文:中村浩史/写真:赤松 孝
カワサキ「ヴェルシスX250ツアラー」ライディングポジション・足つき性
シート高:815mm
ライダーの身長・体重:178cm・80kg

ハンドルが高く手前に引かれていることで、上体はアップライトなポジション。シート高815mmはタンクとシートの形状が絞り込まれているため、数字ほど足つき性は悪くない。

カワサキ「ヴェルシスX250ツアラー」各部装備・ディテール解説


Ninja250の並列2気筒エンジンを搭載し、専用に前後にワイヤースポークホイール、フロント19インチタイヤを装着したヴェルシスXツアラー。発売当初は、パニアケースの有無を選択できたが、現行ラインアップではパニアケースやDCソケットを標準装備した250Xツアラーのみが販売されている。

固定式スクリーンは、走行風をうまくプロテクト。上半身への走行風を和らげ、ヘルメット上部に風を流す。ライト下、ボディ左右に頑丈なクラッシュバーを標準装備。

ギアポジション表示つきアナログタコメーターを中央に、デジタル表示部を備えたメーターパネル。速度計の上にオド&ツイントリップ、下に平均&瞬間燃費、残ガス走行距離を表示。

2017年までのNinja250の水冷並列ツインを搭載し、Ninja250よりもショートレシオの2次減速比としたヴェルシスX250。クラッチが軽く、バックトルクリミッターを併用するアシスト&スリッパークラッチを装備。

リンク付きリアサスペンションは、リアホイールトラベル148mmを確保し、ストロークやハンドリングのよさはもちろん、乗り心地がよかったのが印象的。センタースタンドは標準装備。

ベースモデルとなったNinjaの前後17インチホイールを流用せず、オフロード耐性を上げるべく、前19、後17インチのワイヤースポークホイールを装着。フロントブレーキはΦ290mmのペタルディスクを採用。

17L容量のフューエルタンク、ラジエターシュラウド一体のボディパネル。ラジエターを通過した走行風がカウル下に抜けることで、エンジン冷却効率を上げている。

ヘルメットホルダーは別体式ではなく、シート下部にあるフレームのフックにヘルメットのDリングをかけて使うタイプ。前後一体式のダブルシートを取り外して使用する。

アルミキャリアとともに左右にパニアケースを標準装備するヴェルシスX250ツアラー。ボルト固定式でつけ外しがワンタッチというわけにはいかないが、積載能力はすこぶる高い。

パニアケース標準装備のため、キャンプツーリング時などの長尺ものの積載もしやすいのがヴェルシスX250ツアラーの美点だ。
カワサキ「ヴェルシスX250ツアラー」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2170×940×1390mm |
ホイールベース | 1450mm |
最低地上高 | 180mm |
シート高 | 815mm |
車両重量 | 183kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 248cc |
ボア×ストローク | 62×41.2mm |
圧縮比 | 11.3 |
最高出力 | 24kW(33PS)/11500rpm |
最大トルク | 21N・m(2.1kgf・m)/10000rpm |
燃料タンク容量 | 17L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24.3° |
トレール | 108mm |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-19M/C 57S・130/80-17M/C 65S |
ブレーキ形式(前・後) | Φ290mmディスク・Φ220mmディスク |
メーカー希望小売価格 | 72万6000円(消費税10%込) |
文:中村浩史/写真:赤松 孝