キムコ「Kymco-KRV180TCS」の特徴
独立スイングアーム、理想的な重量配分、パワフルでスムーズな新型エンジン…先進的スポーツスクーターが誕生!
キムコ「Kymco-KRV180TCS」は、従来のスクーターの常識にとらわれず、ふんだんに取り入れられた新しいメカニズムによって、スポーティな走りを実現した意欲的な1台。
中でも注目は、スクーターでは一般的なエンジンと駆動系、スイングアームを一体にしたユニットスイング構造ではなく、キムコのフラッグシップモデル「AK550」と同じく、独立したスイングアームを採用するPTM構造であること。エンジンとミッションは通常のオートバイのように車体側にマウントされ、ユニットスイングよりもバネ下重量は大きく軽減。前後重量配分も約50:50を実現する。
新設計のエンジンは排気量175cc、OHC4バルブヘッドを備えた水冷単気筒。高い燃焼効率を実現し最高出力は17.03PSで、8.4kg/PSというパワーウェイトレシオで優れた動力性能を支えている。サイズもコンパクトだが、2本のバランスシャフトを内蔵することで振動を抑え、スムーズで快適な乗り心地にも貢献。
リアホイールの空転を感知すると、ECUによってエンジンの点火時期や燃料噴射量を制御して空転を抑える、TCS・トラクションコントロールシステムも搭載。
ブレーキはもちろん前後ディスク&ABSで、TCSと共に安全なライディングをサポートする。ホイール径は前後13インチを採用。
優れた前後重量配分、バネ下重量の軽減に加え、新しいリアサスペンション・K.S.Sも採用したこともあって、安定感の高い人車一体感覚の優れたハンドリングを実現し、市街地からワインディングまで、俊敏かつ安定した走りが可能に。最大バンク角は44度、スクーターとしては深い値だ。
「Kymco-KRV180TCS」のスタイリングは、デュアルLEDヘッドライトとLEDデイタイムランニングライトを組み合わせた、アグレッシブなイメージのフロントマスクが目を惹く。
テールエンドまで続くシャープなイメージのボディラインや、短く切り詰められて軽快なリア周りのデザイン、スポーツバイクのようなサイレンサーも印象的。LEDウインカーにはシーケンシャルタイプが採用された。
ポジション設定はシチュエーションに応じて、足を前方に投げ出すスタイルと、膝を折って乗るスタイルを使い分けられるようにデザイン。シートは人間工学に基づいた形状と、最適な特性のクッションによって、タンデムでも非常に快適だ。
スポーツスクーターである「Kymco-KRV180TCS」だが、シートの下には容量25Lという大きなサイズの収納スペースも用意。光センサー連動のLED照明も備え、夜間でも使いやすく利便性も抜群。
大きなデジタル速度計を中心に、バーグラフ表示の回転計、燃料計などを表示する視認性に優れた液晶メーター。各種インジケーター類はメーター下に集中配置される。
一番左は折りたたみ式の荷掛けフック。中央に見えるのはイグニッションや給油口開閉などの操作などを行うスイッチ。右側には5V電源を給電するUSBポートが2つあり、1つはQC3.0規格対応で最新の器機に対応。スマートキーシステムなのでキーホールは備えない。手前は開放式のグローブボックス。
キムコ「Kymco-KRV180TCS」の価格・発売時期・カラーバリエーション
「Kymco-KRV180TCS」のボディカラーは、ディープアクアマリン、ブラック、フラットシルバー、フラットパープルの4タイプを設定。税込価格は52万8000円とされている。日本では2022年5月下旬に発売予定だ。
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キムコ「Kymco-KRV180TCS」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 1960×755×1115mm |
ホイールベース | 1400mm |
シート高 | 795mm |
車両重量 | 143kg |
エンジン形式 | 水冷4ストOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 175.1cc |
ボア×ストローク | 62×58mm |
圧縮比 | 11.2 |
最高出力 | 12.5kW/8000rpm |
最大トルク | 15.48Nm/6500rpm |
変速機形式 | CVT |
燃料タンク容量 | 7.2L |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70-13・130/70-13 |
ブレーキ形式(前・後) | φ270mmディスク・φ234mmディスク |
まとめ:小松信夫