コンプリートでの販売も行われる“タイプRミニ”

ひと目見ればCB1100R(D)、もう1度見ればそれがちょっとカワイイ。そんな雰囲気が楽しいこの車両、T.T.Rモータースが手がける“タイプRミニ”。本物のCB1100Rと並べても堂々とした感じを見せてくれる。

「ベースはグロムです。作ってみたら見た人の反響が良くて、本物のCB1100Rを持っている人がセカンドバイクというかチョイ乗り用にと作ってくださったりします。問い合わせも多いですね」

こう言うのはT.T.Rモータースの林さんだ。CB-FシリーズやCB1100R、6気筒CBXにも強いT.T.Rだからこその造形力とでも言おうか。もちろんこの“タイプRミニ”、同店でコンプリート製作も請けてくれる。

画像1: コンプリートでの販売も行われる“タイプRミニ”

「撮影していただいた車両はOVERのアルミスイングアームや前後ブレンボキャリパーなどでカスタム化していますから、ベーシックな素の販売車両については当店のHPを見てもらった方が分かりやすいかもしれません。

外装はこの通りのCB1100Rスタイルで、カーボンミラーやOVERバックステップ、あとオリジナルマフラーも入ります。ホイールはグロム純正で、カラーオーダーで塗装します。タイプRミニは受注生産で、販売価格は車両込みで116万円(2022年末時点)。今のところ現行のグロムがベースですが、この車両本体価格と各種パーツ、それから外装もパッケージになってますから、手前味噌ですがお得だと思います」とも林さん。

画像2: コンプリートでの販売も行われる“タイプRミニ”

ホイール塗装については本家CB1100Rが履くブーメランコムスターのアルマイト色も塗装で再現するなどのサービスも行うT.T.Rだから安心。車体カラーも同様だ。そう考えると、ベースのグロムの2台分の価格でこの雰囲気が手に入るというのは、確かにお得だし、楽しさもアップしている。ただ今後はベース車両の価格やモデル動向等によってそのプライスも変わる可能性があるとのことで、そのあたりも合わせて問い合わせるのがいいだろう。

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CB1100Rをグロムに合うよう再現した外装、フロントカウルはFRP製で燃料タンク部はカバー(グロム純正もインナータンク+カバー)となっている。

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カウルステーに移設された純正メーター。ハンドルはここではセパレートを装着するが、販売車で標準装着されるのはグロムの純正バーハンドルだ。

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CB1100Rのシングルシートカウル形状もうまく表現される。カウルサイドの文字はCB1100Rでは「1100」と「R」のロゴだが、ここではその「R」を生かし、上の1100を「GROM」にして似せている。タンク/シートカウルのみを使ってカウルなしのCB1100RB1仕様も作れそうだ。

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カウルの分割ラインなど、このパートを写真だけ見せられたら思わずCB1100R! と答えてしまうくらいのルックス。この車両ではオイルクーラーも追加されている。サイドのステッカーは当時のRSCのそれを模して、沖縄のBike Shop Craftが製作した「BSC」を貼っている。

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フロントフォークは空冷単気筒エンジンやフレーム同様にグロム純正。このデモ車ではフロントブレーキキャリパーをブレンボ Axial キャストP4に変更している。

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販売車の標準はリヤショック/スイングアームも純正だが、ここではオーリンズショック+OVERアルミスイングアームを装着。リヤブレーキキャリパーもブレンボ キャストキャリパーP2 32にとカスタマイズされる。マフラーもメガホンタイプへと変わっているが、販売車の仕様については問い合わせを。ホイールはグロム純正をCB1100Rのゴールドアルマイトカラーに合わせてT.T.Rでペイント(カラーオーダー)している。

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本物のCB1100R(右)と並べても少しも負けない堂々とした存在感を見せるT.T.RのグロムタイプRミニ。CB1100Rオーナーがほしがるのも分かるはずだ。

取材協力:T.T.Rモータース

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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