カワサキ「Z1300」特徴
ジェントルな乗り味で欧州でロングセラーに
Z1を超えるフラッグシップモデルを目指して開発されたZ1300は、カワサキ初の6気筒エンジン搭載車。同時期に登場した6気筒スポーツ、ホンダのCBXが空冷DOHC4バルブユニットだったのに対して、Zは水冷のDOHC2バルブで、マシンコンセプトは大きく異なっていた。
カワサキが目指したのは、北米市場のニーズを満たす、豪華なクルーザー志向のツアラーモデル。120PSの大パワーを誇り、最高速も225km/hに達したが、狙ったのはあくまでジェントルで快適な走りだった。
注目の6気筒ユニットはエンジン幅が広がることを嫌った、超ロングストローク設定。フレームも堅牢で、セミエアのフロントフォークは当時としては異例の太さと言えるΦ41mm径。オートキャンセルウインカーなど、高級車らしく装備面も豪華だった。
カワサキ「Z1300」各部装備・ディテール解説
カワサキ「Z1300」主なスペック
車両重量 | 296kg(乾燥) |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC2バルブ並列6気筒 |
総排気量 | 1286cc |
最高出力 | 120PS/8000rpm |
最大トルク | 11.8kgf・m/6500rpm |
燃料タンク容量 | 27L |
タイヤサイズ(前・後) | 110/90V18・130/90V17 |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
文:オートバイ編集部