ドゥカティ「ディアベルV4」の特徴
V型4気筒エンジンを搭載した新たなるディアベル
この「ディアベルV4」は、ドゥカティがスポーツモデルで培ってきた最新メカニズムをベースに、ネイキッドスポーツのようなスポーティさとクルーザーの快適さ、そして美しくも個性的なスタイルを併せ持つパフォーマンス・クルーザーとして支持されてきた、ディアベル・シリーズの最新モデル。
「ディアベルV4」という車名からもわかるように、エンジンには従来のディアベルが採用していた、1262cc水冷LツインのテスタストレッタDVTエンジンから、「ムルティストラーダV4」にも搭載されている、V4グランツーリスモエンジンと呼ばれる最新スペックの1158cc水冷V4に一新。
最高出力168PS、最大トルク125Nmを発揮し、豪快なパフォーマンスと同時に、洗練されたフィーリングも備える。気筒休止機能も搭載していて、燃費を改善するのと同時に放熱量も抑えて快適性を向上させている。
V4エンジンに合わせて新設計された車体も、コンパクトなアルミモノコックを中心としたものとなり、従来の「ディアベル1260S」に対して8kgもの軽量化を実現。Φ50mm倒立フォークと、独立式リザーバーを備えたリアショックは、いずれもフルアジャスタブルが可能。フロントブレーキはラジアルマウントでモノブロック構造のブレンボ製Stylemaキャリパーを採用するなど、スーパースポーツのようなスペックだ。
歴代ディアベルの特徴である、強烈なパワーを視覚化したようなマッシブなイメージのスタイルは、「ディアベルV4」にもしっかり受け継がれている。しかしあらゆる部分のデザインがリファインされ、従来モデル以上の強い存在感と、ドゥカティらしいスポーティな美しさが強調されている。
ダブルCシェイプのLEDデイタイム・ランニングライトが目立つ新デザインのLEDヘッドライトを中心としたフロントマスクが印象的。V4エンジンが必要とする大量の空気を取り入れるためのダクト周りのデザインによって、強烈なパワーもイメージさせる。
ディアベルがこれまで採用してきた片持ちスイングアームと、それを活かした大胆なデザインのホイール、そしてV4エンジンを搭載していることをアピールする4本のエンドコーンを束ねたマフラー。
跳ね上げられたテールカウルの下面を発光させるという、ユニークなデザインを採用したテールランプなど、機能性と遊び心を巧みに融合させたディテールが全身に満載されている。
従来モデルからハンドルは20mmライダー寄りとするなどの改良でポジションの自由度を高め、790mmという低いシート高で足着きも良好。タンデムシートも格納式タンデムステップとグラブバーで、美しいスタイルを維持しながら使い勝手も良い。シートカバーも標準装備されていて、簡単にシングルシート仕様に変身が可能だ。
電子制御デバイスも最新スペック。4モードを選択できるライディングモードをはじめ、パワーモード、コーナーリングトラクションコントロール、コーナーリングウイリーコントロール、コーナーリングABS、クルーズコントロールなど、高精度な制御によって豪快なライディングを安全に楽しめる。その機能設定などに欠かせないメーターも5インチという大型のフルカラー液晶パネルだ。
ドゥカティ「ディアベルV4」の価格・カラーバリエーション
「ディアベルV4」のボディカラーは、「ドゥカティ・レッド」、「スリリング・ブラック」の2タイプが設定されている。日本での税込価格は299万9000円だ。
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ドゥカティ「ディアベルV4」の公式動画
ドゥカティ「ディアベルV4」の主なスペック
全長×全幅×全高 | NA |
ホイールベース | 1593mm |
シート高 | 790mm |
キャスター角 | 26° |
トレール | 112mm |
車両重量 | 236kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒 |
総排気量 | 1158cc |
ボア×ストローク | 83×53.5mm |
圧縮比 | 14.0 |
最高出力 | 168ps/10750rpm |
最大トルク | 12.8kg・m/7500rpm |
変速機形式 | 6速リターン |
燃料タンク容量 | 20L |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・240/45ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | φ330mmダブルディスク・φ265mmディスク |
まとめ:小松信夫