イタリアのミラノで開幕したモーターサイクルショー・EICMA2022で、オフロードモデルを得意とするイタリアのメーカー、ファンティックがニューモデル「キャバレロ700スクランブラー」を発表した。

ファンティック「キャバレロ700スクランブラー」の特徴

画像: FANTIC CABALLERO 700 SCRAMBLER 総排気量:689cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 乾燥重量:180kg

FANTIC CABALLERO 700 SCRAMBLER

総排気量:689cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
乾燥重量:180kg

スタイリッシュで高性能なイタリアン・スクランブラーに、初の2気筒エンジン搭載モデルが登場

「キャバレロ」シリーズは、レトロなスクランブラーイメージのスタイリングに、ファンティックの最新オフロードモデルと同様のハイグレードなコンポーネンツを組み合わせた、レトロモダンスタイルと優れたパフォーマンスを兼ね備える現代的スクランブラー。

現在は単気筒エンジンを積んだ500、125をラインナップしているが、今回発表された「キャバレロ700スクランブラー」は、それらの上位モデルとして誕生。

画像1: ファンティック「キャバレロ700スクランブラー」の特徴

「キャバレロ700スクランブラー」のスタイリングは、独特な形状の美しい仕上がりのタンクをはじめ、従来の「キャバレロ500」などとに近いクラシカルなオフロードモデル的イメージがベース。

クロモリ鋼製バックボーンフレーム、マルゾッキ製の前後サスペンション、フロント19インチ・リア17インチのホイールサイズなど、車体の基本構成も「キャバレロ500」に準じたものだ。

画像2: ファンティック「キャバレロ700スクランブラー」の特徴

注目すべきはエンジンで、ファンティックのオートバイとして初めての2気筒エンジンを搭載している。689cc水冷並列2気筒、最高出力75HP、ユーロ5対応というこのエンジン。その外観をはじめ、クランクケースにある「CP2」刻印や、排気量やボア×ストロークといったスペックから見て、ヤマハのMT-07用に限りなく近いもの。ヤマハがファンティックへエンジン製造会社を譲渡するなど、近年両社の関係が深まっていることから実現したと思われる。

こだわりの車体に排気量を活かした大パワー、そしてライディングモード、トラクションコントロール、コーナリングABSも加わって、シリーズ最上位モデルにふさわしい、今まで以上に豪快でスポーティな走りが期待できるだろう。

ファンティック「キャバレロ700スクランブラー」のカラーバリエーション

ボディカラーは2タイプ。こちらはキャバレロシリーズのイメージカラーというべき「ピュアレッド」。そして新鮮な印象の「ヘリテージブルー」も用意された。

2023年4月に欧州での発売を予定している「キャバレロ700スクランブラー」、目標価格は1万ユーロとされている。日本での発売時期や価格などの詳細は、現時点では明らかにされていない。

画像: ピュアレッド

ピュアレッド

画像: ヘリテージブルー

ヘリテージブルー

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ファンティック「キャバレロ700スクランブラー」の主なスペック

ホイールベース1460mm
シート高830mm
乾燥重量180kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量689cc
ボア×ストローク80×68.6mm
燃料タンク容量14L
変速機形式6速リターン
タイヤサイズ(前・後)110/80R19・150/70R17
ブレーキ形式(前・後)φ330mmディスク・φ245mmディスク

まとめ:小松信夫

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