文:小松信夫
原付二種の「レッツ」を発見! 姿かたちは日本のレッツとは全然違う
「GN125フォースTT」なんて個性的モデルを売ってることもあって本連載的には注目をしている、中米はグアテマラのスズキのラインナップにあったこのスクーター。名前は単に「レッツ」というんですがね。
日本で今も売られてる50ccスクーターの「レッツ」と同じ名前だけど、もちろん別のモデルでございます。同じ前後10インチホイールを装着するコンパクトなボディだけど、格好が全然別物だ。
ゆるふわスタイルな日本版「レッツ」に対して、グアテマラ版「レッツ」はちょっぴりシャープというか、もうちょいモダンでスポーティな雰囲気。チェッカーパターンのグラフィックなんか入れてね。正式な車名を見ると「レッツUR110」だし、エンジンの排気量からして違う。
前後10インチのコンパクトボディで原付二種相当のエンジンの快速スクーター、というと日本国内でも10年くらい前まで大人気だった「アドレスV125」シリーズが思い浮かんでくるわけですよ。海外で姿を変えて生き残ってるのか? と一瞬思ったら…車体には近似する部分は感じるけどエンジンは別物。「アドレスV125」は124cc、「レッツUR110」は112ccだからなぁ。前後ドラムブレーキとか、他にもイロイロ違うけどね。
「アドレスV125」にしろ、「レッツUR110」にしろ、コンパクトボディに前後10インチホイールによる軽快さ、使い勝手のいいフラットフロアボード、そこに力強いエンジンという組み合わせは、日本でも使い勝手良さそうなんだけども。
ちょっと前まであった「スウィッシュ」は前後10インチだったけどちょっと大柄だった。「レッツUR110」、エンジンも高効率がご自慢のSEPエンジンってことだから、多分現行「アドレス110」系だ。なら日本でも売れそうだけどなぁ。
なんかちょっと調べて見ると、本来はインド・スズキで2015年に発売されたモデルなのね、この「レッツUR110」。もうインドでは売ってないけどね。
文:小松信夫