BMWのアドベンチャーツアラーGSシリーズの最高峰がR1250 GS ADVENTUREだ。スタンダードなGSの信頼性の高いメカニズムをベースに、さらに過酷な状況で走るためにタフさをプラス。先代モデルから排気量を拡大して高出力化を果たすとともに、BMWシフトカムを新採用した水平対向2気筒エンジンを搭載。R1250 GS ADVENTUREは、スタンダード版の機能的な造りはそのまま、20Lから30Lに拡大された巨大な燃料タンクを装備し、電子制御サスペンションのダイナミックESAもオフロード走行に特化した設定となっている。
文:濱矢文夫、アドベンチャーズ編集部/写真:柴田直行

BMW「R 1250 GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

画像2: BMW R 1250 GS Adventure 総排気量:1254cc エンジン形式:空水冷4ストDOHC4バルブ水平対向2気筒 シート高:825/845mm(プレミアムスタンダード) 車両重量:278kg 税込価格:260万3000円~ ※撮影車両はオプションパーツ装着車

BMW R 1250 GS Adventure

総排気量:1254cc
エンジン形式:空水冷4ストDOHC4バルブ水平対向2気筒
シート高:825/845mm(プレミアムスタンダード)
車両重量:278kg

税込価格:260万3000円~
※撮影車両はオプションパーツ装着車


画像1: BMW「R 1250 GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

エンジン

R1250GSと共通の、空水冷フラットツインエンジンは排気量1254cc。DOHC4バルブヘッドには最新の可変バルタイ&リフト機構であるBMWシフトカムを採用し、低・中回転域と高回転域のそれぞれで、理想的なパワー特性を実現して扱いやすさと力強さを両立させている。


画像2: BMW「R 1250 GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

マフラー

スポーティで洗練されたデザインのマフラー。片持ちスイングアームであることを活かし、内側に追い込んで、路面との干渉を防ぎながら、パニアケースへの干渉を最小限にするようなデザイン。オプションでスポーツサイレンサーも設定される。


フロントサスペンション

フロントサスペンションは、BMWお得意のテレレバーサス。ストローク量はスタンダードなGSより20mm長く、自動的に最適なセッティングを得られる電子制御のダイナミックESAを装備。ホイールはGS同様のフロント19インチ径だが、キャストホイールなGSに対しGSアドベンチャーはクロススポークホイールを装着。


画像3: BMW「R 1250 GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

リアサスペンション

リアサスペンションもBMWのシャフトドライブ車で磨き抜かれた片持ちのパラレバーが採用。ドライブシャフトを内蔵する片持ちメインアームと平行に置かれた第二のスイングアームと電子制御サスのダイナミックESAの組み合わせとなる。


画像4: BMW「R 1250 GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

ヘッドライトまわり

ヘッドライトは左右非対称デザインで、自動レベル調整付きのアダプティブLEDを採用。基本デザインはスタンダードのGSと共通だが、各部のデザインは異なっている。防風効果の高いスクリーンは、簡単な操作でスクリーンの高さを無段階に調整できるので、天候や道路の状況、ライダーの体格や好みに合わせ、防風効果をアジャスト可能。


画像5: BMW「R 1250 GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

メーター

メーターパネルには6.5インチサイズのフルカラーTFT液晶を使用。基本的なオートバイのメーターとしての機能や視認性はもちろん優れているが、BMWモトラッド・コネクテッド・アプリによって、多彩な情報もわかりやすく表示できる。メーターの右側にはUSB充電ソケットも備え、スマートフォンなどの機器に給電可能。


画像6: BMW「R 1250 GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

燃料タンク

GSアドベンチャーのスタイリングを印象的に見せる大型燃料タンクは、スタンダードなGSの20Lに対して30L。量産モデルとしては最大級の大きさを誇る。そのため最大航続距離は、条件の厳しいWMTCモード燃費で計算しても1タンクで何と航続距離は600kmを超えるという、アドベンチャーツアラーの最高峰に相応しい性能を備える。


画像7: BMW「R 1250 GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

シート

日本向けモデルではライダー側、タンデム側をセパレート構造にした快適性の高いシートが装着される。シート高は2段階調整が可能だが、オプションパーツを使えばさらに広い範囲で調整することもできる。グレードによってはシートヒーターも装備されている。


画像8: BMW「R 1250 GS アドベンチャー」各部装備・ディテール解説

テールライトまわり

ヘッドライトだけでなく、ウインカーやテールランプまでの灯火類はオールLED化されていて、被視認性を高さ、耐久性の向上や軽量化にも貢献。

BMW「R 1250 GS アドベンチャー」主なスペック・燃費・価格

全長2190×980×1530mm
ホイールベース1525mm
シート高825/845mm(プレミアムスタンダード)
車両重量278kg
エンジン形式空水冷4ストDOHC4バルブ水平対向2気筒
総排気量1254cc
ボア×ストローク102.5×76mm
圧縮比12.5
最高出力100kW(136PS)/7750rpm
最大トルク143N・m/6250rpm
燃料タンク容量30L
変速機形式6速リターン
ステアリングヘッド角度65.1゜
キャスター95.4mm
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70R19・170/60R17
燃料消費率 WMTCモード値21.0km/L 1人乗車時
メーカー希望小売価格260万3000円~(消費税10%込み)

文:濱矢文夫、アドベンチャーズ編集部/写真:柴田直行

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