文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2023年1月10日に公開されたものを一部編集し転載しています。
ZOOMER e:(ズーマー・イー)
ZOOMER e:はICE版みたいに、スケートボードも収納できるラゲッジスペースは用意されていませんが、特徴的なチューブラーフレーム部や二眼式ヘッドライトなど、かつてのズーマーらしさはちゃんとスタイリングに盛り込まれています。
自転車タイプのペダルとチェーン駆動も取り入れているのはCub e:およびDax e:同様ですが、ZOOMER e:はチェーンテンショナーが備わっているのが特徴です。また価格がちょっと高い分、各種装備がデラックスになっているのもZOOMER e:の魅力といえるでしょう。
ZOOMER e:のカラーバリエーション
ZOOMER e:の注目ポイント
気になる日本市場への導入は?
ホンダのリリースによるとこれら中国向けの3機種は、「2025年までに電動二輪車を合計10モデル以上、グローバルで投入する」という計画の先駆けとなるモデル……だそうです。
では日本での販売は? が最も気になるところですが、それについては、このようなアナウンスでした。
なお、今回発表されたEB3モデルは、2022年9月13日発表の「二輪事業の取り組みについて」で公表した、「中国・アジア・欧州・日本で、2022年から24年の間に投入する予定のコミューターEM/EBの5モデル」に含まれていますが、これら3モデルの日本での販売は予定していません。
日本での販売は予定していない……というのは、なんとも残念なことにも思えますが、中国のEBのレギュレーションに合わせたものをそのまま日本に導入できるわけではないですから、それは仕方ないことなのでしょう。
ただ、日本で昨年秋からサービス開始したバッテリー交換ステーションのGachaco(ガチャコ)にも採用されている交換式バッテリー、「Honda Mobile Power Pack e:」を使えるようにした、日本向けの仕様のCub e:、Dax e:、そしてZOOMER e:を作ることは技術的に十分可能なハズです。
今年は欧州でホンダ初となる2輪EV販売となる、「EM1 e:」がリリースされますが、EM1 e:ともども日本仕様のCub e:、Dax e:、ZOOMER e:をぜひ開発して欲しいですね。期待しましょう!
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)