文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海
サインハウス「ビーコム プレイ」テスト&レポート
スマホ連動の通話と音楽再生に特化!
Bluetooth接続のインカムは通信距離の長さや多数同時通話、ラジオ受信など、本来の機能に付加機能を加えながら進化してきた。しかし、「インカムを介した通話は不要。スマホと繋がるだけでいい」というライトなユーザーも増え、インカムというデバイスに求められる役割は多様化している。
そこで国内のインカム市場をリードしてきたビーコムから、「ひとりのバイク時間を楽しむ」というコンセプトで登場したのが『プレイ』だ。
注目すべきはインカム同士の通話機能を持たず、ハンズフリー通話機能とスマホアプリ経由の音楽再生、ナビやレー探の音声ガイドを聴く用途に絞っていること。インカム通話機能を省いたことで本体は二回り以上も小さくなり、重量もわずか22g(本体実測重量)に収まっている。
オープンフェイスヘルメットに装着してテストしたところ、音質に拘るビーコムシリーズだけに音楽再生のクオリティは文句なし。高音がシャリシャリと耳に付くことがなく、低音も豊かに響く。
ハンズフリー通話はマイクを左側のチークパッドに仕込んだ状態だと声の拾いがやや弱いので、通話が多いなら、別売の『ワイヤーマイクホルダー』を使ったほうがいいだろう。
通勤通学やソロツーリングなど、一人で走るライダーなら不足なし、というより最適のアイテムだ。
太田安治の欲張りリクエスト
個人的に様々なインカムを使い続けているが、インカム同士の通話頻度はごく少ない。一人用に割り切って小型軽量、低価格を実現したことで多くのユーザーに受け入れられるはず。機能、音質、信頼性にも不満はない。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海