文:オートバイ編集部/写真:南 孝幸
ヤマハ「XSR900」の特徴

YAMAHA XSR900
総排気量:888cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒
シート高:810mm
車両重量:193kg
国内発売が待ち遠しい美しきレトロスポーツ
ついに新型XSR900の国内市販が確定。モーターサイクルショー2022には「市販予定車」として実車が登場した。
丸型ヘッドライトやタンク形状などに従来モデルの雰囲気を残すものの、シートやテール周りのデザインやディテールの処理を大きく変更。往年の「ゴロワーズカラー」をイメージしたカラーグラフィックも美しい。
水冷並列3気筒エンジンは排気量を888ccに拡大してパワーアップ、車体は剛性バランスを最適化しながら軽量化を実現したデルタボックス風アルミフレームで、リンク方式を変更したリアサスペンション、スピンフォージド製法による軽量ホイールなど、パフォーマンスを向上させる内容。
ベースのMT-09とは異なる長めのスイングアームやクルーズコントロールなど、独自装備も多くみられる。発売が待ち遠しい1台だ。
ヤマハ「XSR900」各部装備・ディテール解説

MT-09がベースになったとは思えない、クラシカルなテイストのフォルム。従来型の面影も残しつつ、大胆に変貌を遂げている。

ストロークアップで排気量を888ccまで拡大。コンパクトな燃焼室で高いトルクを引き出し、最高出力も119PSにアップ。

ブレーキはラジアルマウントキャリパーとΦ298mmローターの組み合わせ。ホイールは軽量で強度にも優れたスピンフォージド。

ホイールベースは新型MT-09より65mm長くなった。アルミ製のスイングアームは、先代XSRよりも55mm長いボックス構造のもの。

丸型のヘッドライトを含め、灯火類は全てLEDを光源としたものに統一。ミラーはバーエンドタイプが標準となっている。

3.5インチTFT液晶メーターパネルは、小ぶりだが見やすく機能的。多彩な情報の表示が可能で、各種設定にも活用される。

低くマウントされたワイドでフラットなハンドルバーは、クラシカルなイメージも与えるもので、カフェレーサーに似合う形状。

タンク前方のイエロー×ダークブルーの細いラインとライトブルーの塗り分けが「ゴロワーズ」カラーを彷彿とさせる。

1980年代スポーツバイクのテールカウルのようにも見える、独特な形状のシート。大胆なデザインでミニマル感も演出。

低くマウントされたワイドでフラットなハンドルバーは、クラシカルなイメージも与えるもので、カフェレーサーに似合う形状。
【公式動画】2022 Yamaha XSR900 - Legend Reborn
www.youtube.comヤマハ「XSR900」主なスペック
欧州仕様のスペック
全長×全幅×全高 | 2155×860×1155mm |
ホイールベース | 1495mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 810mm |
車両重量 | 193kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 |
総排気量 | 888cc |
ボア×ストローク | 78×62.1mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 119PS/10000rpm |
最大トルク | 9.5kgf・m/7000rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25° |
トレール | 108mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・180/55ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | Φ298mmダブルディスク・Φ245mmディスク |
文:オートバイ編集部/写真:南 孝幸