ホンダ「XL750トランザルプ」の特徴
日本の旅に絶妙マッチしそうな754ccの2気筒アドベンチャー
ホンダは「XL750 トランザルプ」を2022年11月にEICMA(ミラノショー)で世界初公開した。新設計エンジン、本格的なオフロード走行も想定した車体設計、トランザルプ・ブランドの復活など、何かと話題になった。日本では大阪・東京・名古屋のモーターサイクルショー2023で初公開された。
コンセプトは「Adventure Touring 日常から世界一周までを叶える、新世代ジャストサイズオールラウンダー」。歴代のトランザルプが受け継いできた、市街地から高速道路、そして峠道から未舗装路までオールラウンドで雄大なスケールのロングツーリングを快適に楽しめるモデルを目指して開発された。
排気量754ccの水冷SOHC4バルブ並列2気筒エンジンは新設計のもの。低・中回転域ではパルス感のある力強いトルク特性を発揮、高回転域まで余裕がありながらスムーズに吹けあがる特性にしたという。アシスト&スリッパークラッチも採用されている。
車体は、リアフレーム一体型のダイヤモンドフレームに、ショーワ製SFF-CA倒立フロントフォーク。リアには路面追従性に優れたプロリンクサスペンションに軽量高剛性のアルミスイングアームを組み合わせて採用。シート高は850mm、アップライトなポジションで乗ることができる。
ホイール径は前21インチ・後18インチ。ブレーキは、フロントに2ポットキャリパーにΦ310mmのダブルディスクを、リアブレーキにはΦ256mmのシングルディスクを搭載。
スロットルバイワイヤを採用し、多彩な電子制御機能も魅力。走行モードは「SPORT」「STANDARD」「RAIN」「GRAVEL」のほか任意で設定できる「USER」の全5種。出力のほか、トラクションコントロール(HSTC)やエンジンブレーキの調整なども行なえる。
またエマージェンシーストップシグナルやオートキャンセルウインカー、さらにBluetoothを利用するスマートフォンのコネクト機能も搭載している。
ボディカラーは海外でも登場していた「ロスホワイト」1色のみとなる。車両価格は税込126万5000円。発売日は2023年5月25日。
ホンダ「XL750トランザルプ」の公式動画・写真
ホンダ「XL750トランザルプ」の主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2325×840×1450mm |
ホイールベース | 1560mm |
最低地上高 | 210mm |
シート高 | 850mm |
車両重量 | 208kg |
エンジン形式 | 水冷4ストSOHC(ユニカム)4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 754cc |
ボア×ストローク | 87.0×63.5mm |
圧縮比 | 11.0 |
最高出力 | 67kW(91PS)/9500rpm |
最大トルク | 75N・m(7.6kgf・m)/7250rpm |
燃料タンク容量 | 16L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 27゜00′ |
トレール量 | 111mm |
タイヤサイズ(前・後) | 90/90-21M/C 54H・150/70R18M/C 70H |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
乗車定員 | 2人 |
燃料消費率 WMTCモード値 | 22.8km/L(クラス3-2)1人乗車時 |
製造国 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 126万5000円(消費税10%込) |
まとめ:西野鉄兵