【特徴】ヤマハ「トリシティ125」「トリシティ155」2022年モデル・欧州仕様車
最新仕様のLMWで安定感向上、エンジン効率アップで燃費も改善!
2014年にデビューした「トリシティ125」は、ヤマハ独自のLMWテクノロジーを取り入れたフロント2輪レイアウトを採用。3輪ならではの高い安定感と同時に、ホイールを傾けられる機構によって2輪車的な軽快さを併せ持つユニークなモデル。
それにプラスして125ccスクーターらしい扱いやすさ、高い経済性も併せ持つ実用的なモデルとして注目を集め、現在までモデルチェンジを繰り返して完成度を高めてきた。
今回のモデルチェンジでも、これまでも高く評価されてきた「トリシティ125」「トリシティ155」の、扱いやすい車体レイアウトは受け継がれている。しかし、最大の特徴であるLMW機構は、上位モデルの「トリシティ300」や、大排気量LMWスポーツの「ナイケンGT」などにも採用された最新のものとなっている。
これに合わせ、ホイールベース延長などのディメンションの見直しや剛性の向上が図られた新しいフレームも採用。同時にツインショック形式のリアサスペンションも、スムーズな動作と安定性の高さを実現する新タイプに。3輪ならではの絶大な安心感を磨き上げ、さらに自然で素直なハンドリングを実現した。ブレーキは、「トリシティ125」は前後連動式のUBS、「トリシティ155」はABSを採用。
可変バルブ機構・VVAを備える水冷単気筒のエンジンは、最新の排ガス規制であるEURO5に対応。効率を高めるために吸気バルブ径の拡大などの改良を受けた新しいシリンダーヘッドと鍛造ピストンが与えられた。125・155共に最高出力や最大トルク、発生回転数などのスペックは僅かに変わっているが、活発な動力性能はそのまま。
新たにエンジンの制御を統合したスタータージェネレーターコントロールユニットも採用。これによって実現された、停車時にアイドリングを止めるストップ&スタートシステムなども合わせて、両モデルで燃費も向上している。
フレームなどは大きく改良されたが、フロント周りの存在感の強い独特のスタイリングについては、各部の変更に合わせて細部をリファインする程度で従来モデルのイメージを受け継いでいる。そんな中でもヘッドライトユニットについては、リフレクターのデザインを変更することで、照射範囲を改善したものを装着。
また、センタートンネルが無くフラットな形状で使い勝手の良いフットボードについても、スペースを拡大することでこれまで以上に快適なライディングを可能とした。
新しい大型液晶メーターは、メーターとして視認性に優れているのに加えて、すでにNMAXなどのヤマハ製スクーターにも採用されている、MyRideアプリをインストールしたスマートフォンとの連携機能も搭載。
また、ライダーがキーを身につけていれば、キーレスでエンジン始動などの操作が可能なスマートキーも採用されている。155にのみ、フロント右側の収納スペースに電源ソケットを用意。
もちろんスクーターには必須の装備といえるシート下の収納スペースも、従来モデルと同様に装備している。
【カラー】ヤマハ「トリシティ125」「トリシティ155」2022年モデル・欧州仕様車
欧州で販売される新型「トリシティ125」および新型「トリシティ155」のボディカラーは、サンドグレー、ペトロールブルー、マットグレーの3色となる。
トリシティ125
トリシティ155
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【主なスペック】ヤマハ「トリシティ125」「トリシティ155」2022年モデル・欧州仕様車
全長×全幅×全高 | 1995×750×1215mm |
ホイールベース | 1410mm |
シート高 | 785mm |
車両重量 | 168kg(172kg) |
エンジン形式 | 水冷4ストOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 124cc(155cc) |
ボア×ストローク | 52×58.7mm(58×58.7mm) |
圧縮比 | 11.2(11.6) |
最高出力 | 9.0kW/8000rpm(11.1kW/8000rpm) |
最大トルク | 11.2Nm/6000rpm(14.0Nm/6500rpm) |
変速機形式 | CVT |
燃料タンク容量 | 7.2L |
タイヤサイズ(前・後) | 90/80-14・130/70-13 |
ブレーキ形式(前・後) | ディスク・ディスク |
※()内は155 |
まとめ:小松信夫