まとめ:オートバイ編集部
ヴィンス「ドゥエチンクアンタ」の特徴

Vins Duecinquanta
総排気量:249.5cc
エンジン形式:水冷2ストV型2気筒
車両重量:レーサー102kg|公道用105kg(いずれも燃料除く)
税込価格:レーサー750万円(コンペティツィオーネ)|公道用990万円(ストラーダ)
元フェラーリの技術者が手がけるハイパー2スト
ロードモデルとしては、姿を消してから25年あまりの時が過ぎた2ストローク。そんな2ストエンジンを搭載する、究極のスペシャルモデルがイタリアで誕生した。その名もヴィンス・ドゥエチンクアンタ。
見るからにスペシャルなオーラをまとうこのバイクを手掛けるVINS社は、フェラーリでフォーミュラマシンの開発を担当してきたヴィンセンツォ・マッティアとその親友が設立した、イタリア・マラネロのエンジニアリング企業。249.5㏄の90度Vツインユニット、カーボンモノコックの車体、いずれも完全オリジナルで、しかもエンジンはユーロ5規制を堂々クリアしているという。
完全ハンドメイドのこのマシン、価格はレーサーのコンペティツィオーネが750万円〜、公道用のストラダーレが990万円〜。日本からもオーダーが入っているそうだ。

ヴィンス「ドゥエチンクアンタ」の注目ポイント

ロータックスのGPマシン用エンジンにインスパイアされた2ストエンジンは、360度同爆の90度Vツイン。パワーはなんと75HPだ。

かつての「ブリッテン」を思わせる車体。フレームはカーボンモノコックで、ラジエターはダミータンク部分にレイアウトされる。

左右に大きく展開する吸気ダクト。公道用の「ストラダーレ」はこのダクト部分にLEDヘッドライトを装着するようだ。

レーサーに採用されるタイプの大型液晶メーター。演出やギミックはなく、ストイックに車両情報を表示するプロ仕様。

フロントサスはダブルウィッシュボーン式。フォークに相当するホイールキャリアはカーボン製、キャリパーはJ.Juan製だ。

排気レイアウトは右サイドに1本、テールカウル下に1本。絞り込まれたテールカウルの下から細身のサイレンサーが覗く。

リアサスはF1のようなプッシュロッド式。ショックユニットを横置きし、リンクとカーボンロッドでこれを動かす。

スイングアームもカーボン製。オプションでカーボンホイールの装着も選べる。タイヤサイズは150/60-17。
ヴィンス「ドゥエチンクアンタ」の主なスペック・価格
ホイールベース | 1380mm |
車両重量 | レーサー:102kg|公道用:105kg(いずれも燃料除く) |
エンジン形式 | 水冷2ストV型2気筒 |
総排気量 | 249.5㏄ |
ボア×ストローク | 54×54.5mm |
最高出力 | 75HP/11700rpm |
最大トルク | 4.59kgf・m/11700rpm |
燃料タンク容量 | 12L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 23゜ |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70-17・150/60-17 |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 税込750万円(レーサー:コンペティツィオーネ) |
メーカー希望小売価格 | 税込990万円(公道用:ストラーダ) |
まとめ:オートバイ編集部