2022年11月8日、ヤマハ発動機はイタリア・ミラノで開催される「EICMA 2022(国際モーターサイクルエキシビション)」に新型「ナイケンGT」を出展すると発表した。
ヤマハ「ナイケンGT」2023年モデルの特徴・日本での発売時期
ツアラーとしての完成度を大幅に高めた新型ナイケンGT
前2輪・後ろ1輪の安定性を活かした3輪モデルながら、通常のバイクと同じく車体をバンクさせて旋回するハンドリングを融合させたLMW(リーニング・マルチ・ホイール)テクノロジーで世界中に衝撃を与えた「ナイケン」。2018年にデビューし、2019年には上級モデル「ナイケンGT」が発売された。
「ナイケンGT」のモデルチェンジは今回が初。この2023年モデルは、エンジン、フレーム、各種電子制御装備などを一新している。
2023年モデルの「ナイケンGT」は“Evolution for high-end touring”をコンセプトに開発。これまでの845cc3気筒エンジンは、排気量を888ccに拡大。
応答性を高めた新設計ハイブリッドフレームを採用。合わせてリアサスペンションのセッティングも見直された。シフトダウンにも対応するクイックシフターを装備するなど、各種電子制御システムのアップデートも図られている。
さらにスマホとの連携機能を備える7インチ高輝度TFTメーター、可動式スクリーンや純正アクセサリーのサイドケースの取り付けに配慮したステー、足つき性を高めた新作シートなどを装備。
日本では2023年秋以降に発売予定だとヤマハ発動機は明らかにした。
ヤマハ「ナイケンGT」2023年モデルのカラーバリエーション
欧州で展開されるボディカラーは「ヤマハ・ブラック」1色のみとなる。
ヤマハ「ナイケンGT」2023年モデルの公式動画・写真
ヤマハ「ナイケンGT」2023年モデルの主なスペック
欧州仕様車の諸元
全長×全幅×全高 | 2150×875×1395-1430mm |
ホイールベース | 1510mm |
最低地上高 | 150mm |
シート高 | 825mm |
車両重量 | 270kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 |
総排気量 | 890cc |
ボア×ストローク | 78.0×62.1mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 84.5kW(114.9PS)/10000rpm |
最大トルク | 90.7N・m(9.2kgf・m)/7000rpm |
燃料タンク容量 | 18L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 20゜ |
トレール量 | 74mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70R15M/C 56V ・190/55R17M/C 75V |
ブレーキ形式(前・後) | Φ298mmシングルディスク・Φ282mmシングルディスク |
まとめ:西野鉄兵