カワサキ「Z650RS」の車体のルーツは、2006年に登場した水冷4ストDOHC・649cc直列2気筒の「ER-6n/f」。ただ、「Z650」というネーミングとなると、空冷4ストDOHC・652cc直列4気筒搭載した1976年の元祖“ザッパー”にたどりつく。
文:中村浩史

Z650RSとNinja650、ライディングポジション・足つき性比較

ベースとなったNinja650とのライディングポジション差。Z650との比較では、グリップ位置で50mm高く、30mm手前になっている。シート高はカタログ数値では10mmだけZ650RSが高いが、上半身が楽なのも加え、足つき性の差はほぼ感じなかった。

ライダーの身長・体重:178cm・80kg

Z650RS(シート高:800mm)

画像1: Z650RSとNinja650、ライディングポジション・足つき性比較

Ninja650(シート高:790mm)

画像2: Z650RSとNinja650、ライディングポジション・足つき性比較

並べて比較

Z650RS

画像1: カワサキ「Z650RS」歴史解説|エンジンとスタイリングのルーツが異なる! ミドルネイキッドの系譜

Ninja650

画像2: カワサキ「Z650RS」歴史解説|エンジンとスタイリングのルーツが異なる! ミドルネイキッドの系譜

750RS(Z2)から始まった系統

750RS(1973年)

1972年に発売された900スーパー4=Z1の国内バージョンとして発売された750RS=Z2。このZ2をスタートに、空冷750ccモデルはZ750F→Z750FX→Z750GP→GPZ750/Fと1984年まで約10年間続いていくことになる。

画像: 750RS(1973年)

Z650(1976年)

750ccのZ2エンジンと別系統で生まれたのが「ザッパー」ことZ650。Z2エンジンよりも軽量コンパクトで、Z2の組み立て式に対して一体式クランクを使用していた。

画像: Z650(1976年)

Z750FXⅡ(1980年)

1979年に発売されたZ750FXのマイナーチェンジ版として発売されたFXⅡは、ベースエンジンもZ2系(746cc)からZ650系(738cc)に変更。車重も30kg以上も軽量化された。さらに燃料タンク容量を17Lから21Lに増したZ750FXⅢへ続く。

画像: Z750FXⅡ(1980年)

ZEPHYR750(1990)

1990年代に始まったネイキッドブームを、カワサキはZEPHYR(ゼファー)シリーズとして400/750/1100ccで牽引。その750cc版に使用されたのがZ650系のエンジンだった。

画像: ZEPHYR750(1990)

文:中村浩史

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