文:オートバイ編集部/写真:南 孝幸、赤松 孝
2022年4月15日追記:詳細発表!
ホンダ「ホーク11」の特徴
斬新でどこか懐かしい、インパクトあるフォルム
2022年のモーターサイクルショー、ホンダブースにはたくさんの人が集まっていたが、その理由のひとつがこのニューモデル、ホーク11の衝撃的な登場だ。
低く構えた水平基調のフォルムが印象的だが、大きなインパクトを与えているのがロケットカウル。優雅な曲面としっかりしたエッジを組み合わせた形状で、滑らかな面を出すために、インジェクションによる量産ではなく、あえて手間のかかるFRP整形とするなど、こだわりのある造りとなっている。
タンクは複雑な面で構成され、走行時の風景を多彩に映り込ませることで上質感を演出。テールカウルは潔いほど短く切り詰められており、レトロな雰囲気と新しさが同居する個性あふれるスタイリングとなっている。カラーは現時点でブルーメタリックとブラックの2色が判明している。
ライダーを飽きさせない、表情豊かなスタイル
ユニークなフォルムが強い印象を与えるホーク11だが、ロケットカウルを備えたカフェレーサー、ということで、走りのキャラクターはワインディングを楽しむライダーをイメージしたものとなっているようだ。
カウル自体は低く構えているが、ハンドルのマウント位置はそれほど低くはなく、詳細は後述するが、ライディングポジションは見た目から受ける印象ほどきつい前傾ではなさそう。ツーリングも十分楽しめそうだ。シート高はやや高めで、身長170cmのライダーで若干かかとが浮く程度と思われる。
車体のシルエットは直線基調だが、カウル、ヘッドライト、ミラー、メーターなど、ライダーが目にするパーツの随所に丸い形状のものを配することで、全体の印象が柔和なものになっているのもポイント。デザインの入念な工夫が、ライダーを飽きさせないのだ。
気持ちのいいペースでワインディングを楽しむ
ユニカムツインの採用で分かるように、ホーク11のメカニカルコンポーネントは基本的にCRF1100Lアフリカツインをベースとしたオールラウンドツアラー、NT1100がルーツ。トルキーでピックアップが鋭く、パルス感が楽しいエンジンと、絶妙なしなりが持ち味のフレームの組み合わせならきっとワインディングも楽しいはず、とホンダは新しいロードスポーツを造るにあたり、このコンポーネントに着目したのだ。
サーキットを真剣に攻めるのではなく、ワインディングを気持ちのいいペースで流し、時には景色をゆったり楽しみながら、気の向くままに走りを楽しむ。ホーク11はそんな使い方をイメージしているようだ。
ちなみに、このホーク11、発売に関する正式なアナウンスは現時点ではまだだが、国内専用モデルとなる可能性が高そうだ。