ホンダCB400SUPER FOURが誕生したのは1992年。それまでにも、ホンダの400ccクラスには様々なモデルがラインアップされ、たくさんのライダーに愛されてきた。ここでは、CB400SF誕生以前の400cc・4気筒の名車をピックアップして紹介しよう。
まとめ:オートバイ編集部
いまなお色褪せない名車たちのヒストリー
400ccクラスにホンダが初めて投入した4気筒車が1972年のCB350フォア。その後、1974年にはCB400フォアが登場したが、販売台数は思うように伸びず、また1975年の免許制度改正の影響で1976年には398cc版も登場するなどの混乱もあって、CB400フォアは1977年モデルで終了、ホンダのヨンヒャク4気筒の系譜は一旦途絶えてしまう。
その後ホンダは「400は2気筒で十分」と考え、コストパフォーマンスに優れた2気筒のホークシリーズに注力していくが、1979年にカワサキがZ400FXを投入すると、市場は一気に4気筒モデルを求め始める。
その声に応えてホンダが送り込んだのが名車・CBX400F。パワフルでカッコよく最新技術を満載した同車は爆発的人気を獲得。ここからホンダの「ヨンヒャク黄金期」が始まったのである。
ホンダ「ドリームCB400フォア」(1974年)
CB350FOURをベースにボアを4mm拡大した408ccエンジンを搭載、4into1集合マフラーやバックステップを採用したカフェレーサースタイルのモデル。1975年の免許制度改正を受け、1976年には398cc版も登場したが、当時のライバルが2スト中心で動力性能に差があったことや、流行を先取りしすぎたコンセプトなども影響し、1977年モデルで販売終了。その後4気筒モデルを求める市場の声により中古車価値が高騰、絶版車ブームの先駆けとなった。
ホンダ「CBX400F」(1981年)
400cc・4気筒モデルを切望するファンの声に応えて1981年に登場。DOHC4バルブを採用した48PSのハイパワーエンジン、世界初のインボードベンチレーテッドディスクブレーキなど、最先端メカニズムを満載。優美なスタイリングも大好評となり、当時のライダーを熱狂させ、爆発的な大ヒットを記録。F3キットも同時に用意され、レースシーンでも大活躍した。ホンダ400ccモデルの歴史の中でもひときわ輝くベストセラー車だ。
ホンダ「CBX400F インテグラ」(1982年)
1982年には中型モデル初のフェアリング付きモデル「CBX400F インテグラ」が登場。現在のCB400SBのルーツとも言えるモデルだ。
ホンダ「CBR400F」(1983年)
回転数応答型バルブ休止機構・REVを採用し58PSを発揮する新エンジンを採用。NSコムスターホイールやTRACなど、最新技術も満載。
ホンダ「CBR400F エンデュランス」(1984年)
カウル付きモデル解禁を受けて登場した、耐久レーサーイメージのモデル。台数限定でフルカウル仕様も登場した。
ホンダ「CBR400F フォーミュラ3」(1985年)
シングルシート採用のレーシーなモデル。この年、CBRシリーズは全車アルミスイングアームやキャストホイールなどを採用した。
ホンダ「CB-1」(1989年)
CBR400RR譲りのカムギアトレーンエンジンを搭載するスポーツネイキッド。素材感を強調したスタイリングと優れた走行性能が特徴だった。
まとめ:オートバイ編集部