カワサキのオールラウンドツアラー「ヴェルシス1000SE」は、1043㏄水冷直4エンジンをはじめ、ニンジャ1000SXの基本メカニズムをベースに開発。ニンジャ譲りのパワフルさと軽快な走りを活かしつつ、アドベンチャー的な造りや最新の電子制御デバイスを組み合わせ、どんな道でも快適でスポーティな走りを楽しめる。
文:濱矢文夫、アドベンチャーズ編集部/写真:柴田直行

カワサキ「ヴェルシス1000SE」インプレ(濱矢文夫)

画像: Kawasaki VERSYS 1000 SE 総排気量:1043cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:820mm 車両重量:257kg 税込価格:199万1000円

Kawasaki VERSYS 1000 SE

総排気量:1043cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:820mm
車両重量:257kg

税込価格:199万1000円

数少ないインライン4エンジン採用のグランツーリスモADV

ヴェルシス1000SEは、ニンジャ1000がベースで、アルミツインチューブフレームに直列4気筒エンジン。そして太い17インチタイヤを履く。これでアドベンチャーとなり得るのか? ところが、乗ってみると、前輪荷重が絶妙に抜かれ、程よい穏やかさ。この味付けは実に見事だ。

これならフラット林道は普通に行ける。オンロードスポーツならズズズっと前輪が横に流れて怖い思いする場面で、ヴェルシスは後ろに体重移動しやすく、その〝味付け〟によって制御できる。重さもあるし、決してオフロードが得意とは言えないけれど、避けたくなることはない。

それでもワインディングではロードスポーツ的で、体躯を意識させない旋回性の良さだ。直進安定性が高く高速巡航も問題なし。サスペンションはソフトで大きくストロークしながら、電子制御が程よく介入してくれる。やはり直列4気筒エンジンの振動が少なくスムーズで心地よさはメリットだ。ウインドプロテクションも含めて、ちゃんとアドベンチャーマシンになっている。

画像: カワサキ「ヴェルシス1000SE」インプレ(濱矢文夫)

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