2022年の大阪・東京・名古屋モーターサイクルショーで初公開されたホンダの市販予定車「HAWK 11」(ホーク イレブン)。この新型車はいったいどういったモデルなのか。現時点で分かっていることを余さずお伝えしよう。
文:オートバイ編集部/写真:南 孝幸、赤松 孝

ホンダ「ホーク11」の特徴

画像: Honda HAWK11 総排気量:1082cc エンジン形式:水冷4ストOHC4バルブ

Honda HAWK11

総排気量:1082cc
エンジン形式:水冷4ストOHC4バルブ

斬新でどこか懐かしい、インパクトあるフォルム

2022年のモーターサイクルショー、ホンダブースにはたくさんの人が集まっていたが、その理由のひとつがこのニューモデル、ホーク11の衝撃的な登場だ。

低く構えた水平基調のフォルムが印象的だが、大きなインパクトを与えているのがロケットカウル。優雅な曲面としっかりしたエッジを組み合わせた形状で、滑らかな面を出すために、インジェクションによる量産ではなく、あえて手間のかかるFRP整形とするなど、こだわりのある造りとなっている。

タンクは複雑な面で構成され、走行時の風景を多彩に映り込ませることで上質感を演出。テールカウルは潔いほど短く切り詰められており、レトロな雰囲気と新しさが同居する個性あふれるスタイリングとなっている。カラーは現時点でブルーメタリックとブラックの2色が判明している。

▲低く構えたカウルと、大きなサイレンサーが印象的。カラーはいまのところブルーメタリックとブラックが確認されている。

ライダーを飽きさせない、表情豊かなスタイル

ユニークなフォルムが強い印象を与えるホーク11だが、ロケットカウルを備えたカフェレーサー、ということで、走りのキャラクターはワインディングを楽しむライダーをイメージしたものとなっているようだ。

カウル自体は低く構えているが、ハンドルのマウント位置はそれほど低くはなく、詳細は後述するが、ライディングポジションは見た目から受ける印象ほどきつい前傾ではなさそう。ツーリングも十分楽しめそうだ。シート高はやや高めで、身長170cmのライダーで若干かかとが浮く程度と思われる。

車体のシルエットは直線基調だが、カウル、ヘッドライト、ミラー、メーターなど、ライダーが目にするパーツの随所に丸い形状のものを配することで、全体の印象が柔和なものになっているのもポイント。デザインの入念な工夫が、ライダーを飽きさせないのだ。

画像: ▲カウルに縁どられたシルバーのラインは、同じくシルバー仕上げのサイドカバーにつながり、低く水平に抜けるラインを形成。

▲カウルに縁どられたシルバーのラインは、同じくシルバー仕上げのサイドカバーにつながり、低く水平に抜けるラインを形成。

気持ちのいいペースでワインディングを楽しむ

ユニカムツインの採用で分かるように、ホーク11のメカニカルコンポーネントは基本的にCRF1100Lアフリカツインをベースとしたオールラウンドツアラー、NT1100がルーツ。トルキーでピックアップが鋭く、パルス感が楽しいエンジンと、絶妙なしなりが持ち味のフレームの組み合わせならきっとワインディングも楽しいはず、とホンダは新しいロードスポーツを造るにあたり、このコンポーネントに着目したのだ。

▲写真だと大きく見えるが、実車は想像よりスリム。丸目のヘッドライトとユニークな形状のミラーが個性的なマスクを形作る。

サーキットを真剣に攻めるのではなく、ワインディングを気持ちのいいペースで流し、時には景色をゆったり楽しみながら、気の向くままに走りを楽しむ。ホーク11はそんな使い方をイメージしているようだ。

ちなみに、このホーク11、発売に関する正式なアナウンスは現時点ではまだだが、国内専用モデルとなる可能性が高そうだ。

▲テールカウルも絞り込まれており、マフラーの張り出しがなければ細身の車体であることが分かる。カスタム次第では大変身しそう。

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