外車って高価だし、国産より壊れるでしょ? そんなこと、いつまで言ってる? 選択肢は広い方がいい。最近、欲しいバイクなくてネ、なんて言ってるなら外国車の世界に目を向けてみるといい。
文:中村浩史/写真:折原弘之

トライアンフ「ボンネビルT100」各部装備・ディテール解説

画像: トライアンフ「ボンネビルT100」各部装備・ディテール解説

1960年代の名車の名前を冠して2001年にデビューした新生ボンネビル。当初はキャブレター仕様の790㏄空冷バーチカルツインを採用していたが、865㏄化され、2008年にはフューエルインジェクションに。2016年には水冷化され、900㏄のT100は02年デビュー(当時は790㏄、その後865㏄へ)、1200㏄のT120は16年デビュー。

現在はボンネビルファミリーとしてT100とT120の他、ボバー、スピードマスター、スラクストンRS、スクランブラー900/1200、スピードツイン900/1200がラインアップされる。

画像: シリンダーには深く冷却フィンが刻まれ、ドライブチェーンの取り出しは右。ドライブスプロケットカバーは、往年のOHVツイン時代の「プリユニット」と呼ばれた別体ミッション時代のデザインを踏襲している。

シリンダーには深く冷却フィンが刻まれ、ドライブチェーンの取り出しは右。ドライブスプロケットカバーは、往年のOHVツイン時代の「プリユニット」と呼ばれた別体ミッション時代のデザインを踏襲している。

画像: 目立たないラジエターを備えた、空冷にしか見えない水冷ツイン。

目立たないラジエターを備えた、空冷にしか見えない水冷ツイン。

画像: ボンネビルのアイコンといえば、このピーシューターサイレンサー。日本では「キャブトン」マフラーという名前でおなじみだが、その名称は1950年代に廃業したみずほ自動車製モデルの車名で、もちろんトライアンフの方が元祖。

ボンネビルのアイコンといえば、このピーシューターサイレンサー。日本では「キャブトン」マフラーという名前でおなじみだが、その名称は1950年代に廃業したみずほ自動車製モデルの車名で、もちろんトライアンフの方が元祖。

画像: 2021年モデルからはブレンボ製キャリパーを採用。シングルディスク+2ピストンキャリパーは役不足と思いきや、不満に感じることはなかった。T120はダブルディスク、スピードツインはキャストホイールを採用。

2021年モデルからはブレンボ製キャリパーを採用。シングルディスク+2ピストンキャリパーは役不足と思いきや、不満に感じることはなかった。T120はダブルディスク、スピードツインはキャストホイールを採用。

画像: 丸目ヘッドライトと小さすぎないウィンカーやメーターの表情と、ピンと伸びたミラーステーが、やはり名車ボンネビルを彷彿とさせる。ヘッドライトバルブはハロゲン球で、トライアンフのロゴを配する。

丸目ヘッドライトと小さすぎないウィンカーやメーターの表情と、ピンと伸びたミラーステーが、やはり名車ボンネビルを彷彿とさせる。ヘッドライトバルブはハロゲン球で、トライアンフのロゴを配する。

画像: デジタル液晶表示をもつデュアルメーター。左液晶はギアポジション、オド、ツイントリップ、瞬間&平均燃費を表示するマルチファンクションで、ハンドル左スイッチで表示を切り替えられる。右は燃料計と残ガス走行距離計。

デジタル液晶表示をもつデュアルメーター。左液晶はギアポジション、オド、ツイントリップ、瞬間&平均燃費を表示するマルチファンクションで、ハンドル左スイッチで表示を切り替えられる。右は燃料計と残ガス走行距離計。

画像: 写真のボディカラー名はタンジェリン×メリデンブルー。メリデンとは、かつてのトライアンフ工場があったイギリスの地名で、タンジェリンと呼ばれるオレンジカラーは1958年型の初代ボンネビルにも使用された。T100の燃料タンク容量は14.5L。

写真のボディカラー名はタンジェリン×メリデンブルー。メリデンとは、かつてのトライアンフ工場があったイギリスの地名で、タンジェリンと呼ばれるオレンジカラーは1958年型の初代ボンネビルにも使用された。T100の燃料タンク容量は14.5L。

画像: 元祖ボンネビルを思わせるフラットな形状のダブルシート。シート下はバッテリーとUSBソケットを標準装備。テールカウルのないフェンダーとテールランプ、ウィンカーの組み合わせが本物のクラシック。

元祖ボンネビルを思わせるフラットな形状のダブルシート。シート下はバッテリーとUSBソケットを標準装備。テールカウルのないフェンダーとテールランプ、ウィンカーの組み合わせが本物のクラシック。

画像: ラバーとフットペグ、ブレーキ&シフトペダルもすべてキャスティングパーツの美しいバフ掛けフィニッシュで、こういったコストのかかった、質感のある仕上げこそ、国産モデルに見習ってほしい部分。

ラバーとフットペグ、ブレーキ&シフトペダルもすべてキャスティングパーツの美しいバフ掛けフィニッシュで、こういったコストのかかった、質感のある仕上げこそ、国産モデルに見習ってほしい部分。

トライアンフ「ボンネビルT100」主なスペック・価格

全幅×全高780×1125mm
ホイールベース1450mm
シート高790mm
車両重量229kg
エンジン形式水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒
総排気量900cc
ボア×ストローク84.6×80.0mm
圧縮比11.0
最高出力48kW(65PS)/7400rpm
最大トルク80N・m/3750rpm
燃料タンク容量14.5L
変速機形式5速リターン
キャスター角25.5゜
トレール量104mm
タイヤサイズ(前・後)100/90-18・150/70 R17
ブレーキ形式(前・後)Φ310mmシングルディスク・Φ255mmシングルディスク
メーカー希望小売価格131万9000円~(消費税10%込)

文:中村浩史/写真:折原弘之

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