文・写真:西野鉄兵
ワークマンは2023年8月まで多くの製品を価格据え置き、キャンプ用品は拡充
2022年8月末時点で全国に956店舗を展開するワークマン。近年は「WORKMAN Plus」や「#ワークマン女子」といった新たなスタイルの店舗も好評を博しています。
過去最大規模の会場で開催された今回の展示会。ここではまず、価格に関する重大発表がありました。
衣料品・食料品をはじめあらゆるものが値上げを余儀なくされる昨今ですが、ワークマンはプライベートブランドの主力製品の96.3%を2023年8月まで価格を据え置くことを明言。2022年の秋冬はもちろん、2023年春夏の製品もこれまで同等の価格帯で販売されることが約束されました。
さらにキャンプ関連のギアをより強化することも明らかに。キャンプグッズに本格参入した2022年度は40億円の販売達成額を記録。これを2023年度には60億円、2024年には100憶円へと伸ばしていくことが目標だそうです。
それに応じて製品点数も当然増えるわけで、キャンプツーリングを楽しむライダーにとっては嬉しい限り。ここからは今回の展示会で魅力を感じたアイテムを5製品+α紹介します。
FTE08|レジストツーリングテント 1人用|税込価格:9,800円
ツーリングライダーのために開発されたコンパクトなテントが進化して登場。ホンダ「CT125・ハンターカブ」とともに展示されていました。
収納サイズは約42cm×Φ16cmで運びやすい形状になります。インナーとフライの素材はポリエステル100%。ペグと張り綱も付属。何より魅力は税込9800円という価格でしょう。これからキャンプツーリングを始めたいと思っている方にもいいかもしれませんね。
2022年11月上旬発売予定。
FTE12|耐久撥水ツーリングシェルター 1人用|税込価格14,800円
同じくキャンプツーリングのために開発された新型テント。ソロ用としては広々した設計でゆったりキャンプ時間を満喫したい人にぴったり。ホンダ「クロスカブ110」とともに展示されていました。
収納サイズは相応に大きめで約62cm×Φ23cm。シートバッグ内に収納するのは厳しそうなので単体でパッキングすることになりそう。
カラーがブラックというのも珍しい。夏場の日中の暑さが心配ですが、朝方にまぶしくて目を覚ますことはなさそうです。
2022年11月上旬発売予定。
FCP01|鍛造スチールペグ 25cm|税込価格:199円
熟練キャンパーに人気の鍛造の鉄製ペグがワークマン「フィールドコア」ブランドから登場。1本199円というのは破格!
断面は四角。試し打ちコーナーがあったので実際に打ち込んでみたところ、鍛造ならではのグイグイ力強く入っていく感覚がたしかにありました。引き抜くときは、ペグ本体の穴部分を活用すれば簡単に抜けるでしょう。
ちなみにスクリューペグもラインナップ。こちらは電動ドライバーを活用するのだとか。あと、用意されていたミニハンマーがとても使いやすかった。ハンマーはプライベートブランドではないものの価格は税込680円。
テントなど大型のキャンプ用品は基本的に「ネットで注文→店舗で受け取る」販売方法となっていますが、こういった小物は店頭に並びます。地味に争奪戦が激化しそうなアイテムです。「鍛造スチールペグ 25cm」は2022年9月下旬発売予定。
FCG01|フォールディングスクエアグリル|税込価格:3,900円
現代のキャンプシーンでは欠かせない焚き火台。とくに最近はグリル一体型が便利で人気があるように思います。
ワークマンの新製品も時流を捉えた形状・仕様。焼き網・五徳・ロストル・収納袋、さらに小型のトングまでセットで税込3900円。
本体部分は熱で変形しにくいステンレスを採用。収納時はかなりコンパクトになるのでライダーにもうってつけ。2022年10月下旬発売予定。
ちなみに少しサイズの大きい「ワイドフォールディングスクエアグリル」(税込5800円)も10月中旬以降に発売されますよ。
BB001|ピックアップボストンキャリー|税込価格:7,800円
クロスカブ110に積載されていたバッグが気になりました。こちらはすでに発売中だそうです。
最大の特徴は、ボストンバッグ・キャリーバッグ・リュックと3つの使い方ができること。実際にキャリーバッグでコロコロ具合を試してみましたが驚くほどなめらかでした。
容量は約47L。キャンプツーリングのメインバッグとして、たしかに使えそう。もちろんホテルに泊まるツーリングや普段の旅行にもぴったり。合成皮革の表面には高撥水加工が施されています。カラーバリエーションはオレンジ・キャメル・オリーブの3色です。
バイクに取り付けるベルトは備わっていないのでご注意を。クロスカブにはロックストラップで積載されていました。積みやすそうな形状です。
文・写真:西野鉄兵