1990年代に入るとストリートカスタムがブームとなり、シングルバイクの主役はSR400だった。そんな状況を打破するために登場するSRのライバルたち。どれもこれも今なら人気車となりそうなレトロなモデルばかりだ。
まとめ:RIDE編集部

ホンダ「CB400SS」

画像: Honda CB400SS 発売:2001年

Honda CB400SS

発売:2001年

初期モデルはキックスタートのみ! SRに真っ向勝負したスタンダード・シングル

もしかしたら開発陣は言わないかもしれないが、まさにライバル、間違いなくSRを倒すために作られた400㏄単気筒モデル。SRと比べるとデザインは少しモダンな感じはするが、あえてキックスタートを採用するなどガチンコ勝負。とはいえ、当時のSRブランドはとても強く、大げさではなくシングルバイクはSRか、それ以外か、だったので、力作のCB400SSであっても初登場から6年で最終型となってしまう。マイチェンでセルもつけたんだけどね〜。

画像: ▲スペック的にもスタイリング的にもSRがライバルで間違いなく勝ちたかったはずのCB400SSだが、デザイナーの迷いからなのか、どう見てもSRに酷似したタンクデザインを採用してしまった2007年。残念なことにこれが最終型となってしまった。

▲スペック的にもスタイリング的にもSRがライバルで間違いなく勝ちたかったはずのCB400SSだが、デザイナーの迷いからなのか、どう見てもSRに酷似したタンクデザインを採用してしまった2007年。残念なことにこれが最終型となってしまった。

ホンダ「GB400TT」「GB500TT」「GB400TT MK.II」

画像: Honda GB400TT 発売:1985年

Honda GB400TT

発売:1985年

本格的なTTレーサースタイルで存在感のあった昔のGB

90年代ではなくひと世代前、80年代のSRのライバルはGB400/500。250もあるけど、同排気量で考えるとこちらがライバルといえる。とてもこだわって作られたGBはバブリーな時代に生まれたモデルなだけあって、パーツ各所の質が高い。いま出ても支持されるだろうデザインクオリティの高さだが販売期間が短く中古車を探すのも困難。

画像: Honda GB500TT 発売:1985年

Honda GB500TT

発売:1985年

画像: Honda GB400TT MK.II 発売:1985年

Honda GB400TT MK.II

発売:1985年

ホンダ「CL400」

画像: Honda CL400 発売:1998年

Honda CL400

発売:1998年

当時13年ぶりにホンダが発売した単気筒400ccロードスポーツ

しっかり遊び心あるデザインを採用したスクランブラーモデルのCL400。CB400SSのひと世代前のホンダのシングルモデルで、SR400と真っ向勝負ではなく、こっちはスクランブラーなんだからねと少し離れた形で登場。GB400TTから数えて13年ぶりにホンダから登場した単気筒400㏄だったが、CB400SSの登場タイミングでフェードアウトしていく。

ホンダ「CB400 FOUR」

画像: Honda CB400 FOUR 発売:1997年

Honda CB400 FOUR

発売:1997年

視点を変えた4気筒レトロ、今ならヒット間違いなしか?

SR400とライバル関係とは言わないが同一線上にいた感じのレトロ系。「ノスタルジックでありながらも新鮮さを感じる新しい時代のホンダのロードスポーツモデルはどうあるべきか」を考え、往年のCB400Fourを思わせるレトロなデザインを採用し誕生した4気筒400㏄モデル。残念ながら時代に合っていなかったようで販売期間は4年ほど。しかし、今は中古車価格が新車価格の3倍するほどにまで人気となっている。

スズキ「テンプター」

画像: SUZUKI TEMPTER 発売:1997年

SUZUKI TEMPTER

発売:1997年

サベージの直立エンジンを使った、粋な大人のスタンダード

落ち着いた造形と質感にこだわった、新世代の単気筒オンロードバイク。単気筒モデルらしいスリムで軽量・コンパクトな車体に、空冷400㏄SOHC単気筒エンジンを搭載。サベージにも使っていたエンジンで直立した形状が特徴的だった。こだわりのH型アルミリムを採用したスポークタイプの前後ホイールとダブル2リーディングタイプのフロントドラムブレーキはカスタム好きのSRユーザーも羨ましがる装備だった。

まとめ:RIDE編集部

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