文:石神邦比古/写真:南 孝幸
ヤマハ「ビーノ ゆるキャン△仕様」特徴
愛らしいデザインで幅広い層から人気を集めるヤマハの原付一種スクーター「ビーノ」。
大容量インナーボックスやアクセサリーソケットを内蔵したグローブボックス、大型の荷掛けリングなどを装備し、普段使いにおける機能性も魅力です。
現在ヤマハは原付一種の領域においてホンダと業務提携を結んでおり、2018年に登場した現行モデルの3代目ビーノはホンダ「ジョルノ」をベースに生産が行われています。
2018年、2021年にアニメが放送された人気漫画「ゆるキャン△」に登場するキャラクター「志摩リン」がソロキャンプツーリングに使う原付スクーターのモチーフとして起用され、ファンの間で注目を集めたヤマハ・ビーノ。
原作、アニメではあくまでビーノ「風」でしたが、2020年、2021年に放送されたドラマでは、実際に特別カラーを纏ったビーノが採用され、ゆるキャン△スクーター=ビーノが更に強固なものに。人気もますます上昇したように思われます。
記事の頭に掲載した公式の紹介ムービーでは5分から6分あたりで2、3回走行シーンがでていますね。
そして今回は、そんなドラマ「ゆるキャン△」で使用された特別仕様車をお借りしてきました!
ノーマルとの違いや、各部装備、ディテールを撮りおろし写真と共に紹介します。
ヤマハ「ビーノ ゆるキャン△仕様」ノーマルとの違いは?
まずは一目でわかるボディカラー。パステルブルーとアイボリーがかったホワイトのツートンカラーが目を引きます。
基本、車名のロゴや、エンブレム以外にデカールなどの装飾はありませんが、もちろん必須装備の初心者マークはバッチリ抑えてあります。
また、メーターパネル左下と、メーターカバーにテントのエンブレムとゆるキャン△ロゴが入っており、どうやらドラマでもこの仕様で使われていた模様。
そしてもう一点は、キャンプ道具の積載にお役立ちのリアキャリア。原作漫画、アニメでは取り付けるシーンもありましたが、記事頭に貼ったムービーの5分45秒くらいを見るに、ドラマでは初めから装備されていますね。
このアイテムはヤマハの純正アクセサリーで、お値段税込1万4850円。フックをかけるポイントが多く、センタースタンドを立てる際に便利な取っ手がついているのもポイント。
といった感じで、ノーマルのビーノとドラマ仕様車の大きな違いは上記の2点。でも、ゆるキャン△ビーノといえば振り分けのサイドバッグですよね。
というワケで……
つけてみた!
私物なので多少の使用感はご容赦いただきたいですが、やはりサイドバッグをつけると、それっぽさが増します。
ドラマでは白と青のカラーリングのものが使われていましたが、このサイドバッグは2019年に有限会社アクロスから販売された、アニメ版の鞄を再現したアイテム。長さ調節可能な連結ベルトを使い、シートと車体に挟んで固定します。
容量は片側約12Lで、バイク積載時の最大積載重量は2kg。ミニマムなキャンプツーリングなら十分頼もしい容量で、付属するショルダーベルトを用いて単体での使用も可能です。
サドルバッグステーを使えば、ビーノでなくてもバイクや自転車に取り付けることができますよ。
現在は後継モデルのVer.2が販売されていて、写真のモデルはエナメル素材ですが、最新モデルは耐摩耗・撥水性に富んだコーデュラ素材に変更。止水ファスナーの性能も向上しています。
その他、志摩リンのプリントエンブレムがチクワのシルエットが型押しされた革製バッチに変更され質感もアップ。それ以外の仕様は同様となっています。
普段使いにも便利なのでビーノオーナーの方もそうでない方も、ゆるキャン△ファンの方にはオススメのアイテムです。
次ページではビーノ ゆるキャン△仕様の各部便利な装備やディテールを、原作・アニメにおける描写を交えて解説します!