「スクランブラー」というカテゴリーにおいては、国産モデルよりも外国車の方が選択肢が広い。日本で手に入る海外メーカー製の代表的な車種を紹介しよう。
まとめ:RIDE編集部

近年の海外メーカー製スクランブラーの歴史

画像: TRIUMPH Scrambler 400 X

TRIUMPH Scrambler 400 X

スクランブラー人気を定着させたトライアンフ&ドゥカティ

確実に、ひとつのジャンルを確立しつつある「スクランブラー」。外国車モデルの場合は、高級志向、ビッグバイクオンリーというイメージを打破できる気軽さをアピールする、戦略的モデルのひとつと言ってよさそうだ。

この潮流に火をつけたのは、2006年に登場したトライアンフのスクランブラーだ。1960年代のTR6を思わせるようなスタイリングの865cc空冷ツインの新世代スクランブラーは、現在でもラインアップされている人気シリーズだ。

さらにスクランブラー人気を定着させたのが、2015年に一挙発表されたドゥカティのスクランブラー・シリーズ。単なるモデルとしてでなく、ひとつのブランドとして独立させ、そのブランドの中に800cc/1100ccが存在する。これも現在でもラインアップされている人気モデル。後に普通自動二輪免許で乗れる400ccの「スクランブラーSixty2」も発売された。

画像: DUCATI SCRAMBLER Full Throttle

DUCATI SCRAMBLER Full Throttle

ドゥカティ・スクランブラーの人気がひと段落した頃、姿を現したのがファンティック・キャバレロシリーズ。125cc/500cc/700ccモデルでスクランブラーをラインアップ。日本でほぼ知られなくなって久しかったファンティックというブランド自体をも、日本市場で復活させたシリーズとなったのだ。

さらにビッグブランドであるBMW、モトグッツィもスクランブラーを想起させるモデルを発売。これは既存モデルの一部をモディファイして完成させた、一代限りのバリエーションモデルと言っていいかもしれない。

他にもロイヤルエンフィールドやブリクストンら、日本ではまだまだインディペンデント系と言っていいブランドからもスクランブラーが登場。

オンロードでもない、オフロードでもないというハイブリッドな立ち位置が、逆に1台で何にでも使えるというメリットにつながり、注目されているのだろう。注目は2024年1月に日本導入が予定されているトライアンフ・スクランブラー400Xだろう。

ドゥカティ

ドゥカティ「スクランブラー1100スポーツPRO」

画像: ドゥカティ「スクランブラー1100スポーツPRO」

空油冷の1079ccL型2気筒エンジンを搭載したスクランブラー1100スポーツPRO。オーリンズ製のサスペンションやブレンボ製のブレーキなど高品質な装備を搭載。車両価格は税込207万6000円、受注生産モデルとなる。


ドゥカティ「スクランブラー(800)」

画像: ドゥカティ「スクランブラー(800)」

オリジンモデルというべき800ccシリーズは、写真の「アイコン」(税込127万8000円)と「フルスロットル」(税込147万5000円)、「ナイトシフト」(税込147万5000円)をラインナップ。いずれも803ccの空冷L型2気筒エンジンを搭載する。

ファンティック

ファンティック「キャバレロ スクランブラー500」

画像: ファンティック「キャバレロ スクランブラー500」

上級モデルの500ccは、125ccと同じサイズのコンパクトなボディに40PSを発揮する水冷単気筒エンジンを搭載。軽量&コンパクトでハイパワーという、スクランブラーらしいフットワークを味わえる。スタンダード(税込119万円)とデラックス(税込130万円)のラインアップ。


ファンティック「キャバレロ スクランブラー125」

画像: ファンティック「キャバレロ スクランブラー125」

水冷125cc単気筒エンジンながら、上級モデル同等の車体構成をもち、軽くパンチある走りが楽しめる125シリーズ。スタンダード(税込99万円)とデラックス(税込105万円)のラインアップ。

トライアンフ

トライアンフ「スクランブラー400X」

画像: トライアンフ「スクランブラー400X」

トライアンフから、400ccの水冷単気筒エンジンを搭載したスクランブラーが発表された。最高出力40PS、電子制御スロットルなどを装備した完全なブランニューモデルだ。発売時期は2024年1月、発売価格は78万9000円。


トライアンフ「スクランブラー900」

画像: トライアンフ「スクランブラー900」

900ccと1200ccのスクランブラーをラインアップするトライアンフ。正立フォークとフォークブーツを装着しているのが900ccで、軽快だけではなく、ビッグバイクらしい存在感あふれるモデル。写真は2024年の限定カラー「ステルスエディション」(税込143万3000円)だ。


トライアンフ「スクランブラー1200」

画像: トライアンフ「スクランブラー1200」

スクランブラー1200シリーズは、2023年10月に新型が発表された。写真「スクランブラー1200X」(税込186万2000円~)と、上級グレードの「スクランブラー1200XE」(税込208万8000円)が用意されている。

ロイヤルエンフィールド

ロイヤルエンフィールド「スクラム411」

画像: ロイヤルエンフィールド「スクラム411」

ストリートバイクというよりは、アドベンチャーやクロスオーバーモデルの意味合いも持たされるスクラム411。空冷エンジンを搭載、最高出力は24.3PSと、軽いフットワークに見合う車体構成。83万8200〜85万3600円(税込)。

ブリクストン

ブリクストン「フェルスベルク 125XC」

画像: ブリクストン「フェルスベルク 125XC」

オーストリアのバイクブランド「ブリクストン」は空冷単気筒エンジンを搭載したヴィンテージルックのスクランブラーを展開。XCはクロスカントリー的ネーミングだが、ほぼロードスポーツの走りや操作性を味わえる。49万5000円(税込)。

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