欧州を中心にあらゆるメーカーが主力機種を投入している401~750ccの排気量帯は、スーパースポーツからアドベンチャー、スクーターまで、あらゆるジャンルのモデルが揃い、性能と価格の取れた、充実の愛車選びができるクラスだ。月刊『オートバイ』&webオートバイで投票を募った「ジャパン・バイク・オブ・ザ・イヤー 2023」(750クラス)の結果をお伝えする。
第1位
カワサキ「Z650RS」
フレンドリーで楽しい魅力的な現代版「ザッパー」
750クラスのトップに輝いたのは、伝統的なジャパニーズ・ネイキッドスタイルの新世代ザッパー、Z650RS。幅広い層の支持を受けている、Z900RSと同じコンセプトで生み出されたネオレトロモデルだ。
近代的なレイアウトの軽量・スリムなトレリスフレームに搭載された、Z650譲りの並列2気筒エンジンは、ワイドなトルクバンドを持つ扱いやすい特性。ビートを響かせながら軽々と吹け上がり、意のままにストリートを駆け抜ける。ハンドリングは軽快で、ワインディングでの走りもなかなかスポーティ。
複雑な電子制御システムこそ搭載されていないが、アナログ感のあるダイレクトな操作感と、気負うことなくライディングを楽しめる気軽さを兼ね備えている。誰もが取っ付きやすいフレンドリーさに加え、玄人好みという一面も持つ、魅力あふれるモデルだ。
2023年11月1日に発売される2024年モデルには、KTRC(カワサキトラクションコントロール)が新たに搭載されている。
主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2065×800×1115mm |
ホイールベース | 1405mm |
最低地上高 | 125mm |
シート高 | 800mm |
車両重量 | 188kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 649cc |
ボア×ストローク | 83×60mm |
圧縮比 | 10.8 |
最高出力 | 50kW(68PS)/8000rpm |
最大トルク | 63N・m(6.4kgf・m)/6700rpm |
燃料タンク容量 | 12L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24° |
トレール量 | 100mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C (58W)・160/60ZR17M/C (69W) |
ブレーキ形式(前・後) | Φ300mmダブルディスク・Φ220mmディスク |
燃料消費率 WMTCモード値 | 23.6km/L(クラス 3-2)1名乗車時 |
メーカー希望小売価格 | 105万6000円(消費税10%込) |
まとめ
ジャパン・バイク・オブ・ザ・イヤー2023
750クラスBEST10
順位 | メーカー | 車名 | POINT |
---|---|---|---|
1 | Kawasaki | Z650RS | 4009 |
2 | Honda | NC750X | 3445 |
3 | YAMAHA | YZF-R7 | 3382 |
4 | Honda | X-ADV | 2036 |
5 | Kawasaki | Ninja 650 | 1927 |
6 | Honda | Rebel500 | 1868 |
7 | YAMAHA | XSR700 | 1732 |
8 | Honda | CL500 | 1623 |
9 | YAMAHA | TMAX560 | 1504 |
10 | Honda | CBR600RR | 1186 |
※このランキングは、月刊『オートバイ』2023年10月号で発表したものになります(投票期間は2023年6月1日~8月10日・月刊『オートバイ』およびwebオートバイで募集を行いました)。
まとめ:オートバイ編集部