文:山口銀次郎/写真:アドベンチャーズ編集部/モデル:葉月美優
ベネリ「TRK502X」各部装備・ディテール解説
エンジン
最新の環境規制に適合した排気量500ccツインシリンダーエンジンは、低速域でのトルク特性に優れる360度のクランク角を採用。最高出力35kw/8500rpm、最大トルクは46Nm/6000rpmで中域の太いトルクに加え、高回転域までスムーズに吹け上がるのが魅力だ。
マフラー・リアブレーキ
ベースモデルのTRK502はアンダーマフラーだが、Xにはアドベンチャーらしく、大容量サイレンサーのアップタイプが採用されている。ハイマウントされるエキゾーストからは、国産車とはまた違った独特なサウンドが放たれるのも魅力だ。リアブレーキはペータルディスクを採用。
フロントタイヤ・サスペンション
オフロードの走行も想定しスポークホイールを採用し、フロントタイヤは走破性に優れる大径19インチに設定。剛性感あふれるインナーチューブ径50mmの倒立フロントフォークにダブルディクスを組み合わせ、あらゆる路面で安定したグリップと強力なストッピングパワーを発揮する。装着タイヤはメッツラー製。
スイングアーム・リアタイヤ
トラス構造のスチール製スイングアームを採用。リアフェンダーはスイングアームマウント。後輪は17インチのスポークホイールにデュアルパーパスタイヤとの組み合わせになっており、フラットダートでも楽しむことができるだろう。
ヘッドライトまわり
アドベンチャーらしい「クチバシ」も備わっているフロントマスク。ヘッドライトはハロゲン式で、防風効果に優れたハイスクリーンをはじめ、アルミと樹脂の組み合わせによるハンドガード、スチール製エンジンガードなどを標準装備。充実したアドベンチャー装備により、使い勝手の良い1台に仕上げられている。
メーター
アナログのタコメーターとモノクロ液晶モニターを組み合わせた大きなメーターパネルが装備されている。他のものと比べてシンプルで飾り気はないが、必要な機能は十分に備わっており、オンロードはもちろん、挙動の大きいオフロードでの走行でも確認しやすい大きさで機能的である。
燃料タンク
燃料タンクはアドベンチャーバイクらしく20リットルで、長距離のツーリングも安心な大容量。
シート
日本に導入されるモデルでは、足つき性を考慮し、ヨーロッパで販売されているモデルよりも、3cm低いシートが採用されている。タンデムグリップを備えるリアキャリアは標準装備。長時間のライディングに対応したシートは十分な座面面積を確保しており、タンデムにも適した仕様となっている。
テールランプまわり
テールランプ、前後ウインカー、フロントのポジションランプは全てLEDで統一されている。フェンダー別体式のため、ナンバーまわりはシャープでスッキリした印象だ。
トップケース・サイドケース
試乗車には、オプション設定される予定のトップケースとサイドケースを装備。専用のステーを装備し、ボックスはアルミボディのハードタイプとなっている。ハーネスの取り付けを考慮したフックを装備。
アンダーガード
オプション設定予定のアンダーガード。厚みのあるアルミ製で、「Benelli」ロゴが抜き文字であしらわれている。
ベネリ「TRK502X」主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2200×915×1480mm |
ホイールベース | 1505mm |
最低地上高 | 210mm |
シート高 | 830mm(ローシート仕様) |
車両重量 | 235kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 500cc |
ボア×ストローク | 69.0×66.8mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 35kW(47.5PS)/8500rpm |
最大トルク | 46N・m(4.7kgm)/6000rpm |
燃料タンク容量 | 20L |
変速機形式 | 6速リターン |
ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ260mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 110/80R19・150/70R17 |
燃料消費率 WMTCモード値 | 24.3km/L |
製造国 | 中国 |
メーカー希望小売価格 | 96万8000円(消費税10%込) |
ベネリ「TRK502X」写真・動画
文:山口銀次郎/写真:アドベンチャーズ編集部/モデル:葉月美優