そして2022年7月1日、そんな「ADV150」の後継となるニューモデル「ADV160」が、インドネシアで発表された。
ホンダ「ADV160」の特徴
PCX160をベースに、従来モデルからエンジンや車体構成を一新
車名からも分かるように、ベースモデルがPCX150から昨年フルモデルチェンジして登場したPCX160となったのが「ADV160」の注目すべきポイント。
当然、基本的なコンポーネンツはPCX160に採用された新しいものとなり、排気量拡大や4バルブヘッド化などでパワーアップと高効率化を進め、ホンダセレクタブルトルクコントロールも組み合わせられるeSP+エンジンや、 新たなダブルクレードルフレームにフロント14インチ・リア13インチ径のホイールを組み合わせた車体構成などで、高く評価されているPCX160同様の走りを実現している。
特徴的なデザインのヘッドライト周りをはじめ、タフネスな印象と機能性を融合させたオフロード車的なイメージは従来の「ADV150」と同様なイメージ。
しかし、全体的なボディラインはすでに発表されているADVシリーズの兄貴分的な存在である「ADV350」に近い、洗練された雰囲気にリファインされている。
さらに機能面でも、スマートキー、充電用USBポート、新しいデザインのメーター、容量を大きくされたシート下収納スペースなど、PCX160に準じたものを採用して最新スクーターに求められる高いレベルの実用性を実現。シート高が「ADV150」より15mm低くされるなど、扱いやすさも増している。
今回発表されたインドネシア向けモデルにはブレーキの仕様の異なるCBS仕様とABS仕様があり、価格はCBS仕様が3600万ルピア、ABS仕様は3925万ルピアに設定されている。発表時点の為替レートで日本円に換算するとおよそ32万7000円〜35万5000円となる。
現時点ではこの「ADV160」の日本での発売に関する情報はないが、「ADV150」が根強い人気を集めていただけに、後継モデルとして発売される可能性は極めて高いと言えそうだ。
ホンダ「ADV160」の公式動画
ホンダ「ADV160」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 1950×763×1196mm |
シート高 | 780mm |
車両重量 | 133kg |
エンジン形式 | 水冷4ストOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 156.9cc |
ボア×ストローク | 60×55.5mm |
圧縮比 | 12 |
最高出力 | 16PS/8500rpm |
最大トルク | 1.5kgf・m/6500rpm |
変速機形式 | CVT自動変速 |
燃料タンク容量 | 8.1L |
タイヤサイズ(前・後) | 110/80-14・130/70-13 |
ブレーキ形式(前・後) | ディスク・ディスク |
まとめ:小松信夫