高機能アンダーウエアで暑さ対策を講じるライダーは多い。老舗衣料品メーカー・おたふく手袋のオリジナルブランド「ボディタフネス」の製品は、バイク専用品というわけではないが、活用できるものもある。コストパフォーマンスの高さも特長だ。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:小野塚雅人

ボディタフネス「パワーストレッチ EVO」の特徴

画像: BODY TOUGHNESS POWER STRETCH EVO ロングスリーブクルーネックシャツ(JW-723)・ロングパンツ(JW-732) サイズ:S、M、L、LL、3L カラー:ブラック、カモフラ×ブラック(JW-723のみ) 販売元:おたふく手袋 価格:オープン

BODY TOUGHNESS POWER STRETCH EVO

ロングスリーブクルーネックシャツ(JW-723)・ロングパンツ(JW-732)

サイズ:S、M、L、LL、3L
カラー:ブラック、カモフラ×ブラック(JW-723のみ)
販売元:おたふく手袋

価格:オープン

冷感・速乾・防臭の機能を備えたアンダーウエア

汗を生地に吸わせて広げることで気化熱による冷却性能を高め、涼感とサラサラ感を保つアンダーウエアは、その機能が認知されてファストファッション系やワーク系など、多くのブランドから発売されている。「ボディタフネス」は大正15年創業の老舗ワーク系衣料メーカー「おたふく手袋」のオリジナルブランドで、テストしたパワーストレッチシリーズは春夏用のハイパフォーマンスモデル。

耐久性の高いコーデュラ繊維とライクラ糸を使用し、冷感機能に加えて高い防臭機能も備えている。もともとは現場作業用として開発されたが、性能と機能はライダー用としても最適。価格はオープンだが、実勢価格が安く、ウェブ通販で手軽に買えることもメリットだ。

ストレッチ性が高いので身体にぴったりフィットし、しかも動きやすさを妨げない。モデルは身長176cmで、Lサイスを着用している。

画像: 首の日焼けを防ぐために襟の後ろ側を高くしてある。夏用のライディングウエアは襟を低くしたデザインが多いだけに、この工夫は有効だ。

首の日焼けを防ぐために襟の後ろ側を高くしてある。夏用のライディングウエアは襟を低くしたデザインが多いだけに、この工夫は有効だ。

ボディタフネス「パワーストレッチ EVO」使用レビュー

冷感インナーは薄手で伸縮性に優れた生地を採用した製品が多く、総じて表面が滑らか。身体に密着させて汗の吸収性を高めると同時に、アウターウエアと接する部分がスルスル滑るのでライディング中の動きを妨げないことも疲労軽減に効果を発揮する。

テストした「パワーストレッチEVO」はワーク系ブランドらしく素っ気ないデザインだが、着た瞬間から汗を蒸散して皮膚表面が冷えるのが実感できる。もうひとつワーク系らしさを感じるのが耐久性。生地の縫い目が実に頑丈で、着脱時に少々乱暴に引っ張っても縫い目が切れる様子がない。汗に含まれるアンモニア臭と酢酸臭の吸収性も良く、コスト/パフォーマンスの高さも文句なしだ。

ボディタフネス「パワーストレッチ EVO」サーモカメラ検証

画像: ボディタフネス「パワーストレッチ EVO」サーモカメラ検証

「気化熱」って熱いの?

冷感ウエアの解説でよく目にするのが「気化熱」というワード。簡単に言えば液体(汗)が蒸発(水蒸気化)するときに周囲から吸収する熱のことで、「蒸発熱」とも呼ばれる。

周囲の熱が奪われれば温度は下がる。消毒用アルコールが皮膚に付いたとき水よりも冷たく感じるのは、アルコールが水よりも蒸発しやすい性質を持っていて、より多くの気化熱を発生するからだ。

表面積が大きいほど気化効率が高まるので、冷感ウエアは汗を吸収しやすいようにフィット性を高め、吸った汗を広げて表面積を広げやすいように薄い生地が使われている。

【使用したサーモカメラ】

画像: アンダーウエア選びで夏ツーリングの快適性は大きく変わる! ボディタフネス「パワーストレッチEVO」を試してみた【暑さ対策アイテムガイド】

インフレック R450Pro

サーモカメラの国内トップメーカー「日本アビオニクス社」が開発した高画質・高精細な熱画像撮影が可能な「インフレック R450 シリーズ」のフルスペックモデル。測定温度範囲はマイナス40℃〜1500℃をカバーし、時系列データの計測を行うR&D分野や、常温から加熱して連続的な温度変化を観察するような溶接時の蓄熱・放熱のプロセス解析などにも対応する。

協力:日本アビオニクス株式会社

文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:小野塚雅人

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