バイクをスクラップ処分するには、まずは廃車手続きが必要だ。廃車手続きはバイクの排気量によって異なり、届け出先も異なってくる。また、この届出を業者に依頼することも可能だが、スクラップと合わせると費用もそのぶん高くなるので、自分でできるなら自分で行いたいところ。
ここでは、バイクをスクラップにする手順を詳しく解説する。また、スクラップ以外の処分方法についても紹介するので、参考にしてほしい。
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バイクをスクラップ処分する際の流れ
使用しなくなったバイクや、壊れて動かないバイクの処分に「スクラップ」を思い浮かべる方も多いだろう。
実は、スクラップ処分は業者に持ち込めばすぐに行ってくれるとは限らない。バイクをスクラップ処分するには、廃車手続きを最初に行う必要があるからだ。
まずは、バイクをスクラップ処分する際の、手続きの流れを正確に理解しておこう。
①スクラップには廃車手続きの準備をする
バイクをスクラップにすると決めたら、書類上での廃車手続きの準備が必要だ。ここで、廃車とスクラップの何が違うのか疑問に思う方もいるだろうが、基本的にバイクの使用をやめて処分する場合、「書類上での手続きが廃車手続き」で「バイク本体の処分をスクラップ処分」と覚えておくと良い。
バイクの廃車は排気量ごとで異なるが、全ての排気量で共通して準備が必要なことがある。それは、自賠責保険とナンバープレートの確認だ。
まず自賠責保険は、有効期限が残っているか確認しよう。もし有効期限が残っていれば、廃車手続きで解約すると残存期間分の保険料が戻ってくる。
保険料は、自賠責保険に記載の保険会社に電話すれば解約方法を教えてくれるので、その方法に従い手続きするだけだ。
このほか、任意保険に加入しているなら、加入している保険会社に連絡して廃車にすることを伝える。そうすれば解約返戻金がもらえるが、もし今後新たなバイク購入を考えているなら解約ではなく中断という方法もあるので相談すると良い。
そしてナンバープレートだが、これは廃車手続きに提出する必要があるので、バイクから外さなければならない。通常は10mmのボルトで留められているが、サビが出て回らない場合はバイク店に相談すると良いだろう。
②排気量別の廃車手続き
バイクの廃車には、一時抹消登録と永久抹消登録の2種類があるが、基本的に方法は同じで、スクラップなら永久抹消登録を選ぶことになる。
そして、バイクの廃車方法は排気量別で以下のように異なる。
排気量 | 廃車方法 |
---|---|
125cc以下 | 持ち物・・・・・印鑑、ナンバープレート、標識交付証明書 申請場所・・・市役所の窓口で廃車申込書に記入して廃車手続き終了。 |
126cc以上250cc以下 | 持ち物・・・・・印鑑、ナンバープレート、軽自動車届出済証 申請場所・・・管轄の陸運局に向かい、「軽自動車届出済証返納届」と「軽自動車届出済変納証明書交付請求書」を購入して記入して提出。 |
251cc以上 | 持ち物・・・・・印鑑、ナンバープレート、車検証 申請場所・・・管轄の陸運局に向かい、「抹消登録申請書」「手数料納付書」「軽自動車税申告書」にそれぞれ記入して提出。 |
表のように、それぞれ廃車方法は異なるが、手続きには書類に記載してある本人が行う必要がある。ただし、委任状を用意すれば他の方が代理で廃車手続きは可能だ。
気になる費用だが、永久抹消は費用がかからない。ただし、一時抹消にすると、126cc以上250cc以下で500円、251cc以上で350円の手数料が必要だ。
③スクラップ業者に連絡する
書類の廃車手続きが済んだらスクラップ業者に連絡するだけだが、バイクをどう運ぶのかが問題になる。一般に、スクラップ業者は運搬費用がかかるため要確認だ。
スクラップ業者に連絡すると廃車手続きが完了しているか確認されるので、手続きが完了していることを告げれば、その後の流れを説明してもらえる。
持ち込みでスクラップにしてもらうことも可能だが、事前に連絡してからのほうが良い。飛び込みで来訪するとあまり良い顔をされないこともある。そこで、事前に持ち込みのアポイントメントを取ってからのほうが安心だ。
バイクのスクラップにかかる費用【スクラップ費用と廃車手続き費用】
バイクのスクラップは無料ではない。必ず手数料や作業料が取られる。そして、それぞれの工場や店舗によって異なる。
以下に大まかな費用感をまとめておいたので、参考にしてほしい。
①スクラップ費用・・・0万円〜2万円
スクラップ費用は業者により様々だが、一般的に2万円前後であることが多い。その内訳としては、1万円がスクラップ費用で、残りの1万円が運搬費だ。
また、
- バイク店でスクラップを依頼するか
- スクラップ業者に依頼するか
によっても費用感が変わってくるので、以下を参考にしていただきたい。
A.バイク店でスクラップをお願いする場合・・・0円〜1万円
バイク店でスクラップを依頼すると、だいたいどこも同じような金額設定だが、8千円~1万円以内が相場と考えていいだろう。
しかし、バイク店ではスクラップになるバイクをリサイクル商品として買取する場合もあり、0円以上で買い取ってくれる場合もある。とはいえ運搬費用が発生するので、自分の手出しが発生する可能性は理解しておこう。
逆にスクラップ費用が取られるバイクにはどんな特徴があるかというと、リサイクルが難しいバイクだ。かなり朽ち果てたバイクで、使用できそうなパーツを取り出せない場合は処分費用を取られると考えていい。
B.スクラップ業者に依頼した場合・・・1万円〜2万円
スクラップ業者に依頼すると、概ね1万円~2万円程度のスクラップ費用がかかる。だたし、クラップ業者と言っても値段はまちまちなので、事前に連絡して確認しておくことを強くお勧めする。
ここで、スクラップ業者は鉄などを買取しているため、スクラップにするバイクも買取してもらえると考える方もいるのではないだろうか。確かにスチールやアルミなどがkg単位で買取されるが、バイク自体の重量を考えたときに、それほど期待できない。
例えば、400ccのバイクだと乾燥重量で200kgも満たないバイクがほとんどだ。仮に鉄が200kgとしても、鉄の買取価格は1キロあたり40〜60円前後だ。つまり8,000〜12,000円の価値だけである。
この8,000〜12,000円は、鉄屑としての価値であり、バイクの解体料金は含まれていない。しかも鉄以外の樹脂やオイルといったパ―ツ類の処分費用がかかるので、鉄としての価値は他の処分費用で帳消しになるだけでなく、マイナスになる可能性のほうが高い。
つまり、スクラップ業者で買取してもらうことはほぼ不可能と考えたほうが良く、金額がはっきりしている業者でなければ安心して任せられないと言える。
②廃車手続き費用・・・3,000円〜5,000円
廃車手続き費用は、書類上の手続きであり業者の手数料だ。概ね3,000円~5,000円が相場だが、業者やバイクの排気量ので異なる。
ナンバープレートと現在住んでいる場所が異なると、126cc以上のバイクは住民票が必要となり、また、何回も引っ越していると、住所の紐づけが必要となり、戸籍の附票が必要となる。これは本人が取得できれば問題ないが、業者に取得まで任せると割増請求の対象となることは覚えておこう。
また原付の場合は、たとえ引っ越していても廃車は登録した市区町村でなければできないため、本人が旧住所で手続きできなければ、かなりの割増料金が請求されることも考えられる。
廃車費用は実質無料でできる登録作業だ。それほど難しい手続きではないので、数千円の費用をかけて依頼するまでもないだろう。できれば自分で手続きしてみることをお勧めする。
スクラップ処分にしようと思ったらどこに相談すべき?5つの相談先
乗らなくなったバイクには、動かないバイクと動くバイクの2通りに分かれるが、考え方によってはどちらの場合もスクラップにしようとするだろう。しかし、実際にスクラップを安心して依頼できる場所を知らない場合がほとんどのはずだ。
バイクの処分には、スクラップにするために捨てる方法のほかに、売却する方法もある。しかもスクラップにしようと考えているバイクも売れることが多い。このことを知っていれば、スクラップ処分を依頼する場所は非常に多くなる。
①買取業者にとりあえず相談してみる
バイクのスクラップを考える前に、一度買取業者に相談することをおすすめする。もちろんバイクの状態にもよるのは間違いないが、よほど酷く朽ち果てていなければ買取業者に査定依頼しても問題ない。
バイク買取業者は、中古バイクとして市場に流通できるか査定するが、故障が多くオーナーが修理を諦めていても、中古市場で価値があると買取される。もちろん、修理費用が相場を上回らないことが前提になるが、一度買取業者を試してみる価値はある。
もちろん、動くバイクであればスクラップを利用する前に買取業者に先に査定しよう。特に国産バイクは、国内だけでなく海外で人気が高く、国内で流通が難しくても海外で販売できる場合が多いからだ。
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②回収業者に依頼する方法
バイクのスクラップには、不用品回収業者に依頼する方法もある。不用品回収業者は、バイク本体だけでなくヘルメットやバイクの備品も一緒に回収するので便利だ。
不用品回収業者に連絡すれば、都合に合わせて自宅まで取りに来てくれる。運搬する手間が省けるので、忙しくて時間がない方には良い方法だろう。
特に、引っ越しなどでバイクが不要となり、急いで処分したい方には不用品回収業者がおすすめだ。業者によっては、即日回収や早朝・深夜でも対応しているので、電話で問い合わせしてみると良い。
回収業者は、自宅を不定期で回る業者のほかに、連絡すると取りに来る業者があるが、どんなバイクでも処分しているとは限らないので、事前に業者との打ち合わせも必要と言える。また、廃品回収業者を利用するなら、バイクのほかにも要らなくなった生活用品も回収しているので、一緒に依頼できるメリットがある。
③バイクショップで処分
普段、修理などで利用するバイクショップでも、スクラップにしたいと告げれば有料で処分を引き受けてくれる。また、普段から利用しているバイクショップなら、運搬や手続き代行費用など、ある程度融通してもらえる場合もある。
このほか、バイク販売を行っているバイクショップで乗り替えを考えているなら、スクラップになるバイクを下取という形で引き取りしてもらえる場合もある。この場合、地域密着型のバイクショップでも可能だが、できるだけ条件良くスクラップになるバイクを下取してもらうなら、大手バイクショップ数社で見積もりしたほうが良い。
④廃車買取業者に依頼
バイク処分には、廃車買取業者に相談する方法がある。廃車買取業者は、スクラップ事業者が運営しており、どんなバイクでも買取していることがほとんどだ。
廃車買取でスクラップ同然のバイクが買取される理由は、バイクをパーツとして買取するためだ。つまり中古パーツとして流通できると見積もられると、価値が付くということだ。しかも国内だけでなく海外に広く流通ルートを持っている業者なら、かなり期待は大きい。
バイクのスクラップは、運搬費用や書類手続き、そして解体費用などがかかり、捨てるバイクなのにオーナーの負担が大きい。しかし、これらの費用負担0円でスクラップの依頼に応えてくれるのが、廃車買取である。
⑤二輪車リサイクルシステムを利用
バイクの処分には、2004年10月からバイクメーカーが参加したリサイクルシステムの運用が始まっている。賛同するメーカーは国内主要メーカー4社と海外メーカー4社 の合わせて8社であり、賛同するメーカーが販売するバイクは基本無料だ。
二輪車リサイクルシステムの利用方法は、指定引取場所 に持ち込む方法と、廃棄二輪車取扱店 に持ち込みする方法の2種類だ。持ち込みする際の注意点は、事前に持ち込む場所に連絡して、二輪リサイクル担当者と打ち合わせしておく必要がある。
もちろん、全てのバイクが二輪リサイクルシステムを利用できるわけではない。国内主要メーカー4社と海外メーカー4社以外のバイクは対象外となる。また、参加事業者が販売していても、並行輸入バイクは対象外となる。
そして、海外メーカーに関しては参加メーカーが変化しているので、事前に対応の車種なのかも確認が必要となる。
じつは価値あり!いきなりのスクラップを待つべきバイク
世の中には、スクラップにするなどもったいないと思えるバイクが多くある。特に、バイク自体に目立った故障や壊れた場所がない場合だ。それ以外にも、海外で人気が高い車種はパーツとしての価値が高く、スクラップはもったいない。
そこで、使わないからといきなりスクラップにするのは早い。どんなに見栄えが悪くなっていても、価値があるバイクの可能性があるため、買取業者を先に選択したほうが良い。
修理費用がかかるからと放置していたバイク
オーナーがスクラップにしようと考えるバイクには、故障して放置してあるバイクが多い。特に、修理費用がかさむことから、修理を渋々断念したバイクもあるだろう。
じつは、修理費用がかさむといっても、部品代より工賃が高い場合が多い。そういったバイクは、買取業者は安く修理ができるため、修理して再販しても利益が出ることから買取される。
また、修理せずに放置しているバイクが国内外で人気があれば、買取業者としては喉から手が出るほど欲しいと感じるだろう。特に、海外では日本で使用されるバイクは程度が良いので、故障していても高く買取している場合も多く、スクラップにしようと放置しているバイクが思わぬ金額で買い取られることもある。
車検証を紛失したバイク
バイクには、名義が記載された書類が排気量に応じて発行される。この書類は、125cc以下の場合は「標識交付証明書」、126cc以上250cc以下は「軽自動車届出済証」、そして251cc以上では「車検証」が発行される。いずれもバイクと一緒に保管が必要だが、車検証などの書類は紛失していても再発行できる。
車検証などの書類がなくなると、バイクを転売できないと勘違いしてスクラップを選ぶ方も多い。また251cc以上では車検があり、車検証を紛失すると車検を受けられないことから、スクラップを選択してしまう。
しかし、原付などの125cc以下の場合は、登録した市区町村役場、そしてそれ以上の排気量のバイクは、陸運局で再発行の手続きが可能だ。
また車検証がないと、車検を受けられず転売もできないだけでなく、スクラップも不可能だ。つまり、スクラップにするには、書類上廃車にしたことがわかる永久抹消登録証を提示しなければならないためである。
事故車バイク
バイクの事故は、ほんの些細な転倒でもフレームに歪みが生じる場合があり、走行に支障をきたすことがある。もちろん事故の度合いにもよるが、いわゆる打ちどころが悪いと思った以上に修理費用がかかるため、事故車バイクは修理を諦めることが多い。
しかし、事故車バイクで全損と判断されても、全部の部品が使えないわけではない。つまり全損とは、修理費用がバイクの価値を上回ると全損扱いになる。
全損と決めるのは、もちろんオーナー自身であるが、保険をかけていると保険会社が支払う車両保険の支払額が決まっている。その金額を上回る修理費用になると、自動的に全損扱いになるということだ。
つまり、全損と言われた事故車バイクも、使えるパーツは数多く残っている可能性が高く、安易にスクラップにするより、廃車買取などに相談したほうが良いだろう。そうすることで、スクラップで費用がかかるところが、買取金額が付く場合もあるほか、最低でも1円もかけずに事故車バイクを処分できる。
車検切れで放置していたバイク
バイクで意外に多いのが、車検切れで放置してあるバイクだ。このほか車検がない小排気量のバイクは自賠責保険が切れて放置していることもあるだろう。しかし、いずれの場合も延長手続きをすれば、また使用可能なので車検が切れているからとスクラップにするのはもったいない。
車検が切れて放置してあるバイクには、数年単位ということも珍しくない。そのため、通常の保管では考えられない劣化も見られるが、それでも致命的な故障ではないので、少ない金額で修理してまた乗れるようになることが多い。
車検切れ程度なら、十分バイクとしての商品価値がある場合が多く、ましてや人気バイクならかなりの高値で買取される可能性もあるだろう。一度買取業者に相談してみることをおすすめする。
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いきなりスクラップ処分でなく、まずは買取業者への相談がおすすめ!
要らなくなったバイクをすぐにスクラップ処分しようと考えるのは少し待ったほうが良い。オーナーが要らないと思うバイクを欲しいと思っている方は意外に多いからだ。
しかし、どう考えても商品として価値がないと思えるバイクもあるだろう。それはオーナーが感じているだけであり、欲しいと思う方にとっては宝のバイクである場合も少なくない。
どんなバイクも0円以上で買い取ってもらえる可能性は捨てきれない
バイク買取業者では、様々な形態で買取しているが、スクラップ同然と思えるバイクでも0円以上で買取する買取業者は多い。
0円以上のバイク買取業者のほとんどは、「どんなバイクでも0円以上買取」といった広告宣伝を出していることが多いので、すぐに見つけられるだろう。
そこで心配なのが、0円以上という謳い文句の裏には費用がかかるトリックが隠れていないかといった不安だろう。だが案じることはない。バイクとして再販されるだけでなく、パーツや海外輸出として買取されるため、ほとんどの場合に処分費用がかからない。
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どんなバイクでも買い取る業者より今のバイクを買い取る業者を探してみよう
つまり、今スクラップにしたいバイクを本当に買取する業者選びがポイントになる。特に、スクラップにしたいバイクの場合、不動車はもちろん、パーツが足りないバイクもあるだろう。そういったバイクを買取しているか事前に聞くことがポイントだ。
バイク買取業者はかなりの数あるが、その中には、動くバイクのほかに動かないバイクも買取している業者もあるので、「どんなバイクでも買取」という謳い文句だけで選ぶのではなく、故障車や不動車も買取といった文言がある業者を選ぶと良いだろう。
引き取り料金などがかかる業者に注意
スクラップを予定していたバイクを引き取る業者が見つかり、処分費用がかからないと言われても、引き取り費用が有料の場合が多い。
基本的に買取費用やスクラップ費用が無料でも、付随する費用に料金が発生するケースがある。例えばバイクを運搬する場合、大通りなどで積載車が入れる場所なら無料だが、路地裏は有料になる場合が多い。このほか船などを使用する必要がある離島なども有料となる。
そして書類手続きで、所有者と書類上の名義が同じなら問題ないが、住所が変わっていて変更していないと、費用が取られる場合もある。
そこで、0円買取と謳っている業者でも、引き取りがどんな場所でも無料になるのか、そして書類手続きに費用が発生しないか利用前に確認して欲しい。
トータルで無料なら依頼しても良い
バイク買取業者を利用して、全ての手続きを含めてオーナーに負担する料金がないなら利用しても良いだろう。
スクラップにするバイクでも、バイクに価値がある場合やパーツに価値があっても、様々な経費を差し引くと、業者の利益はかなり少なくなる。しかし、その中に書類手続き費用や引き取り費用が含まれていれば、0円で提示してくるはずだ。
トータルで無料になる理由は、引き取りから書類手続き、そして解体してパーツを取り出すまでの全ての費用が、バイクのパーツ代が上回るときだ。つまり、バイクのパーツとしてかなり価値があると査定されれば無料となる。
この費用は業者によっても異なるので、1社で費用がかかるからと諦めず、何社かあたってみると良いだろう。もちろん、スクラップにするバイクの査定費用が0円の業者を利用することだ。なかには査定費用を徴収するので注意すること。
バイクのスクラップでよくある質問
Q.バイクのスクラップは粗大ごみとして処分できないのでしょうか。
A.バイクを自治体のクリーンセンターなどに持ち込みしても処分してもらえません。また、粗大ごみとしてゴミステーションに放置すると不法投棄になるので注意しましょう。
Q.スクラップになるようなバイクでも売れるって本当でしょうか。
A.売れます!バイクの状態や人気度にもよりますが、スクラップ業者に持ち込む前に買取業者に相談することをおすすめします。
まとめ
バイクのスクラップは、何も知識がないと処分料を1万円前後取られてしまうだろう。しかし、スクラップになりそうなバイクを買取する廃車買取があり、0円どころかお金に変えられる可能性もある。
スクラップはいつでもできる最終手段なので、その前に買取業者で査定して見ることをおすすめする。それでだめなら廃車買取や二輪リサイクルシステムを上手に使えば、お金をかけずにスクラップにできる。
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文:小泉嘉史