厳しくなる一方の排出ガス規制のあおりを受け、このところ明るい話題も少なくなってきた原付一種だが、それでも魅力的なモデルはまだまだ多くラインアップされている。毎日の足として大活躍する原付一種の魅力はこれからも色褪せることはない。月刊『オートバイ』&webオートバイで投票を募った「ジャパン・バイク・オブ・ザ・イヤー 2023」(50クラス)の結果を発表!
まとめ:オートバイ編集部

第3位

ヤマハ「ジョグ/ジョグデラックス」

画像: YAMAHA JOG/JOG DELUXE 総排気量:49cc エンジン形式:水冷4ストOHC2バルブ単気筒 シート高:705mm 車両重量:78kg(DX:79kg) 税込価格:18万1500円/19万4700円(DX)

YAMAHA JOG/JOG DELUXE

総排気量:49cc
エンジン形式:水冷4ストOHC2バルブ単気筒
シート高:705mm
車両重量:78kg(DX:79kg)

税込価格:18万1500円/19万4700円(DX)

スポーツイメージの名門ブランドスクーター

1980年代にスポーツスクーターとして一世を風靡したのがヤマハのジョグ。その名を継承した現代のJOGがクラス3位。シャープなラインのフロントカウルなどにJOGらしさが感じられるが、実はホンダが生産しているOEMモデル。両社は1970~1980年ごろには熾烈な販売競争を繰り広げていたライバル同士だったが、さまざまな規制やユーザーの趣向が変わった現在、お互いの得意分野を活かして提携することになったのだ。

ベースとなっているのはホンダのタクトで、生産はホンダが行い、デザインはヤマハが担当。トルクフルな水冷エンジンはなめらかに車体を加速させ、振動も少ないのが魅力。登り坂でも力不足感は感じられない。

画像: エンジンは水冷4ストロークのOHC2バルブ。フリクションロスの徹底した低減を図り、静粛性と滑らかなパワーフィールを誇る。

エンジンは水冷4ストロークのOHC2バルブ。フリクションロスの徹底した低減を図り、静粛性と滑らかなパワーフィールを誇る。

画像: 盗難やいたずらを抑止する効果の高い、シャッター付きのイグニッションキーを採用。シート開閉は横のスイッチで行なう。

盗難やいたずらを抑止する効果の高い、シャッター付きのイグニッションキーを採用。シート開閉は横のスイッチで行なう。

画像: シート下にはジェットヘルメットを収納可能な、スクエアな開口部のトランクを用意。容量は19L、デラックスは20Lとなっている。

シート下にはジェットヘルメットを収納可能な、スクエアな開口部のトランクを用意。容量は19L、デラックスは20Lとなっている。

画像: 大きくシンプルなデザインで、視認性に優れるアナログメーター。下部の液晶モニターには燃料計も表示されている。

大きくシンプルなデザインで、視認性に優れるアナログメーター。下部の液晶モニターには燃料計も表示されている。

主なスペック・価格

※ 《 》内はジョグデラックス

全長×全幅×全高1675×670×1040mm
ホイールベース1180mm
最低地上高105mm
シート高705《720》mm
車両重量78《79》kg
エンジン形式水冷4ストSOHC2バルブ単気筒
総排気量49cc
ボア×ストローク39.5×40.2mm
圧縮比12.0
最高出力3.3kW(4.5PS)/8000rpm
最大トルク4.1N・m(0.42kgf・m)/6000rpm
燃料タンク容量4.5L
変速機形式Vベルト無段変速
キャスター角26゜30´
トレール量76mm
タイヤサイズ(前・後)80/100-10 46J・80/100-10 46J(前後チューブレス)
ブレーキ形式(前・後)ドラム・ドラム
燃料消費率 WMTCモード値58.4km/L(クラス1)1名乗車時
メーカー希望小売価格18万1500円《19万4700円》(消費税10%込)

第2位

ホンダ「クロスカブ50」

画像: Honda CROSS CUB50 総排気量:49cc エンジン形式:空冷4ストOHC単気筒 シート高:740mm 車両重量:100kg 税込価格:30万8000円/31万9000円(くまモン)

Honda CROSS CUB50

総排気量:49cc
エンジン形式:空冷4ストOHC単気筒
シート高:740mm
車両重量:100kg

税込価格:30万8000円/31万9000円(くまモン)

アクティブに楽しめてレジャーにぴったり!

アクティブ感あふれるルックスを採用したクロスカブ50が、スーパーカブに次いでクラス2位を獲得。原付免許しか持っていない人でもアウトドアレジャーが楽しめる貴重な存在といえる。レッグシールドを外してフロントフェンダーを薄い小型なものに変更するなどして軽快なイメージとし、フォークブーツやガードに囲まれた丸形LEDヘッドライト、アナログ式スピードメーターの背景にカモフラージュ柄を採用。

マフラーにはスリット入りのヒートガードをセットしつや消し黒で仕上げるなど、タフな外観としている。セル・キック併用の単気筒エンジンは低回転域から粘る特性。クラッチレスの4速ギアを駆使すると、不整地でも想像以上の走破性を発揮する。

画像: 空冷単気筒エンジンは、スタンダードのスーパーカブ50と共通で、変速時のショックを軽減する2段クラッチを備えた49cc。

空冷単気筒エンジンは、スタンダードのスーパーカブ50と共通で、変速時のショックを軽減する2段クラッチを備えた49cc。

画像: リトルカブと同様14インチホイールを装着。マフラーのヒートガードにスリットが開いているのが特徴で、現行モデルはブラック仕上げ。

リトルカブと同様14インチホイールを装着。マフラーのヒートガードにスリットが開いているのが特徴で、現行モデルはブラック仕上げ。

画像: タフなイメージのクロスカブ50を特徴付ける個性的なパーツが、LEDヘッドライトを囲む頑丈なスチール製のヘッドライトガード。

タフなイメージのクロスカブ50を特徴付ける個性的なパーツが、LEDヘッドライトを囲む頑丈なスチール製のヘッドライトガード。

画像: メーターユニット自体はアナログで盤面も大きく、視認性に優れる。クロスカブはメーターを独立したケースにマウントするのが特徴。

メーターユニット自体はアナログで盤面も大きく、視認性に優れる。クロスカブはメーターを独立したケースにマウントするのが特徴。

主なスペック・価格

全長×全幅×全高1840×720×1050mm
ホイールベース1225mm
最低地上高131mm
シート高740mm
車両重量100kg
エンジン形式空冷4ストOHC単気筒
総排気量49cc
ボア×ストローク37.8×44.0mm
圧縮比10.0
最高出力2.7kW(3.7PS)/7500rpm
最大トルク3.8N・m(0.39kgf・m)/5500rpm
燃料タンク容量4.3L
変速機形式4速リターン
キャスター角26° 30´
トレール量57mm
タイヤサイズ(前・後)70/100-14・80/100-14
ブレーキ形式(前・後)ドラム・ドラム
燃料消費率 WMTCモード値69.4km/L(クラス1)1名乗車時
メーカー希望小売価格30万8000円/31万9000円(くまモン)(消費税10%込)

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