ヤマハ「YZ450F」「YZ250X」「YZ125X」インプレ｜2023年オフロードコンペティションモデル3台を一気試乗！

ヤマハ「YZ450F」インプレ

より軽く、よりスリムにコンパクトに、より扱いやすく！

エンジンやシャーシをフルに刷新し、名だたる多くのタイトルを獲得している最強ブランドがさらなる飛躍を遂げた！ 構造を最適化させ、2.3kgに及ぶ軽量化とコンパクト化を達成！ 正直450ccモデルとは思えぬ軽さと軽快感が、走り出してすぐにわかるはずだ。

車体の中心から離れたパートに駄肉感を感じさせず、ライディングの機敏さと安定性を向上させている。たとえビギナーであったとしても、その変化に気付くくらいの圧倒的な変化といえるだろう。もちろん、エンジンのトルク感や出力も強化が図られた上で、コントロール性も申し分ない仕上がり、さらに扱いやすさを加速させる、「PowerTunerインターフェイス」も刷新された。

エンジンは、「スムーズ」↔「アグレッシブ」へ1軸バー操作だけの直感的なシンプルチューニングの採用や、3段階で調整できるトラクションコントロール、そしてレブリミットが追加されたローンチコントロールを装備。またラップタイム計測機能、自分好みが見つかるセットアップガイド等々、スマートフォンと相性も向上している。

ヤマハ「YZ450F」注目ポイント

エンジン／クラッチ

エンジンは、従来モデルと比べ-1.1kg軽量化、エンジン幅-8.5mmのコンパクト化を実現し、低速域をキープしながら中高速域の出力向上を実現。全コンポーネントで見直し、出力向上はもちろん、整備性を改善し、ノイズの低減も図られている。クラッチユニットも、ギア一体ハウジングを採用し、さらにコニカクルスプリング（円すい状）を採用した薄型の新構造パーツとなる。

フートレストブラケット

右側がアルミ削り出し採用の新フートレストブラケットで、前モデル比で-220gの軽量化を図ると共に、ステップの可倒部分の土や砂利の噛み込みを抑える形状となる。
また、スロットルワイヤーを始めエアクリーナーや燃料タンクといった装備部品の数々も十数g単位の軽量化が図られ、車体で-1.2kg、エンジンで-1.1kg、トータルで装備重量前モデル比2.3kgの軽量化を達成している。

エンジン懸架プレート

左側が新採用の、片側に2枚ずつのプレートを使用する、特許出願中のエンジン懸架プレート。複層懸架の減衰により衝撃力を緩和するという。

ヤマハ「YZ450F」主なスペック・価格