アコスタがポールポジション獲得! 小椋が今季最高の2番グリッド獲得
予選Q1には野左根航汰(Correos Prepago Yamaha VR46 MasterCamp)が登場。羽田太河(Pertamina Mandalika SAG Team)は前戦イギリスGPで負った怪我により、オーストリアGPは欠場となっている。
野左根は徐々にタイムを縮めていくも、Q1を13番手にとどまりQ1敗退。怪我による長期離脱が影響しているはずだが、マシンへの順応、そしてセッティングを見つけられるかが今後の課題となる。
一方、小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)はQ2から出走。Q2でも小椋は速さを見せ、4番手でセッションを折り返す。セッション後半に入ると小椋は自己ベストを更新し暫定トップに浮上。
しかしランキングトップのアコスタが小椋のタイムを上回りトップに浮上する。結局アコスタのタイムを更新するライダーが現れず、アコスタのポールポジションが確定した。
2位には小椋、3位にはビエッティがつけている。
アコスタとのバトルを制したビエッティが今季初優勝!小椋は3位表彰台を獲得
決勝レースは気温28度、路面温度29度のドライコンディションで23周で行われた。ポールシッターのアコスタがホールショットを奪い、ジェイク・ディクソン(Autosolar GASGAS Aspar Team)、小椋が続く。
アコスタに食らいつく2位のディクソンは徐々に差をつけられアコスタを逃してしまう。ペースが上がらないディクソンを3位の小椋が捕え2位に浮上。アコスタを追いかける。
3位に落ちたディクソンだったが、再び小椋に食らいついていく。前を追いたい小椋だったが、ディクソンとの2位争いをしなければならず、先頭のアコスタとの差は2秒にまで開いてしまう。
2位を守った小椋だったが、アコスタとの差を詰めることができない。一方、小椋の直後にはビエッティが接近。ビエッティは小椋を攻め、13周目に2位に浮上する。
ペースの良いビエッティはトップのアコスタにも接近。残り6周でアコスタがバランスを崩した隙をつきオーバーテイク。最終盤でトップに躍り出た。
アコスタは諦めずビエッティに迫るが、残り2周で再びバランスを崩し両者のギャップが拡大。ここで勝負が決した。
ビエッティはそのまま走りきりトップチェッカーを受け、今季初優勝を挙げた。2位はアコスタ、小椋は3位でフィニッシュしている。野左根は20位完走を果たしている。
前戦イギリスGPでアコスタにランキング首位の座を譲ったアルボリーノは6位でフィニッシュ。チャンピオンシップポイントはトップのアコスタが176ポイント、2位のアルボリーノ164ポイントとなり、ポイント差は2から12に拡大している。
次戦はスペインでの2戦目となるカタルーニャGP。好調のアコスタに逆転されたアルボリーノだが、毎戦入賞を果たしポイントを獲得している。
母国イタリアでアコスタに優勝を奪われたアルボリーノ。今度はアコスタの地元で同じことをやり返したいはず。シーズンの折り返しとなる次戦第11戦は9月1日から3日にかけて行われる。
2023 Moto2 第10戦 決勝結果
レポート:河村大志