ファンティック「キャバレロ700スクランブラー」の特徴
スタイリッシュで高性能なイタリアン・スクランブラーに、初の2気筒エンジン搭載モデルが登場
「キャバレロ」シリーズは、レトロなスクランブラーイメージのスタイリングに、ファンティックの最新オフロードモデルと同様のハイグレードなコンポーネンツを組み合わせた、レトロモダンスタイルと優れたパフォーマンスを兼ね備える現代的スクランブラー。
現在は単気筒エンジンを積んだ500、125をラインナップしているが、今回発表された「キャバレロ700スクランブラー」は、それらの上位モデルとして誕生。
「キャバレロ700スクランブラー」のスタイリングは、独特な形状の美しい仕上がりのタンクをはじめ、従来の「キャバレロ500」などとに近いクラシカルなオフロードモデル的イメージがベース。
クロモリ鋼製バックボーンフレーム、マルゾッキ製の前後サスペンション、フロント19インチ・リア17インチのホイールサイズなど、車体の基本構成も「キャバレロ500」に準じたものだ。
注目すべきはエンジンで、ファンティックのオートバイとして初めての2気筒エンジンを搭載している。689cc水冷並列2気筒、最高出力75HP、ユーロ5対応というこのエンジン。その外観をはじめ、クランクケースにある「CP2」刻印や、排気量やボア×ストロークといったスペックから見て、ヤマハのMT-07用に限りなく近いもの。ヤマハがファンティックへエンジン製造会社を譲渡するなど、近年両社の関係が深まっていることから実現したと思われる。
こだわりの車体に排気量を活かした大パワー、そしてライディングモード、トラクションコントロール、コーナリングABSも加わって、シリーズ最上位モデルにふさわしい、今まで以上に豪快でスポーティな走りが期待できるだろう。
ファンティック「キャバレロ700スクランブラー」のカラーバリエーション
ボディカラーは2タイプ。こちらはキャバレロシリーズのイメージカラーというべき「ピュアレッド」。そして新鮮な印象の「ヘリテージブルー」も用意された。
2023年4月に欧州での発売を予定している「キャバレロ700スクランブラー」、目標価格は1万ユーロとされている。日本での発売時期や価格などの詳細は、現時点では明らかにされていない。
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ファンティック「キャバレロ700スクランブラー」の主なスペック
ホイールベース | 1460mm |
シート高 | 830mm |
乾燥重量 | 180kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 689cc |
ボア×ストローク | 80×68.6mm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 110/80R19・150/70R17 |
ブレーキ形式(前・後) | φ330mmディスク・φ245mmディスク |
まとめ:小松信夫