欲しかった装備が揃う充実のアップデート!
先にご紹介したアドベンチャースポーツと同時に、スタンダードのアフリカツインもアップデートを受け新型になりました! スタンダードもエンジン、DCT、装備と様々なパートで見直しを受けており、従来型オーナーが欲しがる装備をしっかり備えた「充実進化」となっています。
まずはボディ関連から見ていきましょう。一見すると「あれ? アドベンチャースポーツ?」と思う人もいるかもしれませんが、これはれっきとしたスタンダード。新型は5段階の高さ調整が可能なロングスクリーンを標準装備しているのです! 従来型オーナーにはちょっと羨ましいアイテムと言えるでしょう。ちなみに、カウルデザインもより精悍なものに変更されています。そしてこちらはフロント21インチ。従来同様、オフロードでの走破性を重視した仕様であります。
アドベンチャースポーツ同様、エンジンも進化しています。圧縮比を10.1から10.5にアップ、エアボックスのインテークパイプ径を29mmから35mmに拡大して、マフラーの内部構造も変更。中低速域でのトルクを増強して、従来型より約7%アップした112Nm(11.42kg-m)の最大トルクを発揮します。しかも発生回転数は6250rpmから5500rpmへと低くなり、扱いやすさもアップしています。
DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)もアップデートされ、油圧コントロールを見直したことでクラッチのレスポンスが向上。発進時や1速、2速で走る極低速域でのフィーリングが一層スムーズになりました。これによりオフロードやツーリング時などでのギアチェンジの頻度が減り、よりライダーに優しい仕様となっています!
ショーワ製電子制御サスペンション・EERA搭載の「ES」も登場
そして、今回のモデルチェンジの目玉がこの「ES」グレードの追加登場。アドベンチャースポーツ同様、ショーワ製の電子制御サスペンション「EERA」を搭載、MID/HARD/SOFT/OFF-ROADの4モードを採用し、市街地からワインディング、オフロードまで、あらゆるシーンに適応する仕様となっています。ちなみにフロントサスのストローク量はES、SRDともに230mmと十分。ボディカラーも専用色のトリコロール。これは人気が出そうです!
CRF1100L アフリカツイン・カラーバリエーション
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国内導入が待ち遠しい充実進化!
アドベンチャースポーツが今回フロント19インチ化され、ちょっとオンロード志向を高めたことで、オフロードに軸足を置いたスタンダードのアフリカツインとのキャラの違いはより鮮明になりました。アドベンチャーツアラーとして長距離を走る人はアドベンチャースポーツ、そしてしっかりオフロードも楽しみたい人にはスタンダード。もう迷わずに「指名買い」できますね!
こちらも国内仕様の導入が今から楽しみです。さらなる詳細は11月1日発売の月刊『オートバイ』12月号でじっくり紹介しますので、そちらもお楽しみに!
CRF1100L AFRICA TWIN 主要諸元
全長×全幅×全高 | 2330×960×1485mm |
ホイールベース | 1575mm |
最低地上高 | 250mm |
シート高 | 850/870mm |
車両重量 | MT:231kg/DCT:242kg/ES MT:233kg/ES DCT:244kg |
エンジン形式 | 水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 1084cc |
ボア×ストローク | 92×81.5mm |
圧縮比 | 10.5 |
最高出力 | 75kW/7500rpm |
最大トルク | 112N・m/5500rpm |
燃料タンク容量 | 18.8L |
変速機形式 | MT:6速リターン/DCT:6速DCT |
キャスター角 | 27.5゜ |
トレール量 | 113mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmダブルディスク・Φ256mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 90/90-21 54H・150/70R18 70H |