便利なアイテムを愛車のクロスカブに装着しながら、長距離通勤やツーリングに最適な一台に仕上げていくこの企画。今回は待望のスクリーンとリアボックスを装着して、初登場の女子大生ライダー〝トミー〟と一緒に検証ツーリングに出発した!
文:ハッチャケ黒助/写真::松川 忍
画像1: ホンダ「クロスカブ110」快適化カスタム|スクリーンとリアボックスを付けてみた!〈原二で下道だらり放浪記〉

ハッチャケ黒助
月刊『オートバイ』編集部・通称:ハチ黒

往復120kmの遠距離通勤を20年以上も続けている、下道をこよなく愛すゲ道野郎。マニアックなバイクが大好きで現在7台所有する。以前の相棒スズキ・アドレス125は、新車で購入してから2年3カ月、 6万5000kmで天国に旅立った。新たな相棒はホンダ新型クロスカブ110だ!

ホンダ「クロスカブ110」をさらに快適にする、今回の装着アイテム

その1 デイトナ「ウインドシールドRS & SS」

画像: ウインドシールドRS(ロングタイプ:クリア)

ウインドシールドRS(ロングタイプ:クリア)

画像: ウインドシールドSS(ショートタイプ:スモーク)

ウインドシールドSS(ショートタイプ:スモーク)

DAYTONA「ウインドシールドRS & SS」
《スクリーン》ポリカーボネート製(ハードコート仕上げ)、角度調整機構付き(約10度)
《メインブラケット》スチール製電着塗装ブラック、Φ22.2クランプバー付属
クロスカブ110(2022年モデル)〈8BJ-JA60〉
税込価格:1万7600円


その2 ホンダ純正アクセサリー JMS「一七式特殊荷箱」

画像2: ホンダ「クロスカブ110」快適化カスタム|スクリーンとリアボックスを付けてみた!〈原二で下道だらり放浪記〉
画像3: ホンダ「クロスカブ110」快適化カスタム|スクリーンとリアボックスを付けてみた!〈原二で下道だらり放浪記〉

ホンダ純正アクセサリー
JMS一七式特殊荷箱(中)特別仕様
(22YM CROSS CUB 110)
税込価格:3万800円 カラー:緑(カーキ)/灰(グレー)
セキュリティを向上させた錠前(鍵番号違い)を標準装備。
材質:FRP 容量:約43L 重量:3.5kg 許容積載量:12.0kg
サイズ:外寸/約405(幅)×405(奥行)×300(高さ)mm、内寸/約400(幅)×400(奥行)×265(高さ)mm


二種類のスクリーンとリアボックスを装着

早いものだね〜2022年9月にクロスカブが納車されてから2カ月が経過。その間に装着したデイトナのスマホホルダーとUSB電源のおかげで、快適なバイクライフを送っている。しかし! まだまだ物足りない。長距離通勤者として、どうしても外せないのがリアボックスだ。これがあると帰宅途中に買い物ができたりとメチャクチャ便利。今回装着したのはホンダ純正アクセサリーのJMS「一七式特殊荷箱」。レトロ感バリバリのデザインはクロスカブにピッタリ!

そしてもうひとつ装着したのは、冬に絶大な威力を発揮してくれるスクリーン。デイトナの「ウインドシールド」の2タイプを検証した。

さらにパーツ装着後の検証ツーリングでは、ホンダ「ダックス125」とともに東京から湘南まで走ってみたぞ!

デイトナ「ウインドシールドRS & SS」テスト&レポート

スポーティなルックスのショートスクリーン

画像4: ホンダ「クロスカブ110」快適化カスタム|スクリーンとリアボックスを付けてみた!〈原二で下道だらり放浪記〉

防風性能抜群のロングスクリーン

画像5: ホンダ「クロスカブ110」快適化カスタム|スクリーンとリアボックスを付けてみた!〈原二で下道だらり放浪記〉

クリアとスモークでは印象が大きく異なる

街で見かけるクロスカブは、かなりの高い確率でスクリーンを装着している。愛車が納車された9月は真夏の陽気だったので、全身に風を感じながら快適に走行することができたが、11月になり、グリップヒーターを使い始めるようになると、これまで気にならなかった走行中の冷風が身に染みるようになってきた。

そこで、事前に目星をつけていた、デイトナの「ウインドシールド」を装着することにしたのだが、ロングタイプのRSにするか、ショートのSSにするかで悩んでしまった。だったら両方装着して、それぞれの違いを検証することにした。

両方とも価格は1万7600円と同額で、色はロングのRSクリア、ショートのSSはスモークとカラーバリエーションは決まっている。個人的にはクリアのロングタイプRS、一択なのだが…。

デイトナ「ウインドシールドRS & SS」 取り付け編

ネジ数は多いが取り付けは簡単
RSもSSも取り付け方法は同じ。ネジ数は多いけどボルトオンなので難しいことはない。ただ似たような部品があるので、左右を間違えるとスクリーンがオフセットして装着されてしまうので注意が必要。

画像: ベースとなるステーは4つ、細かい部品があるので取り付け時に無くさないよに注意しよう。

ベースとなるステーは4つ、細かい部品があるので取り付け時に無くさないよに注意しよう。

画像: ロングとショートの大きさの違いは明白。長さも違ければ横幅もショートは狭くなっている。

ロングとショートの大きさの違いは明白。長さも違ければ横幅もショートは狭くなっている。

画像: スクリーンを固定するステーの向きに注意。またダンパーラバーに入れるスペーサーは小さくて落ちやすいので要注意。

スクリーンを固定するステーの向きに注意。またダンパーラバーに入れるスペーサーは小さくて落ちやすいので要注意。

画像: 上下のステーは左右2本ずつのボルトで固定。このステーを上下にスライドさせることで、スクリーンの高さを無段階で調整できる。

上下のステーは左右2本ずつのボルトで固定。このステーを上下にスライドさせることで、スクリーンの高さを無段階で調整できる。

画像: ロングスクリーン「RS」のライダー目線。クリアタイプなのでスクリーン上端も気にならない。

ロングスクリーン「RS」のライダー目線。クリアタイプなのでスクリーン上端も気にならない。

取り付け&設定のポイント!

画像: ステーの形状は左右微妙に異なるので取り違えるとスクリーンの位置がずれてしまう。ステーはミラーのアダプターに付属のネジで固定する。

ステーの形状は左右微妙に異なるので取り違えるとスクリーンの位置がずれてしまう。ステーはミラーのアダプターに付属のネジで固定する。

画像: スマホホルダーなどの固定に便利なクランプバーも付属されている。ステーを固定するネジを使うので4箇所の好きな位置に固定できる。

スマホホルダーなどの固定に便利なクランプバーも付属されている。ステーを固定するネジを使うので4箇所の好きな位置に固定できる。

デイトナ「ウインドシールドRS & SS」走行テスト

ウインドシールドRS(ロングタイプ)

スクリーン位置下段

画像: 身長163cmのライダーがロングスクリーンを下段にセットした写真。これがベストポジションとのこと。

身長163cmのライダーがロングスクリーンを下段にセットした写真。これがベストポジションとのこと。

スクリーン位置上段

画像: スクリーンを最上段にセット。若干スクリーンの位置が上がったが、目線にかかることはない。

スクリーンを最上段にセット。若干スクリーンの位置が上がったが、目線にかかることはない。

ウインドシールドSS (ショートタイプ)

スクリーン位置上段

画像: ショートスクリーンはスモークタイプなので存在感はロングスクリーンのクリアタイプよりハッキリとしている。

ショートスクリーンはスモークタイプなので存在感はロングスクリーンのクリアタイプよりハッキリとしている。

スクリーン位置下段

画像: ショートタイプを下段にセットした写真。ロングタイプに比べて横幅が狭いのが確認できる。

ショートタイプを下段にセットした写真。ロングタイプに比べて横幅が狭いのが確認できる。

防風性能を重視するか、ルックスで選ぶか

上の写真を見比べてみると、なぜロングスクリーンのRSはクリアのみなのかがわかる。スクリーンの面積が大きくても、透明にすることで存在感を薄くする効果がある。その反面、ショートのSSはスモークカラーが、はっきりとその存在感を主張している。

そして気になる防風性能は、当然ロングのSSの方が高い。ちなみにウインドシールドはスクリーンの位置を上下に変更することができる。最上段にした状態で身長176cmのライダーが乗るとヘルメットのシールドを開けた状態でも走ることができる。またスクリーンの上部が視界に入ってウザく感じることもない。真夏は重宝しそうだ。スクリーンの位置を下段にしても、頭を少しかがめることで、同様の効果を得られた。

対するショートのSSだが、想像以上に胸まわりの防風効果は高く、有ると無いとでは大違い。さすがにヘルメットのシールドを開けて走るのは、顔面に風が直撃するので無理だった。176cmのライダーがスクリーンの位置を上段、または下段にしてもほとんど違いは感じられなかった。

結論として、高い防風性能を望むのであれば、ロングタイプのウインドシールドRSで決まり。クリアタイプなので野暮ったく見えることもない。防風性能はそこそこに、スポーティなルックスを重視するならショートタイプのウインドシールドSSがオススメ。かなり引き締まった外観になる。

どちらを選ぶにせよ、ノーマルとは一味も二味も違ったクロスカブ になることは間違いない。

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