タフなアドベンチャースタイルで独自の存在感をアピールするアプリリアのSR GTに125cc版が登場。兄貴分のSR GT 200と共通のボディに、クラストップレベルの15PSを発揮するエンジンを組み合わせる、注目のニューモデルだ。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:森 浩輔、南 孝幸

アプリリア「SR GT Sport 125」インプレ(太田安治)

画像: aprilia SR GT Sport 125 総排気量:125cc エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ単気筒 シート高:799mm 車両重量:148kg 発売日:2023年2月3日 税込価格:58万3000円

aprilia SR GT Sport 125

総排気量:125cc
エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ単気筒
シート高:799mm
車両重量:148kg

発売日:2023年2月3日
税込価格:58万3000円

他にはない個性と走りのワイルドスクーター

手軽に乗れて実用性も高いことから、「日常の足代わり」で片付けられることも多い125ccスクーター。30万円を切る低価格をセールスポイントとする車種もあるが、一方でコストよりも性能、装備に拘ったモデルもある。イタリア、アプリリア社のSR GTもそうした趣味性の高いモデルだ。

車体は兄弟車のSR GT200と完全に共通。前14、後13インチのホイール径を採用した車体は大柄で、ピンク色のナンバーが不自然なほどの存在感がある。水冷SOHC2バルブのエンジンも基本的に共通で、シリンダーボア径を10mmほど縮めることで原付二種の排気量枠に収めている。

以前200cc版にも試乗しているだけに、「大柄な車体に125ccの排気量では…」と危惧していたが、市街地で試乗してみると、不思議なほど元気のいい走りを見せた。

画像: アプリリア「SR GT Sport 125」インプレ(太田安治)

カタログスペックは約15馬力で、同クラスの日本ブランドスクーターを軽く上回っている。イタリアブランドのスポーツスクーターは遠心クラッチが繋がる回転とフル加速で使う回転が高く、キビキビした走りと引き換えに気疲れするイメージがあるが、SR GTはエンジン特性と変速設定のバランスが良く、加減速の多い市街地でもせわしさを感じることはない。148kgという車重もあってゼロ発進に鋭さこそないが、いったん動き出せば重さを感じさせず、一定速度でのクルージングも快適。加えて高回転まで気持ちよく伸びていく爽快さも備えている。

車体のデザインと構成はアドベンチャーモデル的。前122mm/後102mmという長いストロークを持つ本格的なサスペンションを備え、エキゾーストパイプを上手に取り回すことで最低地上高も170mmを確保。さらにセミブロックパターンのタイヤを装着して、見た目だけではない本物のオフロード走破性能が与えられている。

とはいえ、この車両で積極的にオフロードまで足を延ばすライダーは少ないだろう。多くはタフイメージのストリートコミューターとして乗るはず。その点ではライディングポジションの余裕、大径ホイールによる安定性、アイポイントの高さが生む視界の広さ、強力なブレーキ性能が大きな利点になる。

ひときわ目を惹くイタリアンデザインと、走る場所を選ばないオールラウンドさがSR GTの魅力。各部の作り、仕上げを見れば価格にも納得がいくはずだ。 

アプリリア「SR GT Sport 125」カラーバリエーション

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  • 画像1: 【インプレ】アプリリア「SR GT Sport 125」(2023年)本格装備でタフに遊べる原付二種ATアドベンチャー
    イリジウムグレー
  • 画像2: 【インプレ】アプリリア「SR GT Sport 125」(2023年)本格装備でタフに遊べる原付二種ATアドベンチャー
    ストリートゴールド
  • 画像3: 【インプレ】アプリリア「SR GT Sport 125」(2023年)本格装備でタフに遊べる原付二種ATアドベンチャー
    レッドレースウェイ
  • 画像4: 【インプレ】アプリリア「SR GT Sport 125」(2023年)本格装備でタフに遊べる原付二種ATアドベンチャー
    イリジウムグレー
    41
    255
  • 画像5: 【インプレ】アプリリア「SR GT Sport 125」(2023年)本格装備でタフに遊べる原付二種ATアドベンチャー
    ストリートゴールド
    25
    156
  • 画像6: 【インプレ】アプリリア「SR GT Sport 125」(2023年)本格装備でタフに遊べる原付二種ATアドベンチャー
    レッドレースウェイ
    34
    208

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