ただし、事故車バイクを取り扱わない買取店も多いので、買取店選びは重要だ。
そこで、この記事では事故車バイクを受け付けているおすすめ買取店を紹介する。また、事故車でも買取される可能性が高いバイクの特徴や、事故車バイクを少しでも高く売るための工夫も併せて紹介しようと思う。
もし廃車にするしかないと思っていた場合も、この記事を読んで、可能性が残されていそうなら買取の選択肢も視野に入れてみてはいかがだろうか。
文:小泉嘉史・伊藤フミヒト
事故車バイク買取おすすめ5選!
事故車バイクはやや特殊な領域と言えるので、全ての買取店が対応しているわけではない。そこで、まずは事故車を受け付けている買取店を紹介しようと思う。幅広い読者の参考になるよう、大手を中心に選んでみたので、ご自身のエリアに対応している店舗があれば、査定依頼をしてみよう。
- バイク王
- バイクランド
- バイクワン
- バイクエース
- KATIX(旧:アップス)
1.バイク王
まず紹介するのがバイク王だ。事故で破損したバイクもメーカー問わず査定受付しており、また、事故車や故障車に詳しい専門スタッフが適正な査定に努めてくれる。
自宅への無料出張査定も行なっているため、走行不能な状態でもわざわざクルマで運ぶ必要がない。
また査定額が3万円未満の場合は、その場で査定スタッフから現金で支払わるので、とてもスピーディーな取引が可能だ。
全国から膨大な事故車や不動車、そして故障車を買取しているため、事故車買取についてもかなりの精度でマニュアル化されていることが予想でき、買取にも積極的な姿勢が見られるのではないだろうか。
事故車バイクの買取業者選びに迷ったら、まずはバイク王を候補にしてみてよう。
2.バイクランド
バイクランドは、他店で買取不可と言われた事故車バイクも独自の流通ルートで買取している。また、バイクの種類も国産車、輸入車問わずどんな事故車バイクも買取できる。
事故車バイクは、買取ができないのではと不安になる方も多い。そんな時は、バイクランドのなんでも電話無料相談室に電話して聞いてみるとよいだろう。また、電話で話すのが面倒と言う方は、オンライン査定も可能なので、そちらを利用すれば買取相場をメールで知らせてくれる。
オンラインで気軽に査定だけ取ってみたいという方にもおすすめできるので、こちらもご利用を検討してみてはいかがだろうか。
3.バイクワン
バイクワンでは、事故で修理を断られたバイクも買取受付している買取店だ。
バイクワンでは、独自に事故車買取相場を構築しているため、他店では買取できない事故車バイクも買取できることを強みにしている。事故車にも一般のバイクと同じように買取相場があると考え、事故車バイクに適応した買取相場をもとに買取している。
主に買取した事故車は、オークションへの出品や提携ショップへの販売、そして中古部品やリビルトパーツとして流通させており、こうした流通ルートを確保している分、買取にも積極的な姿勢が見られるだろう。
事故車バイクにも状態は様々だろう。修理費の捻出を断念したバイクから、フレームまで損傷したバイク、そして炎上車まであるが、どんな事故車バイクでもバイクワンなら買取査定できるので、他店で断られた場合もバイクワンで一度査定をとってみてはいかがだろうか。
4.バイクエース
バイクエースは、不動車や事故車買取No1宣言を掲げて買取している。そのため、廃車にするしかなさそうな事故車バイクも驚きの値段で買取されている。しかも、最低金額保証付きなので、他社のように電話での概算見積もりより安くなることが無い。
バイクエースでは、使えるパーツを適正に査定するので、どんなにボロボロに壊れていても、破損してパーツが紛失していても問題なく査定する。その理由は、買取した事故車バイクは、自社で分解して使えるパーツを有効活用して再販しているからだ。
また、国内で流通が難しい事故車バイクも、海外で人気があれば高値で買取れるため、どんなバイクでも相談する価値があるだろう。
5.KATIX(旧:アップス)
最後は買取店ではなく、バイクの一括査定サービスだが、こちらもおすすめしておきたい。
出品されたバイクを欲しい業者のみ参加するオークション形式なので、売れないと思った事故車バイクも買取されることが期待できる。
利用方法は、バイクの状態がわかる写真を6枚撮影して必要事項を入力するだけと、とても簡単だ。しかも利用料が出品者側には一切かからない。もちろんバイクの引き取り料も出品者なら無料だ。
事故車バイクも買取すると、中間マージンは発生するのが普通だが、KATIXならダイレクトに欲しい業者が入札して買い取る方式なので、その間に入る中間業者もないため高額で売却できる。
ただし、破損が激しいバイクは買取できない場合もあるので事前に問い合わせしたほうが良いだろう。
事故車バイクでも査定額に期待を持てるバイクの特徴は?
事故車バイクには、買取が期待できるバイクと、そうでないバイクがある。もちろん、業者によってその基準は異なるが、概ね査定時にバイクをチェックする部分は同じであると考えられる。
そこで、事故車バイクを売却する時には、買取で期待できる部分と不利になる部分を理解しておけば、事故車バイクの買取を有利に運ぶことも可能だ。
事故車でも査定額に期待を持てるバイクの特徴
事故車バイクを買取査定に出す場合、買取価格に期待が持てる事故車バイクがある。特に、以下の4つの特徴に当てはまれば、買取査定に期待してよいだろう。
- ①破損した部分が明確
- ②事故を起こしてから日が浅い
- ③価値があるパーツが取り付けてある
- ④再販する価値がある事故車バイク
①破損した部分が明確
事故を起こしたバイクはすべて状況が異なる。そこで、事故車買取査定では専門の査定士が丹念に事故車バイクの状態を査定するが、事前にオーナーが事故で破損した部分を伝えられる様にしておこう。
事故破損したバイクを自宅に持ち帰り、破損した部分を取り外したバイクもあるだろう。しかし、事故車買取出査定するなら、できるだけ破損状況をそのままにしておいた方が良い場合が多い。
破損箇所は、事故の状況を査定士に伝える唯一の証拠であり、事故による衝撃がどのようにバイクに伝わり破損したのか、査定士が見極めるのに重要な資料となる。そのため、破損箇所がないと、何処まで事故の衝撃が伝わっているかわからなくなり、正しく査定することが難しくなってしまうのだ。
例えば、フロントフォークが曲がっている事故車の場合、自己判断でそれを外してしまうと、事故の入力がどこなのか査定士は判断ができない。事故による衝撃や、加わった力がどの方向に抜けたかわからないため、他に不具合が隠れていても見抜くことが難しく、低めに査定されてしまうこともあるのだ。
その反面、事故当時の状態を保っていれば、破損箇所が全て目の前で明確になっているので、どの部品を交換すれば再販が可能か見極められるため、適正な査定に結びつきやすいということだ。
②事故を起こしてから日が浅い
事故を起こしてすぐに査定すればバイクの傷みは進行してないので、劣化による査定ダウンがない状態で査定に出せる。しかし、事故を起こして放置すると、バイクの劣化はどんどん進んでしまい、値が付くはずの事故車バイクが0円になってしまう恐れがある。
事故を起こしたバイクは、その直前まで普通に走行していたわけだが、事故を起こすとその直後からバイクは不動車になることが多い。ご存じかと思うが、バイクは長期間エンジンを作動させないと不具合が生じるリスクが発生するし、さらに保管状態が悪いと破損箇所から劣化が酷くなる。
とくに雨などが当たると、事故の衝撃で塗装が剥げた場所は腐食やサビが発生して、さらにバイクをボロボロにしてしまう。
事故車バイクの処分方法に悩み、長期間放置すると劣化はどんどん進んでしまう。その状態でいざ買取に出してもかなり低額な査定になってしまうことが予想されるので、少しでも売却処分を考えているのなら、早めに査定に出すことが賢明だ。
③価値があるパーツが取り付けてある
カスタムバイクの中には、マニア垂涎のパーツを取り付けている場合もあるだろう。また、純正パーツの中にも価値あるパーツは少なくないため、使える人気パーツが事故車バイクにあると買取でも期待が持てる。
事故車買取を行う店舗は、パーツに価値を見出している店舗も少なくなく、市場価値のあるパーツが取り付けてあれば、たとえ再販できない状態のバイクでも査定では高評価になる可能性が高い。
カスタムが好きで、もしパーツの価値を自身で把握している場合は、査定士に伝えられる様にしておこう。中古になっても市場でどれくらいの値段で取引されているのか、客観的な資料を用いて伝えられるとなおいいだろう。
また、純正品が残っている場合も一緒に査定すると価値が上がることも多いので、パーツ単体での転売を考える前に、バイクと一緒に提示するようにしよう。
④再販する価値がある事故車バイク
見た目上大きく破損しているバイクでも、意外と再生可能であることも少なくない。例えば、派手にカウルなどが割れていても、修理可能なバイクであれば、査定額がつくことは十分考えられる。
バイクの査定で左右するのは、エンジンとフレームだ。この2つが無事であれば、買取される可能性は十分残されている。フロントフォークが歪んでいると、見た目も酷く見えるので廃車を検討する方もいるが、フレームが問題なければ、フロントフォーク交換で修理ができるので査定ではさほど影響しないことも多い。
このようにバイクは、破損箇所を交換修理すれば再販できる場合が多いので、特に国内で人気車種は、エンジンが無事でフレームも曲がっていなければ事故車買取がおすすめだ。
厳しい査定になると思われるバイクの特徴
事故車バイクの中には、買取査定が厳しいこともある。もちろん見た目がかなりボロボロであれば厳しいとわかるが、中には見た目がそれほど酷く見えなくても査定が厳しい場合も多い。
特に、以下の3つに当てはまると、見た目がそれほど酷くなくても査定は不利になるので、査定で良い返事が聞かれなかったら査定士の話と照らし合わせてみるとよい。
- ①フレームが曲がっている
- ②エンジンが大きく損傷している
- ③パーツの多くを紛失している
①フレームが曲がっている
事故車バイクで買取がかなり厳しくなるのが、フレームが曲がったバイクだ。フレームとは、バイクの重要な骨格であり、そこにエンジンやサスペンションなどが取り付けられるが、フレームに損傷があると修理してもまともに走れないこともある。
フレーム修理には、計測と修復の2つの工程があるが、フレーム修正だけで見るとバイクによっては10万円程度で修理は済むだろう。しかし、フレームが曲がるほどの衝撃の場合、フロントフォークやタイヤホイールなども大きな損傷を受けているはず。それらの交換修理も含めれば、軽く20万円を超える修理費用となる。
つまり、フレームが曲がったバイクは、修理しても再販するにはコストが高くなりすぎるため、買取価格は渋くなりやすい。
②エンジンが大きく損傷している
エンジンは、バイクの心臓部だ。もし事故でエンジンが損傷していたら、買取はほぼ絶望的かもしれない。というのも、バイクのエンジンを乗せ換える場合、数十万円の費用が発生する場合が殆どだからだ。
エンジンが損傷しているかどうかは、エンジン外観を目視してわかる場合と、エンジン内部が衝撃で破損している場合の2種類だ。
目視の場合、致命的なのがエンジンブロックに亀裂や割れが発生してオイル漏れを起こしている場合だろう。こうなると、エンジンはかなり大きく損傷している恐れがあるので買取は厳しい。
また目視で確認できない場合でも、エンジン始動しない場合はエンジンが損傷している可能性がある。ただし、キャブレター車の場合は、転倒してガソリンが漏れていると、キャブレター内のフロートの油面高が下がっている可能性がある。そのため、キャブレターのバイクは、バイクを起こしてから5分程度経ってからキルスイッチをオンにして始動を試みる。
インジェクションの場合は、転倒した衝撃で安全装置が働いている可能性がある。この場合は、キルスイッチとエンジンキーを一度オフにした後、それぞれ再度オンにしてエンジンを始動してみる。これでかからないと、センサー類の故障が考えられる。
また、セル付のバイクでクランキングしたときに、いつもと違う音がすれば内部は破損している可能性があるだろう。
このようにバイクの種類によって、事故後にエンジンが始動しない場合の対処方法も変わるが、オイル漏れやガソリン漏れがあるときにエンジンを始動すると、火災の原因やさらなる故障を誘発させるので注意必要だ。
エンジンが始動できない場合や、オイルやガソリンの漏れが止まらないようなら、買取はかなり難しいと考えたほうが良い。
③パーツの多くを紛失している
事故車バイクで、バイクのパーツの多くを紛失または損傷していると、買取はかなり厳しい。事故車買取では、修理して再販するかパーツとして販売する方法の2種類が主なので、バイクのパーツが無いと価値がほとんどないからだ。
パーツの多くを紛失する事故は、車両火災だろう。転倒した衝撃でバイクが燃えてしまうと、ほとんどが燃えてなくなり、価値があるパーツは残っていない。しかも、火災の熱はかなりのものなので、フレームなどの金属も歪めてしまい、ほぼすべてが使い物にならなくなる。
また事故車バイクだからと、破損したパーツを捨ててしまったり、使えそうなパーツを自分で外して転売している場合も事故車買取は厳しいだろう。
事故車バイクを少しでも高く売るための工夫7つ
事故車バイクは、ちょっとした工夫をすれば高値で売却する事も可能だ。とはいっても、壊れたバイクを磨くわけではない。買取してもらう業者選びや事故車バイクの取り扱いで変わってくる。そこで、少しでも高く事故車バイクを買取してもらうなら、以下の7つのポイントを工夫してみることだ。
- ①自社修理できるバイク買取店を探す
- ②バイクの種類に応じて買取店を使い分ける
- ③出来るだけ多くの買取業者で査定する
- ④事故バイクの価値がわかる買取業者で査定する
- ⑤事故で破損したパーツも一緒に査定する
- ⑥使えるパーツを取り外さない
- ⑦破損がひどい場合は輸出業者で査定を取る
①自社修理できるバイク買取店を探す
事故車バイクの買取店を探すなら、買取店で事故車を修復して販売できるお店が期待できる。自社で修理して販売している業者は、余計な販売コストをかけていないので、その分ユーザーに買取価格として還元しているからだ。
修理を買取業者で行っている店舗には、全国展開している業者が多い。そのため、出来るだけ多くの事故車バイクを購入したいと思っているはずだ。中でも人気バイクであれば、そういった事故車買取なら数十万円での買取も多いので、事故車バイクの買取なら自社で修理して販売する業者から選ぶとよい。
②バイクの種類に応じて買取店を使い分ける
バイクは非常に種類が多い。排気量による違いだけでなく、国産バイクと輸入車バイクの違い、そしてバイクのスタイルも数多くある。そこで、事故車バイクを売却するなら、自分と同じバイクの買取実績が豊富な店舗を選ぶとよい。
事故車バイクは、そのまま中古バイクとして展示販売できないため、多くは分解修理して販売となる。そのためには、買取したバイクの知識が無ければ高く買取はできない。
事故車バイクは、同じ事故での破損はほとんどないが、壊れる位置はだいたい決まってくる。そこで、取り扱いが豊富なバイクなら手際がわかっているので、何処を修理すれば再販できるか熟知している。そこで、同じ種類のバイクを多く扱う事故車買取が有利になる。
このほか、取り扱うバイクメーカーで選んでもよいだろう。バイク買取業者も、買取するバイクメーカーに特化した地域密着型の買取業者もあるので、大手事故車買取と比較してみるとよい。
③出来るだけ多くの買取業者で査定する
バイクの事故車買取店は、大手と地域密着型、そしてネットなどで調べてもヒットしない優良な買取業者がある。しかし、どの事故車買取業者も欲しくなければ高く買取しないので、できるだけ多くの買取業者で査定することだ。
大手バイク買取業者は、全国規模だから高額買取すると思っているかたもいる。また、地域密着型は、地元の人との繋がりを大切にするので高く買い取ると思う方もいるだろう。しかし、どちらも流通ルートで欲しい方がいると高額査定を出してくる。つまり買いたい顧客を抱えた買取業者が高く買うので、買取価格に優劣は付けられない。
そこで、事故車バイクを少しでも高く買取してもらうなら、少しでも多くの買取業者に相談することだ。それぞれの流通ルートが異なるので、意外な高値を出す業者も出てくる。
④事故バイクの価値がわかる買取業者で査定する
事故車バイクの買取では、バイクの価値だけでなく事故車としての価値をわかる業者で査定することだ。
事故車バイクの価値を高められる店舗は、修理後に流通させられる店舗であることや、使えるパーツを適正に査定できる能力だ。
もちろん、一般ユーザーに再販できるバイクなのか見分けることは難しいが、人気あるバイクかどうかは調べられるだろう。国内で人気あるバイクなら、もちろん知っている方も多いが、海外でどの程度人気があるか調べることだ。
価値を適正査定できる買取店であれば、国内外でどれだけパーツとして価値があるか査定する。また、購入時より人気が高くなっているバイクの可能性もあるため、自分のバイクが現在どの程度国内外で人気があるのかも調べて事故車買取業者に依頼したほうが良い。
⑤事故で破損したパーツも一緒に査定する
事故で破損したパーツは、事故車と一緒に査定する。破損したパーツと思っても、修復できるパーツも多いので、破損パーツが残っていた方が高値になることもある。
破損パーツの殆どは、カウルなどの樹脂パーツだろう。しかし、これらの樹脂パーツは割れていても修復が可能なため、新品を購入するより安くなることから事故車買取では破損パーツがあるとポイントが高い。
例えばカウルには、ABS樹脂、カーボン、FRPの3種類が多いが、どれも専門の技術があると、割れや欠けを修復できる。また、破損した部分が欠損していても、多くの場合は再生可能だ。
⑥使えるパーツを取り外さない
事故車バイクは処分するからと、ついているパーツを取り外してネットオークションで販売してしまう方もいるが、事故車バイクから使えるパーツが無くなると価格が下がるのでそれは避けたい。
事故車バイクは、最初に修復を目的に査定される。そこで、本来問題が無いパーツを取り外していると、その分の修理費用がプラスされ買取価格はマイナスされてしまう。
また修復不可でパーツとして販売する買取の場合は、本来ある使えるパーツ分の買取費用が減額されるので、事故車買取ではかなり不利な買取金額となるだろう。もちろん、他で高く売れるからパーツを外したいと考える方もいるが、外したパーツが付いているからこそ価値が出ることを忘れないでほしい。
⑦破損がひどい場合は輸出業者で査定を取る
事故車バイクで破損が酷い場合は、事故車買取でも0円査定になることも珍しくない。そこで、輸出に強い業者を選んで査定してみよう。
海外では、大手国産4大バイクメーカーの人気が高いため、かなりボロボロに破損していても売却できる。国内販売と海外販売とでは、バイクのデザインは異なるが基本設計が共通なので、海外で販売されていないバイクも買取られる特徴がある。
また、国内では修理に数十万円かかる場合でも、新興国であれば10分の1以下の修理費用で済むことも多いため、事故車バイクの買取で期待通りの査定額が提示されないようなら輸出専門業者に相談するとよい。
バイクの事故車買取店選びで失敗しないためのポイント
バイクの事故車買取店選びは、何処も同じ買取金額ではないが、それぞれの買取業者ごとで発生する費用が異なる。また、良心的な事故車買取業者は、対応も迅速であり事故車だからといつまでも待たせることは無いため、とくに以下の2つのポイントに注意して失敗しない事故車買取店選びをしてもらいたい。
- 査定前に費用を必ず確認する
- 即日対応している業者を選ぶ
査定前に費用を必ず確認する
バイクの事故車を買取に出す前に、事前確認として費用の確認をした方が良い。無料買取と謳っていても、買取は無料だが引き取りや書類手続きが有料のことがあるからだ。
事故車買取が無料と言っても、実際は引き取り料や解体料、書類手続費用などがかかっている。では、何故無料でできるのかと言うと、買取したバイクでそれらの諸費用を相殺しているからだ。
もちろん、自社で引き取りして書類手続きしていれば、そのコストは微々たるものですむ。そのため、無料で事故車買取と謳っていても事故車バイクの価値を考えるとそのコストは買取業者にとってそれほど大きな費用ではない。
しかし、事故車買取業者の中には、様々な諸費用を別途請求してくる業者もある。価値のあるバイクの場合でも、バイクを0円で買取してさらに引き取り手数料や作業料などを請求してくる場合がある。そこで、事故車買取を利用する前に、査定費用や引き取り時の費用、そして引き取り後に費用が掛からないか確認することがポイントだ。
即日対応している業者を選ぶ
バイクの事故車を買い取る業者の多くは、事故現場にバイクの引き上げにも向かうこともある。そこで、事故車バイクを即日引き取りできる業者なら比較的安心して利用できる。
ツーリング中にバイクで事故を起こした場合、自走できないとレッカー移動させる必要がある。一般的に知られた方法は、バイク保険などの任意保険に付帯する無料レッカーサービスを利用するが、事故車バイク買取業者も事故現場にバイク引き取りも行う。
事故車バイクを、事故現場だけでなく警察署や事故車保管場所に置いてあることも多いだろう。その場合、出来るだけ早く回収しなければならないが、事故車買取業者の中には、全国どこでもどのような場所でも引き取りに行く事故車買取業者があるので、迅速に行動できる事故車買取を選んで査定すると安心だ。
事故車バイク買取でよくある質問
事故車バイク買取でよくある質問を以下にまとめた。このほか不明な点は事故車買取店に聞いてみるとよい。
ローンが残っていても買取してもらえますか?
事故車バイクのローンが残っていても、基本的に買取は可能です。ただし、書類の名義がローン会社やバイク店になっている場合は、所有権解除手続きが必要です。その場合も事故車買取店であれば手続きの代行をしてもらえるので相談してみるとよいでしょう。
事故車バイクの買取で必要な物は何ですか?
事故車バイクの買取でも、売却時に用意する書類は普通に売却する時と同じで、車検証(登録証)、自賠責保険証明書、身分証明書(顔写真入り)があればよいでしょう。また、業者によっては、認印を必要とする場合もあるので、事前に必要な物を確認しておくとスムーズです。
まとめ
事故車バイクの買取は、基本的に修理して再販を目的に査定する。そして、修復が無理であればパーツに価値があるか査定するので、ほとんどの事故車は買取が可能だ。
ただし、事故車は時間と共に劣化も進むので、売却するならできるだけ早く事故車買取を利用したほうが良い。
早く利用したほうが良いが、すぐに売買契約を結ぶのではなく、数多くの事故車買取店で査定して比較することだ。そうすれば、廃車と思っていた事故車バイクに価値が生まれる可能性があり、思わぬ金額で売却できるだろう。
文:小泉嘉史