ツーリングバッグの老舗ブランド・タナックスのモトフィズから新製品が登場した。スポーツタイプのバイクによく似合う形状だ。容量は3.5L・6Lの2タイプが用意されている。
文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

タナックス モトフィズ「ナローフィットシートバッグ」テスト&レポート

TANAX MOTO FIZZ ナローフィットシートバッグS

品番:MFK-287
容量:3.5L 
メーカー希望小売価格:税込8,800円

www.tanax.co.jp

TANAX MOTO FIZZ ナローフィットシートバッグM

品番:MFK-290
容量:6.0L
メーカー希望小売価格:税込9,900円

www.tanax.co.jp

スーパースポーツモデルの小さなシートにジャストフィット

ハンドリングへの影響が少なく、見た目もスマートなことからタンクバッグに代わる存在となっているシートバッグ。ただ、ほとんどのシートバッグは底面が長方形で、スポーツモデルの小ぶりなシートに載せるとシート/カウルからはみ出してしまい、固定ベルトも掛けにくい。

そこでスポーツモデルへの装着を前提に開発されたのがモトフィズの新製品。全体の形状をシート形状に合わせてデザインし、独自の「Kシステムベルト」で確実に固定。取り付けストラップが表に出ないのでテールカウルを傷付ける心配もない。

テスト車両は後方を絞った形状のタンデムシートを採用しているYZF−R7。3.5L容量の「S」ではバッグ底面がシートからはみ出す部分がほとんどなく、見た目もスッキリしている。容量6Lの「M」だと底面後部が少しはみ出すが、バッグ後端はテールカウルの長さにちょうど合うくらいで、テール/ストップランプの被視認性を妨げない。底面の滑りにくい素材+Kシステムベルトでズレやグラ付きも抑えられているから、スポーツライディング時も安心だ。

乗降時に足が当たりにくいようにバッグの高さが抑えられているが、引き換えに容量は少なめになっている。「S」だとレインウエア上下を入れるとほぼ埋まってしまうから、ツーリングにも使いたいなら「M」を選んだほうが無難だろう。

画像: 写真は3.5L容量の「S」。スポーツライディング時に腰を引いた姿勢を取ってもライダーには干渉しない。

写真は3.5L容量の「S」。スポーツライディング時に腰を引いた姿勢を取ってもライダーには干渉しない。

画像: こちらは6L容量の「M」。底面に向かって絞った形状とすることでシートとの密着性を上げている。

こちらは6L容量の「M」。底面に向かって絞った形状とすることでシートとの密着性を上げている。

画像: バッグ底面には滑りにくい素材が貼られている。底面中央にあるのは持ち歩くときに指に引っ掛ける収納式ストラップ。

バッグ底面には滑りにくい素材が貼られている。底面中央にあるのは持ち歩くときに指に引っ掛ける収納式ストラップ。

画像: Kシステムベルトの採用で見た目もスッキリし、固定ベルトでテールカウルを傷付けることもない。

Kシステムベルトの採用で見た目もスッキリし、固定ベルトでテールカウルを傷付けることもない。

画像: 平嶋夏海さんが常時持ち歩いている小物と化粧ポーチを収めても若干余裕あり。蓋が大きく開くので出し入れしやすい。

平嶋夏海さんが常時持ち歩いている小物と化粧ポーチを収めても若干余裕あり。蓋が大きく開くので出し入れしやすい。

画像: スーパースポーツでの日帰りツーリングにぴったり! タナックスの新型バッグ「ナローフィットシートバッグ」

テスター太田安治の欲張りリクエスト

シートと同様に後部を絞ったデザインにより、装着してもオートバイのフォルムを崩さないことがポイント。ただし容量が少なめなので、ファスナーを開いて高さを増やせる容量可変式のツーリング仕様も欲しい。

文:太田安治/写真:南 孝幸/モデル:平嶋夏海

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