文:ハッチャケ黒助/写真:関野 温
ハッチャケ黒助
月刊『オートバイ』編集部・通称:ハチ黒
往復120kmの遠距離通勤を20年以上も続けている、下道をこよなく愛すゲ道野郎。マニアックなバイクが大好きで現在7台所有する。以前の相棒スズキ・アドレス125は、新車で購入してから2年3カ月、 6万5000kmで天国に旅立った。新たな相棒にホンダ新型クロスカブ110を選んだ。
ボックスは便利だけどリュックとの相性が悪い場合もある
リアボックスは必需品でも、ある欠点が発覚
クロスカブ110で迎える初めての冬季通勤生活も、これまで装着してきたアフターパーツのおかげで快適に過ごすことができている。とくにデイトナのロングスクリーン「ウインドシールドRS」を装着したことで上半身は寒さ知らず。すこぶる快適だ!
そしてホンダ純正アクセサリーの「一七式特殊荷箱」も忘れてはならない。もはやこれなくして長距離通勤は不可能というほど重宝しているのだが、ちょっと困った問題が…。実はリアボックスを装着するとバックパックが背負えないということが発覚した。
これはシートとボックスの位置が近すぎることが原因で、リアボックスを装着したままバックパックを背負うと接触してしまうのだ。これを避けるため無意識にシートの前方に座ったり、前傾姿勢になったりと不自然なライディングポジションを強要される。しかも「一七式特殊荷箱」は塗装されているのでスリ傷も気になる。
この問題を解決する方法を調べているとエンデュランスから「リアロングキャリア」なるものが発売されていることを発見。さすが人気モデル! 欲しい商品がすぐに手に入るのはありがたい。ということで今回は「リアボックスを装着しながらバックパック用のスペースを確保せよ」という課題に挑戦だ!
エンデュランスの「リアロングキャリア」を取り付けてみた
キャリアの交換作業はあっ気ないほど簡単!
さすがエンデュランス製! 一見して安物のリアキャリアとは比べ物にならないほど高品質だとわかる。それもそのはず、この商品は車両メーカーで行われているエンジン振動や落下衝撃などと同等のテストを行うことで高い強度を実現しているのだ。さらに塗装は傷やサビに強い電着塗装と粉体塗装の2層塗装を施すことで純正以上の品質も確保されている。
交換作業に入ると純正キャリアはわずか4本のボルトで固定されていることが判明した。いろんなパーツを外すことになると思っていたので、作業はあっ気ないほど簡単に終了した。しかしここで2度目のビックリ! 外した純正キャリアとエンデュランス製とでは、重量が全く異なるのだ。
そこで重量を計測してみると純正が1.95kgに対して、エンデュランス製は4.73kgと倍以上も重いのだ。しかしそれはキャリア後方に重量物を積載しても必要な強度を確保するためと考えれば当然のこと。誰もが安心して使える商品開発こそがエンデュランスのモットーなのだ。
1.95kg 純正リアキャリア
4.73kg エンデュランス
パイプの太さや塗装、溶接などは純正キャリア以上のクオリティを実現。それだけに純正品よりも重たくなるが、その分強度も増している。
装着方法