg
エンジン形式水冷4ストSOHC2バルブ単気筒
総排気量124cc
ボア×ストローク52.4×57.9mm
圧縮比11.0
最高出力8.3kW(11PS)/8500rpm
最大トルク11N・m(1.1kgf・m)/5000rpm
燃料タンク容量6.0L
変速機形式無段変速式(Vマチック)
タイヤサイズ(前・後)90/90-12 44J・100/90-10 56J
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・ドラム
メーカー希望小売価格税込31万5700円(ツートーンカラーは31万9000円)

文:山口銀次郎/写真:西野鉄兵

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