HotWheel(ホットウィール)C125はこんなアイテム
今年登場したホットウィールスーパーカブ(C125)。
ホットウィールシリーズとしてはたぶん初のスーパーカブじゃないかな。グローバルなカブ人気を感じますね。
商品の詳細は以前の記事を参照してね。
で、このC125。
ホットウィールにはよくあることなんだけど、非常にアメリカナイズなカスタムになってるのよね。これはこれで良いんだけど、せっかく割と細かいとこまで再現されてて素性が良いので、リペイントしてみようかと。
注意
あくまでも個人的な改造です。
必ずこの通りにうまくいくとは限りません。特にカシメ外し。
挑戦する場合は、失敗してミニカーがダメになる可能性を考慮してください。
使った道具はこんな感じ
電動ドリル
カシメを外すには必須。電動ドリルは一個あるとなにかと便利よね。インパクトタイプじゃなく、シンプルなドリルね。
ドリル刃
アルミや鉄板に穴開けれるし、揃えておくとなにかと便利。amazonで評判の良いセットを購入。
塗料剥がし剤
水性の優しいタイプ。もっと強力なのもあるみたいだけど、扱いにくくなっちゃうのよね。
ミッチャクロン
金属や軟質樹脂だと、塗装が弾かれたりするので下地作りにミッチャクロン。バイクいじりで愛用してる人も多いはず。
サーフェイサー
なるべく塗膜を薄くしたいから場合によってはサフ色をそのまま残すのもアリ。サフには、白や黒、グレーだけじゃなくブラウンやピンクもあるので、お好みに合わせて。
各種塗料
お好みのアクリルやラッカー塗料で。モールドのエッジを残すため、塗膜をなるべく薄くしたいのでスプレー塗装をしてから、筆塗りで仕上げていきたい。
今回は、ボディーをインターミディエイトブルー、レッグシールとサイドカバーをイングニシアホワイトにしたよ。どっちもタミヤのエアーモデルスプレー。
筆塗り部分には、シタデルカラー使いました。値段高いけど、ムラがでにくいし色ノリが良くてオススメ。
筆塗りするなら細い面相筆とパレットと水入れが必要。筆は相当大事なので、自分にあったものを。
パレットと水入れは百均で充分。特にパレットはセリアの使い捨てタイプが凄く使いやすいよ。
そのほか使ったもの
ステンレスバット
金属ブラシ
カッターナイフ
ゴム手袋
まずは分解
大抵のミニカーはカシメで固定されてるので、カシメ部分をドリルで削るよ。
ミニカー改造サイトとか見てると、定番はどうやら3mmっぽいので、今回も3mmでやってみる。
こんな感じ。
この作業が一番不安になるのよね。心を無にして掘り続けるしかないんだけど。
結構手間取ったけど、なんとか分解できた。
正直、分解さえ出来れば後は余裕。
塗装を剥離
金属パーツは剥離剤で一気に落とす
ガンメタに塗装されてるパーツはダイキャストなので、剥離剤で塗装を剥がすよ。と、いうのも結構塗膜が分厚いので、この上から塗るとモールドが甘くなりそうな気がするのよね。
ステンレスバットに載せて剥離剤をぶしゃー。
30分ほど放置したら金属ブラシで優しくこすってみる。水性とはいえいかにも体に悪そうな溶剤なので、手袋は必須よ。
どうなってるかわかりにくいね。薬指の上にのってるカケラが剥がれた塗膜。
剥離剤を落として、念のため中性洗剤で水洗いしたものがコチラ。モールドがはっきり出て嬉しい。
樹脂パーツはちまちま削ろう
これらのパーツは樹脂なので、剥離剤を使うと壊れそう。
なので、カッターでチマチマと塗装を削るよ。ヤスリで削った方が良い気がしたけど、ちょうど手元にカッターナイフがあったので強行。
わりと何とかなった。
で、シートの赤色もカッターで削って塗装剥がし完了。
ミッチャクロンとサフで下地作り
自分は待ちきれなくて分解してすぐ下地作りに入ってしまったけど、この時点でバリとかを削っておくと仕上がりが違ってくると思う。
ミッチャクロンをブシャーっと吹いて乾燥。ミッチャクロンはついつい厚塗りになってしまう。
お次はサフ。特に深く考えずグレーサフ。
これで下地完了。
いよいよ塗装
なんだけど、塗装が楽しくて工程撮るの忘れてた。塗り方は人それぞれだけど、参考までに自分の塗った順番を。
赤で囲った①はダイキャストパーツ。
インシグニアホワイトをまるごとスプレーして、そのあとにシルバーとインターミディエイトブルーを筆塗り。インターミディエイトブルーは塗装皿にスプレーをちょっと出して筆でちょいちょいと。
黄色で囲った②は樹脂パーツ。
インターミディエイトブルーをスプレーして、そのあとに赤(シート)、シルバー、黒を筆塗り。
なんせ面積小さいので、地の色はなににしても筆塗りでどうにでもなりそう。
何気にめんどくさかったのがホイール。
銀色を綺麗に出すためにシルバーリーフを全体にスプレー。それからタイヤ部分を黒で筆塗りするつもりでいたんだけど、どうも失敗する予感がすごくて。
めんどくさいけどマスキングテープを貼ってリムのへこみに合わせてカッターで切り出してマスキング。で、黒をスプレー。
注意点
パーツ分割位置が左右で違うので、注意してね。特にサイドカバー周辺とリアサス部。
車体右側。
赤線の上側、灰色部分が樹脂製。赤線の下側、色があるのがダイキャスト。
今気づいたけど、スイングアーム部分の塗装が半端になってるわ。たはー。
車体左側。
こちらも赤線上部の灰色部が樹脂製で、赤線下側の色があるのがダイキャスト。
サイドカバー周辺とサスカバーまでダイキャスト部分になってるので、そのあたりまで車体色を細かくいれてかなきゃいけない。特にサイドカバーの下側にあるチェーンカバーとの塗り分けがしんどい。
とはいえ、小さいし、適当に塗っても大きな違和感はなさそう。
あと、下の赤で囲った部分。樹脂パーツなんだけど、ここをエンジン色に塗っておかないと前から見えちゃうので注意。とはいえ、パーツを接着さえしなければ後からいくらでも塗ることができるので、適当で大丈夫。
固定方法はこだわり次第
組み立てたら最後に固定なんだけど、特に再分解の予定がなければボンドや瞬間接着剤で固定しちゃえばOK。自分の場合は、特に固定せずそのまま。固定しなくてもディスプレイする分には大丈夫だし。
車のミニカーの場合は、1.6mmの下穴開けてM2でタップを切ってM2ボルトで固定したりしてる。で、C125でもやってみたんだけど、なんかタップがうまく掘れないのよね。無理して破壊してもあれなんで断念。いつか接着剤で固定しよう。
リペイントC125カスタム完成
こうして写真で見るとイマイチだけど、個人的な満足感は相当高い。
一応参考になれば幸いなので、写真色々載せておくよ。
完成してから気づいたけど、フォークカバー、ヘッドライト、フロントウィンカー塗装の効果が大きいね。
今後の課題
ブレーキホースのモールドあたりは非常に細かくて良いんだけど、フォークとホースの間の部分を抜くと良さそう。でもここダイキャストだし、うまくできるのかな。せめて黒に塗っとけば良かった。
グリップとブレーキレバーの間も抜きたい。ここは樹脂なのでなんとかはなりそうだけど、やってるうちにレバーが折れそうな気もする。
せっかくなのでフィギュアも塗ってみる
塗装したらやけに気に入ってしまったので、フィギュアも並べたくなっちゃった。
以前検証のために購入したタミヤの1/35戦車兵。
ミリタリーフィギュアは鉄兜を被ってるので、いかにも兵隊って感じになっちゃうのよね。
これなら戦車帽なので塗ればワンチャンあるかな、と。
シタデルで筆塗りをしていくよ。こんな小さいの塗るの初めてだけど、逆に小さいから大体で大丈夫でしょ。
使ったのは車体側の塗装で使ったシタデルのセットと、肌用にレイクランドフレッシュシェード。
シタデルは高いのでセットで買うのがオススメ。自分はウォーハンマー40000ペイントを買ったけど、色んなセットがあるのでお好みに合わせて。
まずは白サフ。
シタデルの白サフがめちゃめちゃ良いらしいけど、値段が高いのでクレオスの1500。
で、フィギュアを組み立てつつひたすら筆塗り。車体の時はそうでもなかったんだけど、やけにシタデルを弾くのよね。流し込み塗料のせいかな。
ちまちま塗ったのがこちら。
服装、特に戦車帽の存在感が凄い。とてもライダーには見えない。
ホットウィールと並べたけど、戦車兵だわ。
塗る前はゴーグル付けたらマシになるかなと思ってたけど、そういうレベルじゃないね。気になる。
仕方ない。そんなこともあろうかとたくさん入ってるセットにしたんだし、別のフィギュアで再挑戦。
で、思い付き。ヘルメットを作ればライダーに見えるんじゃないか、と。
ダイソーで買ってきた樹脂粘土を薄くのばして板状にして、頭にかぶせて微調整。
ほんとは樹脂粘土を完全硬化させてから、ヤスリで成形するのが正しいと思うけど、めんどいのでクッキングペーパーの切れ端でペタペタさわって表面をなだらかにして完成。指紋の跡とか綺麗に消えるので楽で良い。
そしたらシタデルペイント。
我慢できず樹脂粘土が完全硬化する前に塗ってしまった。これ永遠に硬化しないかも。
戦車兵の服が良い案配にブルゾンとパンツだったので、上着は革ジャン風に黒、ボトムスはデニム風に青にしてみた。
で、ホットウィールと組み合わせるとこんな感じ。
簡単工作でビネット風に
せっかくライダーまで塗ったし飾りたい。ということで、今回はビネット風ディスプレイにしてみるよ。
ビネットってのは、小さいジオラマ。ジオラマというと、情景表現とか小物が欲しくなるけど、ジオラマシートを台座に貼ればそれっぽくなるんじゃないかと。
というわけで購入したのがコチラ。
台座はこれ。一個500円くらいと安くて最高だったんだけど、モデルチェンジが近いのか、なんか値段あがってる。しかもamazonだと3個売りだったりする。ご注意を。
ジオラマシートはなかなか良い感じの芝生シートが見当たらなかったので、とりあえずこれにした。でも商品画像でイメージしたよりもオリーブだった。もっとグリーンぽいのが良かったな。
作業工程は至極簡単。ジオラマシートを四角く切って両面テープで台座に貼るだけ。
そのままだと手前側の空間がさみしかったので、部屋に落ちてたゴムを三角に切って貼って筆で車名いれた。
しかし文字が小さすぎて何度も挑戦する羽目に。しんどい。
完成したらこんな感じ。
自分なりに頑張っただけに、めっちゃ満足度高い。
まとめ
ミニカーは値段も安いし、小さいから割と適当な塗りでも大丈夫だし、かなり楽しいよ。
ただ、販売終了になると一気にプレ値になったりすからご注意を。
今回は分解して塗ったけど、別に分解せずに塗ってもいけそう。
ぜひバイクのミニチュアモデルがもっともっと盛り上がってほしいな。
レポート:若林浩志