現代の技術で造り上げた、Z1のDNAを受け継ぐロードスターと言えば、大ヒットモデルのZ900RS。そんなZ900RSに、ファイアーボールカラーに身を包んだZ50周年記念車が用意された。発売したての新車を試乗リポート!
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、赤松 孝
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、赤松 孝
カワサキ「Z900RS 50th Anniversary」各部装備・ディテール解説

900RSの「火の玉」カラーはデビュー時の2018年以来の採用となるものだが、今回の50thアニバーサリーは塗色が異なっている。

このモデルのためにキャンディカラーを重ね塗りする特別な塗装工程を開発。艶やかで深みのある色味は特別なモデルに相応しい。

アナログ2眼メーターはスタンダードモデルと同様の装備。中央にギアポジションなど、多彩な情報を表示する液晶モニターをレイアウト。

サイドカバーにあしらわれたエンブレムは、かつてZ1に装着されていたものを模したデザイン。Zファン垂涎のアイテムだ。

ゴールドのホイールが特別感を強調する。Φ41mmの倒立フォークや、ラジアルマウントモノブロックキャリパーはSTDと同様。

ホイール色以外はSTDと同様の足回り。リアサスはホリゾンタルバックリンク構造で、アルミ製のスイングアームは3.9kgと軽量。

上質な造りのシボ入り専用シート表皮を使用したシートを装着。スタンダードモデルではオプションのZ1風グラブバーも標準装備。

シート下の後部にはETC2.0車載器を標準装備。高速道路を使うツーリングユースの多いライダーには便利なアイテムだ。
カワサキ「Z900RS 50th Anniversary」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2100×865×1150mm |
ホイールベース | 1470mm |
シート高 | 800mm |
キャスター角 | 25° |
トレール | 98mm |
車両重量 | 217kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 948cc |
ボア×ストローク | 73.4×56mm |
圧縮比 | 10.8 |
最高出力 | 111PS/8500rpm |
最大トルク | 10.0kgf・m/6500rpm |
変速機形式 | 6速リターン |
燃料タンク容量 | 17L |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・180/55ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ300mmダブルディスク・Φ250mmディスク |
メーカー希望小売価格(税込) | 149万6000円 |
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、赤松 孝