文:太田安治/写真:赤松 孝/モデル:平嶋夏海
バイク用USB電源の選び方・スマホへ給電する際の注意事項
5VのUSB出力端子タイプが人気!
これまで後付けの電気系アイテムを使う際には、車体側の12Vバッテリー端子に直接接続、またはメインスイッチ連動のアクセサリー端子からハンドル周りまで配線を引き、シガーライターソケットから出力させる手法が一般的だった。
しかしスマホのバッテリーは5V仕様のため、充電/給電には電圧の変換が必要。シガーライターソケットにUSBソケットを差し込む方法もあるが、よりシンプルなのは電圧変換機能を配線の途中に設け、そのままUSB端子に出力するタイプ。Android系スマホならマイクロUSB端子またはタイプC端子、iPhoneならライトニング端子に合うケーブルを介して給電する。
そして最近注目されているのがスマホホルダーに組み合わせるタイプのワイヤレス給電ユニット。スマホ端末がワイヤレス充電に対応していればホルダーに乗せるだけで自動的に給電が始まるから充電ケーブルは必要なく、抜き差しでスマホ側端子を傷める心配もない。
なお、12V→5Vへの変換ユニットはスマホを接続していないときでも僅かに電力を消費し続けるので、メインスイッチ連動端子に接続することが基本だ。
スマホの充電に最適! おすすめのバイク用USB電源 4製品+α
1.デイトナ「デジタル電圧計&USB電源」
液晶パネルの電圧計でバッテリーの状況が分かり安心
バックライト付きのデジタル電圧計と急速充電対応のUSBタイプA出力端子を一体化したユニークなアイテム。ハンドルバーにクランプ固定するマウントは22.2mm、25.4mm、28.6mm、31.7㎜の4種類が付属している。
2.デイトナ「ワイヤレス充電器」
スマホホルダーに貼り付ければワイヤレス充電が可能に
ワイヤレス充電(QI規格)に対応した15W出力仕様。同梱されている分岐ハーネスを使えばハンドルに付いているブレーキランプスイッチから簡単に電源を取れ、メインスイッチと連動させることでバッテリー上がりを防ぐ。過充電やスマホの過熱を防ぐスイッチも付属している。もちろん防水設計だから雨中走行も安心。
3.デイトナ「マルチバーUSB電源」
ハンドルポストに装着するUSB電源一体型クランプバー
ハンドルポストのクランプ部に挟み込み固定するUSBタイプC端子付き電源。18Wの出力で急速充電も可能だ。バー部分は長さ155mm、直径はハンドルパイプと同じ22.2mm。ハンドルバー固定のアクセサリーを複数装着可能。端子部分には回転式キャップを備え、雨やホコリの侵入を防止。
4.デイトナ「USB電源 2ポート」
装着位置の自由度が高い独立型2ポート電源
電源の取り出しは、ブレーキスイッチの平端子に割り込ませるだけ。こうすることで電源供給はメインキーに連動してON/OFFされる。スマホはもちろんタブレットの充電も余裕で可能な、1ポート5V2.4アンペア出力。電源差し込み口を覆う防水樹脂キャップが備わっていて急な雨でも安心。「電源が1口では足りない!」という人におすすめだ。
⁺α デイトナ「USB電源 Type-C」&「スレンダーUSB 2ポート」
スリム・小型ボディがお好みならこの2製品がいい!
ハンドルバーへのクランプ固定は作業が簡単だが、ハンドルの曲げ形状や左右幅によっては固定しにくいことがある。そんなときに役立つのが上の2アイテム。
「USBパワーデリバリー」は18W出力で急速充電に対応したタイプCソケット仕様。「スレンダーUSB2ポート」は2.4アンペア出力のタイプAポートを2個備えた薄型タイプ。どちらもブレーキスイッチ分岐ハーネスが付属する。
文:太田安治/写真:赤松 孝/モデル:平嶋夏海