新型『CBR600RR』が鈴鹿8耐会場で展示中
2023FIM世界耐久選手権 第3戦 “コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレースが8月4日から6日にかけて行われている三重県鈴鹿サーキット。
その会場のホンダブースで、先日ティザームービーが公開された新型『CBR600RR』の実車が初披露されました。
公開された実車のスタイリングは現行モデルに比べて大きな変更はみられず、シャープなカウリングやウィングレットはそのままですが、現行モデルでもラインナップされるグランプリレッドカラーのグラフィックには変更が加えられています。
また、会場にはレッドに加えマッドブラックの車両も展示されていて、どうやら新型CBR600RRはレッドとブラックの2色で展開することになりそうです。
そして今回の新型における一番大きな変更点は排気デバイス。
特徴的なセンターアップマフラー仕様は変わらずですが、カウルの内側を覗くとエキゾーストパイプのレイアウトに変更が施されていて、下から覗くと太い触媒も確認できます。
以前のモデルチェンジが最新の排ガス規制が適応される直前だったので、おそらく令和2年の排ガス規制に適合させるための対応だと思われます。
レースやサーキットシーンで多くのライダーに親しまれるスーパースポーツモデルだけにパワースペックへの影響が気になるところですが、まだ細かなスペックや価格などの詳細が発表されていないため、出力特性については今後の詳細発表に期待したいですね。
そして、もう一点展示車両から確認できる新たな情報がクイックシフター。
現行モデルのクイックシフターは純正オプションでの設定ですが、新型は展示車両に装備されていることから、標準装備で販売される可能性が高そうです。
車両価格は発表されていませんが、スポーツモデルとしてクイックシフターが標準装備されるのは多くのライダーにとって嬉しいポイントのハズです。
展示されている車両は実際にまたがることができ、多くの来場者が足つきやライディングポジションをチェックしていました。
ちなみに、オートバイ女子部の梅本まどかさん(身長164cm)が跨った際の足つきがこちら。
現行モデルのシート高はカタログ値で820mm。おそらく車体のディメンションに大きな変更はないと思われますが、8耐開催期間中に会場へ足を運ぶ方はホンダブースで実際に跨ってチェックしみてください!
まだ発売時期や価格、詳細なスペックなどの情報開示されておらず、カラーなども確定ではないようですが、今回のように実際に跨がれるカタチで展示したということは、ほぼこのスタイリングで正式に発表されるでしょう。
そう遠くないうちに続報があると思われるので続報に期待しましょう!
文:石神邦比古/写真:石神邦比古、中村浩史、福田稔