ホンダ「CBX1000」特徴
欧米市場制覇を狙った入魂の空冷6気筒!
CB750フォアは国内市場で予想を超える人気を獲得したが、欧米では1972年に登場したカワサキZ1にシェアを奪われた。そこでホンダは「ノルマンディ上陸作戦」と銘打ったプロジェクトを発足。GPレーサー譲りの精緻なメカニズムを備え、新たなフラッグシップとして誕生したスーパースポーツがCBXだ。
圧倒的パフォーマンス、存在感を重視して採用されたエンジンは1047ccの並列6気筒。パワーは実に105PSに達し、最高速度225km/h、0-400m加速11.65秒は当時世界最速のものだった。
6気筒の美しいエキパイを誇示するため、あえてダウンチューブを廃したダイヤモンドフレームを採用したが、スーパースポーツに見合う十分な剛性が確保できず、後年登場したCB750/900Fのヒットもあって、後期型ではツアラーへと方針転換された。
ホンダ「CBX1000」各部装備・ディテール解説
ホンダ「CBX1000」主なスペック
車両重量 | 249kg(乾燥) |
エンジン形式 | 空冷4ストDOHC2バルブ並列6気筒 |
総排気量 | 1047cc |
最高出力 | 105PS/9000rpm |
最大トルク | 8.6kgf・m/8000rpm |
燃料タンク容量 | 20L |
タイヤサイズ(前・後) | 100/90-19・130/90-18 |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・ディスク |
文:オートバイ編集部