2022年の春にインドで発表された、スズキ・VストロームSX。その国内導入が迫っているようだ。モーターサイクルショー2023で展示された実車をキャッチした。気になる詳細をじっくり見てみよう!
スズキ「Vストローム SX」特徴
未舗装路も楽しく走れる、Vストロームらしい1台
2022年春、インドで姿を現したVストロームシリーズのニューモデルがVストロームSX。クロスオーバーデザインによる優れた使い勝手を実現したアドベンチャーツアラーとして高く評価されている、Vストロームの基本コンセプトを、油冷単気筒エンジンをはじめとするジクサー250系のプラットフォームと組み合わせた、扱いやすいアドベンチャーだ。
その精悍なルックスと高い完成度から日本での発売を求める声も多かったが、そんな声に応えるかたちで、Vストロームミーティング2022の会場にて、国内でも発売されることが明らかになった。
ベースこそ軽快な走りのジクサー250だが、SXはVストロームシリーズらしいアドベンチャースタイルを採用。オフロードの走破性を高め、外観もよりアドベンチャーらしくなる19インチのフロントホイールを採用。最低地上高も205mmという十分なものを確保し、未舗装路も苦にしない万能性を追求。一方で、油冷シングルユニットはジクサー同様、高回転での爽快なパワーが魅力だが、Vストローム本来のコンセプトである「扱いやすさ」にもしっかり配慮されているようで、こちらも期待が高まる。
国内発売は2023年の夏以降、と言われるVストロームSX。人気が高まっている250アドベンチャーの新星として、今後一層注目を集めそうだ。
スズキ「Vストローム SX」各部装備・ディテール解説
スズキ「Vストローム SX」主なスペック
※諸元はインド仕様
全長×全幅×全高 | 2180×880×1355mm |
ホイールベース | 1440mm |
最低地上高 | 205mm |
シート高 | 835mm |
車両重量 | 167kg |
エンジン形式 | 油冷4ストSOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 249cc |
ボア×ストローク | 76×54.9mm |
圧縮比 | 10.7 |
最高出力 | 26.5PS/9300rpm |
最大トルク | 2.26kgf・m/7300rpm |
燃料タンク容量 | 12L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 27゜ |
トレール量 | 97mm |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-19・140/70-17 |
ブレーキ形式(前・後) | ディスク・ディスク |
文:オートバイ編集部/写真:南 孝幸