欧州で人気を博したツーリングモデル、NT650/700Vの系譜を受け継ぐ新型車としてデビューしたNT1100。そのエンジン、車体のベースとなったアフリカツインのファンである伊藤さんは、その仕上がりに興味津々! 今回は2日間をかけて長距離を走って、ニューモデルの実力をじっくりと検証しました。
談:伊藤真一/まとめ:宮﨑 健太郎/写真:松川 忍
談:伊藤真一/まとめ:宮﨑 健太郎/写真:松川 忍
ホンダ「NT1100」ライディングポジション・足つき性
シート高:820mm
ライダー身長:179cm
「ライディングポジションはとても楽だな、と思いましたが、ハンドルの幅がかなり広いので脇が開く感じです。体格が小柄な方は、ちょっとキツいかもしれませんね。あとステップが、足を下ろしたところにちょうどあるのが信号待ちなどで停車したときに気になりました」
「跨るとき、グラブバーに足が当たりがちなのですが、頑丈なサイドスタンドが付いていますから、左足をステップに載せてから跨ぐようにすると安全で良いと思いました」
ホンダ「NT1100」各部装備・ディテール解説
Shinichi's Check!
ゴールドウイング並みにスゴイ風防効果を発揮!
「NT1100は高速域ですごくフロントにダウンフォースが発生し、前輪の接地感の希薄さがなくなります。嫌なバウンシングがなくなって、両手にも全く風がこないから、非常に快適です。この快適さは、ツアラー系の旗艦モデルでもある、ゴールドウイングに近いものがありますね。スクリーンの位置は5段階で調節できますが、自分にとっては一番上の位置が良かったですね。ヘルメットからの目線的にもちょうど良く、風の巻き込みもなくて快適そのものでした」
ホンダ「NT1100」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2240×865×1360mm(ロースクリーンポジション時) |
ホイールベース | 1535mm |
シート高 | 820mm |
車両重量 | 248kg |
エンジン形式 | 水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 1082cc |
ボア×ストローク | 92×81.4mm |
圧縮比 | 10.1 |
最高出力 | 75kw(102PS)/7500rpm |
最大トルク | 104Nm(10.6kgf・m)/6250rpm |
燃料タンク容量 | 20L |
変速機形式 | 電子式6段変速(DCT) |
キャスター角 | 26°30' |
トレール | 108mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・180/55ZR17M/C(73W) |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmダブルディスク・Φ256mmディスク |
メーカー希望小売価格 | 168万3000円(消費税10%込) |
談:伊藤真一/まとめ:宮﨑 健太郎/写真:松川 忍