文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝
カワサキ「KLX230SM」ライディングポジション・足つき性
シート高:845mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

シート高は845mmだが、シート幅がスリムで脚を真っ直ぐに下ろせるため、見た目の印象よりも足着き性は良好。高めのハンドル位置で上体が起き、街乗りも楽だ。ただしシートが硬めなので長時間の走行は辛そうだ。
カワサキ「KLX230SM」各部装備・ディテール解説

前後17インチ化でルックスも引き締まった印象。いわゆる250ccフルサイズ車に比べてひと回りコンパクトなサイズで、取り回しにも優れる。

生産国のインドネシアではライムグリーンやブルーもラインアップされているが、国内に導入されるのはこのエボニー1色のみとなる。

低中回転域からトルクフルで扱いやすい、空冷の232ccシングルユニット。バランサーシャフト採用で振動も巧みに解消されている。

消音効果に優れた大きめのサイレンサーを採用。マフラーのレイアウトやサイレンサーの形状自体はベースのKLXと同タイプだ。

3.00サイズの17インチスポークホイールと、Φ37mmの倒立フォークを装備。ブレーキはΦ300mmのペータルディスクを採用する。

標準装着タイヤはIRC製のロードウィナーRX-01。250ccクラスのスポーツモデルに数多く採用されているバイアスタイヤだ。

トレールモデルのKLX230はハロゲンだったが、SMではシャープなデザインのLEDヘッドライトを採用。フロントマスクも精悍になった。

細身のボディを持つメーターは液晶デジタル。燃料計、スピード、オド/トリップ、時計を同時表示できる。タコメーターは装備していない。

十分な肉厚と、ライポジの自由度に優れるフラットな形状を持つシート。シート表皮はKLXと同タイプの滑りにくいものを採用する。

ロングツーリングには欠かせないETC2.0車載器キットは4万8180円の純正アクセサリー。リアキャリア(1万9140円)とのセット装着。

テールランプやウインカーは電球タイプで、ベースモデルのKLX230と同じ仕様。撮影車のリアキャリアはオプションで用意される純正アクセサリーだ。
カワサキ「KLX230SM」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2050×835×1120mm |
ホイールベース | 1375mm |
最低地上高 | 230mm |
シート高 | 845mm |
車両重量 | 136kg |
エンジン形式 | 空冷4ストSOHC2バルブ単気筒 |
総排気量 | 232cc |
ボア×ストローク | 67.0×66.0mm |
圧縮比 | 9.4 |
最高出力 | 14kW(19PS)/7600rpm |
最大トルク | 19N・m(1.9kgf・m)/6100rpm |
燃料タンク容量 | 7.4L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 26.5° |
トレール量 | 86mm |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70-17M/C 54P・120/70-17M/C 58P |
ブレーキ形式(前・後) | Φ300mmシングルディスク・Φ220mmシングルディスク |
製造国 | インドネシア |
メーカー希望小売価格 | 57万2000円(消費税10%込) |
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝