レポート:オートバイ編集部/写真:井上 演
Hero「Xパルス200 4V」インプレ

Hero X-PULSE200 4V
総排気量:199.6cc
エンジン形式:油冷4ストOHC4バルブ単気筒
シート高:825mm
車両重量:158kg
税込価格:36万9000円
軽快で扱いやすいインド最大手のトレールモデル
日本では聞き慣れないメーカーのHeroだが、実はインドでは最大手。2010年まで存在したホンダとの合弁会社ヒーロー・ホンダで知っている人もいるかもしれない。現在は独立して、年間1500万台以上を生産するインドシェアナンバーワンを誇るメーカーに成長している。実は2017年からはダカールラリーにも参戦し、2022年はステージ優勝も獲得している。

そんなHeroの本格的なトレールモデルが、Xパルス200 4Vだ。インドのバイクということで、どんなものかと乗ったが、想像以上にバランスが良く、アクセルをしっかり開けて軽快に走りを楽しむことができる。
車重は158kgとそれなりにあるが、切り返しがやりやすく、実に軽やかな印象だ。高速走行まで大満足ということはないだろうが、36万9000円という価格と、無理をしないで乗り切れるバイクで楽しむ昨今の志向からすると、選択するライダーの気持ちも十分に理解できる。
Hero「Xパルス200 4V」ライディングポジション・足つき性
シート高:825mm
ライダー身長・体重:186cm・81kg

シート高は825mmとトレール車としては低め。ライダーのせいで車体が小さめに見えるかもしれないが、F21インチ/R18インチで十分なサイズ感。シートがフラットで自由度が高いのも良い。
Hero「Xパルス200 4V」各部装備・ディテール解説

国内メーカーでは選択肢が限られる希少なトレールモデル。本格的な足まわりでオフロード・ツーリングも充分楽しめるだろう。

油冷4ストロークOHC4バルブ単気筒199.6ccエンジンを搭載。日本では馴染みがないが、インドではこのクラスが普及してきている。

フロントは21インチのスポークホイールにABS付きのディスクブレーキを装備。少し小さめに見えるディスクだが必要十分な制動力。

LEDを採用したヘッドライトはコンパクトですっきりした印象だ。スクリーンやナックルガードは標準装備というからありがたい。

ハンドルバーは22.2mm径の国内モデルに使われるのと同じ一般的な太さ。スイッチ類も同様に操作で困ることはない馴染みのある構成。

ニーグリップがしやすい形状のフューエルタンク。タンク容量は13Lとかなり大型。長距離を走りたいライダーにも高ポイントだ。

自由度のあるフラットタイプのシート。車体がスリムな上にシート高も825mmとヤマハ セロー250よりも低いので、不安なく乗れるはずだ。
Hero「Xパルス200 4V」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2222×850×1258mm |
ホイールベース | 1410mm |
シート高 | 825mm |
車両重量 | 158kg |
エンジン形式 | 油冷4ストSOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 199.6cc |
ボア×ストローク | 66.5×57.5mm |
圧縮比 | 10.0 |
最高出力 | 19.1HP/8500rpm |
最大トルク | 17.35N・m/6500rpm |
燃料供給方式 | FI |
燃料タンク容量 | 13L |
変速機形式 | 5速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 90/90-21・120/80-18 |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・ディスク |
製造国 | インド |
メーカー希望小売価格 | 36万9000円(消費税10%込) |