文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
カワサキ「Ninja ZX-25R SE」ライディングポジション・足つき性
シート高:785mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg

2気筒のニンジャ250よりも低いハンドルと高めのステップでライダーと車体の一体感が強い。とはいえリッタースーパースポーツほど窮屈ではないから、街乗りも普通にこなせる。シート高が抑えられているので足つき性は良好。
カワサキ「Ninja ZX-25R SE」各部装備・ディテール解説

基本的なスタイリングは従来型をそのまま継承しており、ZXシリーズのファミリーフェイスもそのまま引き継がれている。

新型は大型サイレンサーを持つマフラーが識別点。ボディカラーはこのKRTカラーのほか、SEにレッドとブラックが設定される。

48PSものパワーと強力なトルクを兼ね備える水冷並列4気筒エンジン。1万rpmを超えた領域からのエキサイティングなフィーリングは変わらぬ魅力。

新型ZX-25Rで大きくイメージの変わった大きなサイズのサイレンサー。角ばったデザインはZX-10Rを想わせるものになっている。

ラジアルマウントキャリパー、ペータルディスクなど、足まわりの内容はクラスを超えた豪華さ。装着タイヤはダンロップのGPR300。

リアショックはホリゾンタルマウント。車体のディメンションもZX-10Rのものを参考とするなど、その造りは本格的だ。

いまやスーパースポーツには欠かせないアイテムとなったクイックシフターを標準装備。もちろんシフトアップ、ダウン双方向対応だ。

今回から採用するSFF-BPは路面追従性に優れるトップアウトスプリングを採用。新たにプリロード調整もできるようになった。

基本的には従来型と同じフロントマスクだが、今回からサイドにビルトインされるウインカーがLEDに変更されている。

SE、KRTエディション、ともにフレームスライダーを標準装備。万一の転倒の際、車体のダメージを最小限に抑えてくれるアイテムだ。

4.3インチカラー液晶メーターユニットはコンパクトだが多機能で見やすいデザイン。専用アプリを介してスマホとの連携も可能。

走行状況や好みでメーターの表示レイアウトを変更可能。これはラップタイムとタコメーター表示をメインにしたサーキットモード。

シート形状は従来型から大きな変更はない。シート高は785mm、前端部の絞り込みで4気筒ながら良好な足つき性を確保している。

小ぶりなテールカウルながら、タンデムシート下にはETC車載器が収まる程度のスペースも確保。ヘルメットホルダーも標準装備。
カワサキ「Ninja ZX-25R SE」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 1980×750×1110mm |
ホイールベース | 1380mm |
最低地上高 | 125mm |
シート高 | 785mm |
車両重量 | 184kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 249cc |
ボア×ストローク | 50.0×31.8mm |
圧縮比 | 12.5 |
最高出力 | 35kW(48PS)/15500rpm ※ラムエア加圧時36kW(49PS)/15500rpm |
最大トルク | 22N・m(2.2kgf・m)/12500rpm |
燃料タンク容量 | 15L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24.2゜ |
トレール量 | 99mm |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70R17M/C 54H・150/60R17M/C 66H |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmシングルディスク・Φ220mmシングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 96万2500円 (消費税10%込) |
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸